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2014年6月 8日 (日)

The Lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛

こちらも、リュック・ベッソン製作のフランス映画ではありますが、ビルマ(ミャンマー)の民主化を主導したアウンサンスーチーさんの伝記なので、今週に視聴。

ビルマ建国の父で暗殺されたアウンサン将軍の娘スーチーは、大学教授の夫マイケルと2人の息子と共にイギリスで暮らしていました。母が入院との報せを受けて帰国しますが、その頃ラングーンでは学生デモに対する虐殺など、ネ・ウィン将軍の圧政が続いていました。民主化を推進したい活動家たちに請われ、スーチーは国民民主連盟を結党し、総選挙の実施を目指します。


スーチーさんの長年にわたる自宅軟禁や、ニュースでビルマがミャンマーと呼ばれ始めた時のこと、英国人の夫と遠距離で支え合ったことなどは知っていましたが、詳細な事情を知ったのは今回が初めてでした。

一番驚いたのは、ノーベル賞受賞に至る経緯。夫のマイケルがスーチーの身を案じ、国際世論を動かすことで横暴の抑止を狙ったと知って、栄誉目的ではないノーベル賞の推薦に、逆にビルマの軍事政権に対抗することの厳しさを実感しました。

軟禁状態の時には、家族は全くスーチーさんに会えなかったのかと思っていましたが、訪問できた時もあったんですね。ただ、同様に軟禁されたため、海外の目からはビルマ到着後に消息を絶ったように見えたし、結局息子たちのことや国外から働きかける意義を考えても、いつまでも一緒に軟禁されているわけにもいかず、やむなく出国を決意した事情などには、家族の心情が容易に推測できて、見ているこちらも辛くなりました。

最終的には、軟禁の一時解除直後に会って以来、夫は再入国を拒否され続け、ガンで亡くなるまでスーチーさんとは会えずじまい。そんな犠牲の上に成り立ったミャンマーの民主主義は、今のところ比較的安定しているように見えますが、早く確実かつ完全な民主国家と言えるようになってほしいと思います。

スーチーを演じるのは、「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」で数少ないアジア人のボンド・ガールとなったミシェル・ヨー。そして献身的な夫マイケルには、「ハリー・ポッター」シリーズや「シャンドライの恋」のデビッド・シューリスです。

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