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2015年7月 6日 (月)

ピアニストを撃て

本当はフランス月間は終了しているのですが、先日のフランス映画祭中に宣伝していた「ヌーヴェルヴァーグの恋人たち」特集を見て、どうしても紹介したくなったのが、こちらのお薦めフレンチシネマです。

かつてはエドゥアールという名で有名なピアニストだったシャルリは、今は場末のカフェのしがないピアノ弾きです。2人のギャングの金を盗んで追われる兄シコーを助けたところ、自分も追われることになり、カフェのウェイトレスのレナと一緒に、銃を突きつけられて車に乗せられます。


今回のヌーヴェルヴァーグ特集では14本のトリュフォー作品が公開されますが、私は本作が一番好き。初めて見た時に、期待せずに見たら意外に良かったというのもありますし、本業はシャンソン歌手のシャルル・アズナヴールが、内気だけど女にモテるシャルリを好演しているからというのもあります。


冒頭のイメージではもっと軽妙でコミカルな印象だったのに、シャルリがピアニストとしてのキャリアを棒に振ったいきさつから結末に至るまで、どんどんシリアスになり、最終的な印象は予定と違って複雑な心境でしたが。

独り言が多いのも、内気なせいだと思っていたけれど、過去の辛い記憶が、彼を余計に女性に対して奥手にさせたのでしょうね。でも、陰のあるピアノ弾きに、これまた女性は魅かれるわけで、女性には不自由していませんでしたね。

「大人は判ってくれない」などのドワネルものや「突然炎のごとく」などといった、並みいるトリュフォーの名作の中では、かなりマイナーな作品なので安価なDVDもなく、今回の劇場公開は数少ないチャンス。今月末までBunkamuraル・シネマで開催しているようなので、ご興味のある方は足を運んでみてください。

また同様に、もう一つマイナーなトリュフォー作品として私が好きなのが、ジャンヌ・モロー主演の「黒衣の花嫁」。今回劇場公開はされていませんが、コーネル・ウールリッチ原作のミステリーが楽しめますので、未見の方はテレビなどで放映される折には見てみてください。


※「ヌーヴェルヴァーグ」については、前掲のドキュメンタリー「ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー」もどうぞ。

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