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2015年8月

2015年8月31日 (月)

タマラ・ドゥルー

こちらはイギリス発のラブコメです。

母の死後、家の整理のために生まれ故郷の田舎町に戻ってきたジャーナリストのタマラ・ドゥルー。デカ鼻を整形してすっかり美人になった彼女は、近所の「作家の宿」の主人ニコラスをドキドキさせ、幼馴染のアンディには、かつて彼女と付き合って振った時のことを思い出させます。
地元に来たロックバンドのドラマー、ベンを取材してそのまま恋人同士になったタマラは、ベンのファンの少女ジョディに家に押し入られます。



邦題のサブタイトル「恋のさや当て」のイメージからもっと軽妙なコメディかと思ったら、監督が「クィーン」や「あなたを抱きしめる日まで」のスティーブン・フリアーズだけあって、イギリス映画らしいシニカルさを持った話でした。

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2015年8月30日 (日)

かけひきは、恋のはじまり

引き続き、ラブコメ視聴中です。

1925年。プロのアメフトチームのキャプテンを務めるドッジは、リーグ衰退の影響でチームが解散したため、職探しを始めますが、45才で手に職のない彼は新しい仕事も見つかりません。
そんな時、大学のスター選手で戦争の英雄となったカーターが帰国し、ドッジは彼を入れてチームを再開しようとします。一方、女性記者のレクシーは、カーターの功績が嘘であると聞きつけ、
真実を暴くためにチームに同行します。


この映画、ジョジクルとレニー・ゼルヴィガーのスター共演にもかかわらず、当たったという記憶がないけれど、時代設定がイマイチだったのでしょうか。

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2015年8月29日 (土)

小悪魔はなぜモテる⁈

急に気候が変わったせいか、今週は何だか疲れてぐったりしてしまい、シリアスな戦争映画を見る気になれずに、結局「戦後70年特集」は早めに終了します。お薦めシネマも3本のみでしたが、残りは機会を改めてご紹介します。

というわけで対照的に、気楽に見られるラブコメ系にシフト。

厳格な校風の高校の中でも地味でモテないオリーブ。親友リーの誘いを断るため、週末は大学生の彼氏とデートとウソをつきます。休み明けの月曜日に女子トイレでリーに問い詰められ、初体験したことを否定しなかったら、マリアンヌに聞かれて言いふらされてしまい、すっかり「あばずれ」のレッテルを貼られてしまいます。


青春ラブコメかと思ったけれど、ラブはちょっとだけの青春コメディでした。

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2015年8月23日 (日)

フューリー

さすがに「戦後70年特集」も飽きてきた気もしますが、あと一週間がんばります。

1945年4月。連合軍が欧州に上陸しドイツに進軍した後も、ナチスの必死の抵抗にあい、装備で負ける米軍は苦戦を強いられていました。軍曹のドン率いる小隊も、仲間を次々と失っていましたが、部下のバイブルやゴルド、クーンアスは、ドンを信頼して従っています。
しかし、亡くなったメンバーのレッドの代わりに来たノーマンは、入隊したばかりでドイツ兵を殺すこともできない役立たずでした。


装甲車部隊を中心にした映画を見ること自体が初めてだったせいもあるでしょうが、勝手に無敵と思い込んでいた戦車が次々やられてビックリしました。

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2015年8月22日 (土)

ミスティック・リバー

今月は「戦後70年」特集中ですが、今日は、本日読み終わったこちらの原作本について。

1975年。父親同士が同じ会社で働いていたショーンとジミー、そしてジミーにくっついていたデイヴの3人は、土曜にちょくちょく遊んでいました。ある土曜日、3人が些細なことで路上でケンカしていた時に、警官のような男2人が現れ、仲裁した後にデイヴだけを連れ去ります。4日後デイヴは無事に家に戻りますが、何があったかは明らかでした。
2000年。大人になったショーンは殺人課の刑事になり、雑貨屋の店主となったジミーの娘ケイティが殺された事件の捜査を担当します。そして、死んだ晩にケイティが最後に行ったバーに、デイヴもいたことを知ります。


映画を見ていたのでストーリーはわかっていたのですが、微に入り細にわたる描写が生々しくて、映画に勝るダークな世界観が読んでいて結構辛かったです。

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2015年8月17日 (月)

善き人

1937年のベルリン。大学教授のジョン・ハルダー博士は突然、総統官邸に召喚され、検閲委員長のボウラーに会います。彼が安楽死について書いた小説をヒトラーが気に入ったとのことで、ハルダーはナチスに入党させられ、恩寵の死についての論文を書くことになります。
彼がその小説を書いた1933年当時は、病気の母親を抱え、妻子がありながら教え子のアンと不倫を始めた頃でした。


