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2014年6月15日 (日)

屋根裏部屋のマリアたち

証券会社社長のジャン=ルイは、メイドが妻のシュザンヌとケンカして辞めてしまい、紹介所からスペイン人のマリアを雇い入れます。マリアは他のスペイン人メイド仲間とマンションの6階に住んでいましたが、ある時6階を訪れてその不便さに同情したジャン=ルイは、マリアとその仲間にいろいろと援助をし始めます。


私もパリに滞在していた時に、まさにマリアたちのような狭い6階(日本では7階にあたる)の部屋に住んでいました。そこはエレベーターもなく、毎日階段で昇り降りしていました。幸い部屋の中に洗面台と、公衆電話ボックスのようなシャワーブースはありましたが...。


他人のことに関心のなかったジャン=ルイが、どうして急に親切を起こす気になったのか。最初からマリアが好きというわけではなかったようなので、やっぱり自分たちの境遇とあまりに違いすぎる悪環境に手を差し伸べたというのが始まりなのでしょうね。
そして、陽気なスペイン人たちに囲まれて楽しく過ごすうちに、自分自身の生活を見つめ直し、マリアにも魅かれていった、と。

妻のシュザンヌは、美人の顧客ベッティーナとの浮気を疑って、ジャン=ルイを家から追い出してしまいますが、ジャン=ルイは結局6階の一部屋に移り住み、狭いけれど一人きりの快適な生活を謳歌するのが面白いと思いました。メイドたちがタンス預金しているのを見て、資産運用を指南するところは笑えました。


ジャン=ルイ役は、「しあわせの雨傘」「モリエール」のファブリス・ルキーニ。マリアの叔母でメイドのコンセプシオンには、「ボルベール」などのカルメン・マウラ。そして、浮気を疑われるベッティーナを演じるのは、「最強のふたり」の秘書役だったオドレイ・フルーロです。

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