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2014年12月 8日 (月)

リンカーン

スピルバーグ製作で、ダニエル・デイ・ルイスが3度目のアカデミー賞主演男優賞を受賞した作品です。

1865年。南北戦争も4年目に入り、国内は平和への模索が始まっていました。ゲティスバーグ演説後、2期目の再選を果たしたリンカーン大統領は、奴隷制度解放を目指して、修正第13条の可決を望んでいましたが票が足りず、南軍との和平が実現する前に何とか法案を批准させたいと、そのタイミングを図っていました。


リンカーンの全体的な伝記ではなく、修正第13条を通すための政治的な駆け引きに焦点を当てた作品でした。なので、全編を通して暗く動きも少なくてメリハリがない感じではありましたが、それでも見ていると結構引き込まれて、2時間半の映画もさして長く感じませんでした。


当たり前といえば当たり前なのですが、一つの法案を可決するのにいろんな思惑が絡み合い、それでも何とか奴隷解放に向けて忍耐強く進める姿に感嘆しました。
特に、理想論だけで突っ走ろうとするスティーブンスと議論して、目的のための手段を説くあたりは、なるほどと思わされました。とにかく、リンカーンは弁が立つし、説得上手で、それで人を動かしたんだなーと思いました。

法案可決と並行して描かれる家族との関係も興味深いものでした。大統領である前に一人の人間なんだと実感しました。家族と対峙する時は、夫であり父親であり、その苦悩も伺えました。

あまりに多くの俳優が出ていたので、役名や立場についての詳細は省略しますが、ざっと挙げるだけでも以下の通り。
まずリンカーンの家族に、サリー・フィールド(「ブラザーズ&シスターズ」)、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(「ダークナイト ライジング」)。閣僚にデビッド・ストラザーン(「グッドナイト&グッドラック」)、ブルース・マッギル(「リゾーリ&アイルズ」)。共和党議員にトミー・リー・ジョーンズ(「メン・イン・ブラック3」)、デビッド・コスタビル(「スーツ」「リッパー・ストリート」)。民主党議員にリー・ペイス(「プッシング・デイジー」)、ウォルトン・ゴギンズ(「ジャンゴ 繋がれざる者」)、ボリス・マクガイバー(「キッドナップ」「ホワイトカラー」)。
ロビイストのジェームズ・スペイダー(「ブラックリスト」)に、南軍使節団のジャッキー・アール・ヘイリー(「ヒューマン・ターゲット」)とグレゴリー・イッツェン(「24」「メンタリスト」)。リンカーン家とスティーブンス家の召使いにグロリア・ルーベン(「ER」「レイジング・ザ・バー」)とS・エパサ・マーカーソン(「Law & Order」)。そして、共和党員に影響力のある人物で、「プロミスト・ランド」でも印象的だったハル・ホルブルックが出ていました。

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