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2015年6月28日 (日)

夜、アルベルティーヌ

フランス映画祭4本目は、実話に基づくこちらの作品。

1957年。宝石店への強盗で刑務所に投獄されたアルベルティーヌが、脱獄に成功します。塀から飛び降りる時に足首を骨折し、動けなくなったところをジュリアンに助けてもらった彼女は、彼を愛するようになります。しかし、やはり追われる身の彼とは、なかなか会うこともできません。アルベルティーヌは街娼となって生活費を稼ぎながら、彼に会える日を心待ちにします。


冒頭の、雨の降りしきる中での脱獄シーンから、すっかり引き込まれました。モノクロの映像がダークなトーンにマッチして、アルジェリア戦争前夜の時代背景と併せ、すごく雰囲気が出ていました。


偶然出会った人なのに、助けてくれた恩義が容易に愛情に転じたのは、若さゆえということもあるのでしょうか。しかし、そんな彼女の一途な愛に、最初は「母親以外に愛情を感じない」と言っていたジュリアンも応えるようになります。

そして、離ればなれの間も互いへの愛を失わずにいた2人が、ようやく再会できた時には、見ているこちらも本当に嬉しかったです。ただ、再会して万事めでたしとはいかないのが、これまた問題なのですが…。

アルベルティーヌが文学少女で文才もあるので、状況が違えば異なる人生があったのではとも思うけれど、ジュリアンと出会って育んだ愛を思えば、彼女は自分の人生に悔いはないのかもしれませんね。
それに、結果的にはその文才を活かして本を出版し、こんな極東の私にまで、彼女のことが伝わったわけだし。

ラストに出てきた本人たちと思われる写真の2人は、映画の中の俳優たちのイメージそのままでした。
その2人を演じるのは、共に「預言者」に出ていたレイラ・ベクティとレダ・カテブ。特に、2枚目とは言い難いけれど印象に残る顔立ちのレダ・カテブは、この映画ですっかりファンになってしまいました。

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