何かもっと戦争を感じるストーリーかと思っていましたが、第2時大戦下のドイツが舞台というだけで、基本的には一人の男の人生についての話でした。
平凡な教授が若い女に走り、友人と決別し、でも母やかつての妻に対する責任も負い…という設定は、現代にあってもおかしくないものでした。

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2015年8月16日 (日)

さよなら子供たち

今月3本目のお薦めシネマも、偶然、前2作と同様1987年製作です。

兄のフランソワと共に、パリから田舎のカトリック寄宿学校へ疎開しているジュリアン。そこへジャン・ボネという転入生がやってきます。自ら優等生のジュリアンは、勉強も音楽もできるジャンが気になりますが、人を近づけない態度の彼に、逆にライバル視していじわるしたりします。しかしある時、彼の荷物を探っていて、ジャンの本名がユダヤ系の名前であることを知ってしまいます。


初めて見た時は深く考えていませんでしたが、ユダヤ人のジャンがカトリックの学校に入るというそれだけで大変なんですね。自分の教義と異なることをできないけれど、周りから怪しまれないようにしなければならないし。

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2015年8月15日 (土)

ウェイバック -脱出6500km-

共産党やソ連を批判したとして、シベリアの収容所送りになったポーランド人のヤヌシュ。そこで出会ったロシア人のカバロフから脱出ルートがあると聞いた彼は、ある吹雪の日に脱出を決行します。同行したのは、アメリカ人のミスター・スミスやロシア人の犯罪者ヴァルカなど、総勢7人のメンバーでした。必死で逃げる7人に、寒さや飢えが立ちはだかります。


実話に基づくということでしたが、エンド・クレジットには「based on」ではなく「inspired by」となっていたので、かなり脚色されているのでしょうか? でも、シベリアから山越えして逃げ切った人たちがいたのは事実なんですよね。

それにしても、いくら自由を求めるためとはいえ、過酷の一言に尽きました。

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2015年8月 9日 (日)

わが教え子、ヒトラー

引き続き「戦後70年特集」実施中です。今日はこちらの作品。

1944年のクリスマス。総力戦の全権を持つゲッペルスが、ユダヤ人収容所からグリュンバウム教授を連れてくるよう命じます。新年のパレード後に演説をする予定のヒトラー総統が自信喪失してしまっているため、かつてヒトラーに演説の指導をした教授に、再び力になってもらうためでした。


邦題から勝手に、少年時代のヒトラーを教えたユダヤ人教師の話かと思っていたら、まるで「英国王のスピーチ」のようなスピーチセラピストで、しかももっとシリアスな話と思って見始めたのに、とんでもないブラックコメディだったのでビックリでした。

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2015年8月 8日 (土)

太陽の帝国

今月のお薦めシネマは「第2次大戦下の子供たち」がテーマ。2本目は、クリスチャン・ベールの子役時代の主演作です。

1941年、上海で何不自由ない暮らしをしていたイギリス人少年ジェイミー。しかしとうとう日本軍がやってきたため、街から脱出しようとしますが、混乱の中で両親とはぐれてしまいます。1人で生活することになったジェイミーは、偶然出会ったアメリカ人の元船員ベイシーに助けられます。その後、ベイシーと共に日本軍に捕らわれてしまったジェイミーは、収容所でもベイシーを頼りながら、イギリス人医師ローリングらとも交流し、たくましく生き延びます。


冒頭で、戦闘機に憧れる少年が、日の丸のついたプラモデルを持って、日本の方が強そうだから日本軍に入りたいなんて呑気に言っているシーンから、その後の展開がわかっているので、見ていて辛いものがありました。

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2015年8月 7日 (金)

THE GAME

2014年のBBC制作ミニ・シリーズ全6話を見終えました。

MI5のジョー・ラムは、ポーランドでの作戦失敗後、些細な仕事しかしていませんでしたが、彼を買っている上司のダディがジョーに新たな重要任務を与えます。それは、ソ連からの転向を希望するKGBの内通者アルカディに話を聞き、その真偽を判断するというものでした。
アルカディの話が信じるに足ると考えたジョーは、ダディが率いるチームのサラや、警視庁公安課から来たジムらと、ソ連が計画する「ガラス作戦」を阻止すべく活動を始めます。


続き物は苦手ですが、たった6話なので、何とか最後まで見ることができました。「24」に代表されるようなアメリカの対テロ・アクションサスペンスと異なり、地味だけどより真実味のあるドラマでした。

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2015年8月 6日 (木)

