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2014年6月10日 (火)

愛、アムール

今日からはフランス語の映画ですが、こちらはオーストリアの監督ミヒャエル・ハネケのカンヌ受賞作品です。

長年連れ添ったジョルジュとアンヌの夫婦。ある日突然アンヌの行動に異変があり、検査して手術したもののうまくいかずに、アンヌは右半身不随になってしまいます。娘のエヴァの意見も聞かず、ジョルジュは自宅介護を決行しますが、アンヌの容態は徐々に悪化します。


ひたすら介護の様子を描いているだけなのですが、最後まで目が離せませんでした。高齢化社会の日本でも他人事とは思えませんでした。
私の両親は今はまだ健康ですが、どちらかがアンヌのようになったらどうするのかと娘のエヴァの立場で考え、次には私自身がこういう状態になったらどうするのかとアンヌの立場で考えてしまいました。


以前見た「アウェイ・フロム・ハー」を思い出し、認知症で本人は何もわからないけど周りは意思の疎通ができないのと、体が不自由でも頭はしっかりしている場合に、本人が自分で何もできない苛立ちを抱えるのと、どちらがいいのかわからないなと感じました。
もちろん、自分でどちらかを「選択」することはできないので、比較しても無意味なのでしょうが。

ラストの展開は、冒頭で何となく匂わされていたものの、実際に見てみると、やはりそれはそれでショックでした。でも、主人公の心情は容易に理解できました。

ジョルジュ役のジャン・ルイ・トランティニャンは、「素直な悪女」や「男と女」、「暗殺の森」などの往年の名優ですが、今でも元気に長台詞を言っているところに感心しました。
アンヌ役エマニュエル・リヴァは、初めて見ると思っていたら、デュラス原作の映画「二十四時間の情事」の女優さんだったんですね。
2人の娘エヴァを、ハネケ監督の「ピアニスト」にも出ていたイザベル・ユペールが演じています。

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