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2014年11月 3日 (月)

預言者

先ほどの「君と歩く世界」に続き、同じジャック・オディアール監督のカンヌ・グランプリ受賞作を。

6年の実刑を受けて刑務所に収監されたアラブ系の青年マリク。所内で多数派のコルシカ系囚人のボス、セザールに目をつけられ、レイエブというアラブ人を殺すよう命じられます。最初は抵抗を試みるマリクでしたが、看守も抱き込んでいるセザールから逃れられないとわかり、言われた通り実行する決意を固めます。


サバイバルな刑務所の実態を見た思いでした。マリクが何の罪で捕まったかは明かされていませんが、6年という刑期から考えても、殺人より軽い罪であることは確かでしょう。殺しに慣れない彼が、レイエブの殺し方を指示されて、口の中にカミソリを入れて練習する姿は見ていて痛々しすぎました。


しかし、殺される前にレイエブがアドバイスしてくれたことに従い、読み書きを覚え始めてからは、彼が刑務所内の人種間の対立を超えてうまく立ち回り、目立たずにいろんなことを仕切っていく様子が爽快になってきて、とうとう刑務所外のことまでもさばくようになる姿には、こちらもゾクゾクしてしまいました。

タイトルがどういう意味なのか、最初からずっと気になっていたのですが、後半になってようやくわかりました。殺したレイエブが亡霊のように時折マリクの前に現れていたのですが、彼が予言するので、その力を借りてマリクまでもが預言者と呼ばれるようになるんですね。なかなかいいタイトルだと思いました。

エンディングも私の期待通りでグッド。さすがカンヌで評価されただけあって、とてもいい映画でした。

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