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2014年6月16日 (月)

ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー

こちらは、共に「カイエ・デュ・シネマ」に寄稿し、ヌーヴェルヴァーグの立役者となった2人の監督、ゴダールとトリュフォーについてのドキュメンタリーです。

これまで何度となく映画関係のドキュメンタリーを見ていますが、大抵は製作当時の関係者のインタビューから構成されているので、今回は2010年の映画ながら、今は亡きトリュフォーを含めインタビュー映像が当時のもので、さながら記録映画といった風でした。

最初は同志として助け合っていた2人が、後に袂を分かつという事実だけは知っていましたが、そのきっかけとなったのが、ベルトルッチの「ドリーマーズ」でも描かれた、シネマテークの抗議デモとそれに続く5月革命での意識の違いだったんですね。

トリュフォーがパリの貧しい家庭の出身で、ゴダールが裕福な家の出だったというのも意外でした(逆ならわかる)が、だからこそ尚更、トリュフォーが純粋に映画を作ることだけに意義を見出し、ゴダールが映画を政治的に利用する作風になっていったのが不思議でした。

2人が中心のドキュメンタリーではあるのですが、同じヌーヴェルヴァーグ仲間として、クロード・ルルーシュ(「いとこ同士」)やエリック・ロメール(海辺のポーリーヌ」)、ジャック・リヴェット(「美しき諍い女」)らの名前もあがっていましたし、トリュフォーがヒッチコックに、ゴダールがフリッツ・ラングにインタビューする映像もあり、一時代を築いた映画史を見た感じでとても良かったです。
また、2人が影響を受けた映画作家としてロベルト・ロッセリーニやジャン・ルノワール、イングマール・ベルイマンなどの話も出ていて興味深く思いました。

それにしても、ヌーヴェルヴァーグが当時は一過性のトレンドだったというのは驚きでした。今でこそ評価は固まっているものの、当時は新しい作風が受け入れにくかったということなのでしょうか。トリュフォーの「大人は判ってくれない」とゴダールの「勝手にしやがれ」で盛り上がりを見せた潮流も、私が結構面白いと思ったトリュフォーの「ピアニストを撃て」や、確かに理解しづらかったゴダールの「カラビニエ」も含め、総じて反応が良くなかったと聞いてびっくりしました。

トリュフォーのアントワーヌ・ドワネル役で成長してきたジャン・ピエール・レオーが、そのイメージを払しょくするために、あえて作風の異なるゴダール作品に出たことは、何となく理解できました。
レオーは、先日見た「ル・アーヴルの靴みがき」にも出ていたので、本作のラストで流れるドワネル役オーディションの少年の映像を見て、月日の経過をまざまざと感じました。

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