« 夜、アルベルティーヌ | トップページ | チャップリンからの贈りもの »

2015年6月28日 (日)

愛する者よ、列車に乗れ

今月最後のお薦めフレンチシネマは、フランス人俳優豪華競演のこちらの作品です。

芸術家のジャン=バチストが亡くなり、葬儀に参列するため家族や友人たちがリモージュへと向かいます。ゲイのカップルのフランソワとルイや、離婚を目前にしたジャン=マリとクレールの夫婦らが同じ列車に乗り合わせ、リモージュではジャン=バチストの双子の弟でジャン=マリの父リュシアンと、性転換したヴィヴィアンヌが合流します。


いかにもフランス映画って感じの群像劇で、それぞれが個性的ながらもすごくリアル。日本はともかくフランス社会なら絶対いそうな人たちです。いろいろな秘密や事情を抱えながら、彼らが一つ列車で向かうロードムービー的なところが好きです。

フランス公開時にちょうど現地に滞在していて見たのが最初で、フランス語が完全に理解できなくても良さは伝わりましたが、帰国後、日本語字幕で見て更にお気に入りとなりました。

でも、当時好きだったヴァンサン・ペレーズ(「(ほとんど)チャーミングな王子」)の影響も大きいかもしれません。トランスジェンダーの役が衝撃的で、映画の後半にしか出ていないのに、物語の重要な位置を占め、かなりのインパクトでした。でも、昨日見た「彼は秘密の女ともだち」のロマン・デュリスより、女装はさまになっていましたhappy01

亡くなったジャン=バチストという人は、芸術家にありがちな口の悪い人だったらしいけれど、相当魅力的だったのでしょう。みんな故人のことが好きで、彼に認めてもらいたがっていて、彼のせいで互いに対立したりいがみ合ったりしているんですからね。
回想シーンでもいいので、彼本人を見てみたかったです。リュシアン役のジャン=ルイ・トランティニャン(「愛、アムール」)に、二役を演じ分けてもらって。

ペレーズ、トランティニャン以外の配役としては、ジャン=マリのシャルル・ベルリング(「夏時間の庭」)、クレール役ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ(「ぼくを葬る」)、フランソワのパスカル・グレゴリー(「譜めくりの女」)に、ベルナール役のオリヴィエ・グルメ(「息子のまなざし」)。
また、ジャン=バチストの棺を運ぶ車に同乗するヒッチハイカーで、ギヨーム・カネ(「プレイヤー」「Jappeloup」)が出ているのを今回発見しました!

« 夜、アルベルティーヌ | トップページ | チャップリンからの贈りもの »

映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/570808/61797793

この記事へのトラックバック一覧です: 愛する者よ、列車に乗れ:

« 夜、アルベルティーヌ | トップページ | チャップリンからの贈りもの »