ヒトラーの贋札

今日は、アカデミー賞外国語映画賞も受賞した、こちらの作品です。

第2次大戦前夜のベルリン。ロシア系ユダヤ人のサリー・ソロヴィッチは、贋札作りで逮捕され刑務所送りになりますが、絵の才能を買われ、看守らの肖像画を描きながら刑期を務めています。
数年後、ソロヴィッチはユダヤ人収容所に移送されますが、元贋札捜査局のSS少佐ヘルツォークにより、ザクセンハウゼンのベルンハルト作戦に参加させられます。そこでは印刷や絵心のある者が集められ、ポンドやドルの贋札を作ろうとしていました。


実際にあった作戦に基づく話で、興味深かったです。ソロヴィッチはユダヤ人なのでナチスに使われるのは嫌だったでしょうが、それ以前に贋札作りを生業としていたわけで、SS公認の下、しかも性能のいい機械と技術で正々堂々と贋札を作れることに楽しみも見出していたようだし。

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2015年8月 3日 (月)

ワルキューレ

シリアスな戦争映画の後は、エンタメ性のあるものが見たくなり、トムさん主演のこちらを視聴。しかし意外に硬派な作品でした。

ヒトラーが全権を掌握するドイツにあって、その方向性に疑問を持つシュタウフェンベルク大佐は、アフリカに飛ばされて任務に就いていました。敵の爆撃に遭って片腕と片目を失い帰国した彼は、ヒトラー暗殺を目論むトレスコウ少将やオルブリヒト将軍から仲間に誘われます。SSのクーデターを装う「ワルキューレ作戦」を思いついたシュタウフェンベルクは、作戦実行の責任者となり、ヒトラーに近づく機会を伺います。


なかなかサスペンスフルでした。最後に失敗することはわかっていても、いよいよ作戦開始となったら、さすがにドキドキしたし、SS本部を制圧しようという時にはゾクゾクしました。

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2015年8月 2日 (日)

カティンの森

今日の大戦映画は、こちらのポーランドの作品。

1939年。一方ではドイツに、もう一方ではソ連に侵攻されたポーランド。軍の将校だったアンジェイは、ソ連軍に捕らわれ収容所送りになります。クラクフではドイツ軍が大学を閉鎖し、アンジェイの父を含む教授たちが逮捕されます。娘を連れて夫を追ってきたアンジェイの妻アンナは、ソ連軍とドイツ軍に分断されてクラクフに戻れなくなりますが、彼女に同情したソ連の将校の助けで逃げのびます。


カティンの事件が詳細に描かれるのだと思っていたら、1940年の収容所の様子から、いきなり1943年の「事件後」になっちゃって、虐殺の様子はニュース映像で流れるだけだったので、「えええ?」と思ってしまいました。

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2015年8月 1日 (土)

戦場の小さな天使たち

今月の「戦後70年特集」では、お薦めシネマも第2次大戦の作品をセレクト。ただし、「パットン大戦車軍団」のような所謂戦争映画ではなく、戦時下の子供たちに焦点を当てた5作品です。第1弾はこちら。

第2次大戦の開戦前夜。しかしビリー少年にとっては、映画で見る西部劇の方がはるかに現実に近い世界でした。ほどなくイギリスもドイツに宣戦布告、父親も出征します。ビリーは妹とオーストラリアに疎開するはずでしたが、母親の気が変わってロンドンに居残ることになります。ビリーは、爆撃があっても爆弾の投下をカウントしたり、破片を拾ったりして楽しんでいました。


監督ジョン・ブアマンの半自伝的ストーリーということですが、戦争映画なのに悲惨さが微塵もなく、ある意味ほのぼのとした気にさえなる、かなり異例な映画です。

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セントアンナの奇跡

最近巷では「戦後70年」というキーワードをよく聞くので、私も今月は「戦後70年特集」として、第2次世界大戦を舞台にした映画を見ようと思います。1本目は、スパイク・リー監督の作品です。

1983年ニューヨーク。郵便局で切手を売る平凡な男が、突然客に発砲します。彼の自宅を調べると、大戦中に失ったとされたイタリアの橋の彫刻が見つかります。しかし男は何も語ろうとしません。
1944年大戦中のイタリア・トスカーナ地方。仲間を失った4人の黒人兵士がドイツ兵から逃げている時に、怪我をしたイタリア人少年を助けます。兵士の一人トレインは、少年が奇跡を起こすと信じていました。


戦争映画と思っていたのに、現代のニューヨークで、しかも唐突な発砲事件にビックリしましたが、何が起こったのかを知る謎解きのような展開が面白くて、すぐに引き込まれました。

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