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2014年12月10日 (水)

ヒッチコック

先日の「リンカーン」を契機に、実在の人物特集を敢行。第2弾はサスペンス映画の巨匠です。

「北北西に進路を取れ」の評判も上々のヒッチコックが次回作に選んだのは、殺人鬼エド・ゲインについて書かれた本「サイコ」。しかし、あまりに凄惨な内容のため、出資者たちは敬遠し、スタジオからも製作を拒否されます。仕方なくヒッチコックは自宅を抵当に入れて資金を作ります。


「サイコ」はあまり好きな映画ではありませんが、ヒッチコックの思い入れの深さがよくわかりました。もしかしたら、彼の作品すべてが同様の思い入れを持って作られたのかもしれないけれど。

イギリス時代の作品(「殺人!」「スキン・ゲーム」など)も含めて彼の映画のほとんどを見ていますが、いずれも見たのはずいぶん前なので断言はできないものの、劇中にも登場する「北北西~」や「めまい」などの明るさの残るカラー作品に比べ、若干種類は異なるけれど初期のモノクロでダークな心理的恐怖をあおる作品に似た雰囲気が「サイコ」にはあるように思い、原点回帰っぽいのかなと考えたりもしました。

奥さんのアルマは脚本家で編集者だったんですね。ブロンド美人に目がないヒッチコックに長年連れ添ったなんて、それだけで感心してしまいました。まあ、グレース・ケリーなら私だって惚れちゃいますよbleah。ヒッチコックを責められません。
でも、ブロンド美人たちは皆、ヒッチコックが心血をそそいで育てても、家庭を優先したり、モナコにお嫁に行っちゃったりして彼の元を去り、アルマだけが最後まで彼を理解し支えたのですね。

「サイコ」に出演するヴェラ・マイルズが、契約があるので仕方ないと言っているのを聞き、当時のスタジオシステムにも思いを馳せました。今では考えられませんが、この頃のハリウッド俳優たちは、映画に対してではなく、MGM、FOX、パラマウントといったスタジオとの専属契約の元に映画に出演していたんですよね。でも、だからこそ、マリリン・モンローといえばFOX、みたいなイメージも出来上がるわけなのですが。

「サイコ」があまり好きではないと書きましたが、私がヒッチコック作品で一番好きなのは、断トツで「レベッカ」。それまで「裏窓」と「知り過ぎていた男」が好きだった私が、この作品を見てガツンと衝撃を受け、圧倒的なナンバーワン作品となりました。

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