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2015年6月 6日 (土)

天井桟敷の人々

フランス映画月間なので、今月は毎週末にフランス映画のお薦めを紹介。1本目は、私の生涯トップ200にランクする映画の中でもかなり古いほうに入る、1945年の作品です。

見世物小屋が立ち並ぶパリの「犯罪大通り」。小劇場では無言劇が上演されており、貧しい人々も天井桟敷席でぎゅうぎゅう詰めになりながら、舞台を楽しんでいます。
主演俳優の息子バチストは、劇に出してもらえず呼び込みのパントマイムをしていましたが、立ち寄った美しいガランスに一目惚れ。しかしガランスは盗っ人ラスネールと付き合っていました。


古典的な恋愛悲劇ですが、芝居小屋という舞台設定と、各登場人物の個性が光り、ストーリーから目が離せません。


昔は主人公2人にしか注目していませんでしたが、何度も見て人生経験も積んだ今は、いろんな要素が見えるようになりました。今回は特に、軽薄だけど仁義もある同僚役者のフレデリックや、一途にバチストを想うナタリーの苦悩に目が留まりました。

劇中劇も面白くて、バチストの無言劇はサイレント映画のように楽しめたし、フレデリックのコメディも笑えました。

3時間強と長丁場ですが、あっという間でした。第1部「犯罪大通り」と第2部「白い男」に分かれていますが、昔の映画は長い時に幕間があるから面白いですよね。今なら2本の前後編にあっさり分けて公開しちゃうのでしょうけれど。

ガランス役にはアルレッティ(「ミモザ館」)。バチストにジャン=ルイ・バロー(「幻想交響楽」)。フレデリックにはピエール・ブラッスール(「リラの門」)。監督は、「霧の波止場」や「嘆きのテレーズ」などの名匠マルセル・カルネです。

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