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2014年6月23日 (月)

最後のマイ・ウェイ

有名なフランク・シナトラの「マイ・ウェイ」の作者で、フランス人歌手のクロード・フランソワの伝記映画です。

スエズ運河会社で働く父と、母・姉とエジプトで暮らすクロード。運河がエジプトの所有になり、追われるようにエジプトを出国して、一家でモナコへ渡ります。
モナコで楽団に入り徐々に認められていくクロードでしたが、堅気の仕事を望む父は、そんなクロードを拒絶します。


「マイ・ウェイ」をもともと歌っていたのがフランス人だというのは知っていましたが、クロード・フランソワ(クロクロ)と他の曲については、ほとんど知りませんでした。
自分の経験を歌にしていたようですが、全編に散りばめられた彼の数々の曲の中で私が気に入ったのは、「17 Ans(17歳)」と、「Cette Année Là(その年)」です。


厳格な父親に育てられ、しかもその父は亡くなるまで音楽の道を認めなかったので、満たされない想いをずっと抱えていたのでしょうね。母と姉はサポートしてくれたのに、落ち目になって忘れ去られることを常に気にしていました。

そんな状態だからか、芽が出なかった時代には妻や恋人の成功にいらつき、有名になるとスタッフにも完璧を求めて毒づく、その感情の起伏の激しさには驚きました。
でも、そんな彼をコントロールしていたマネージャーのポールはすごいです。しかも、少しの成功に酔うクロードを叱咤激励し、常に上を目指させていました。ポールの存在がなかったら、クロードはこれほど成功しなかったのでは?と思いました。

憧れのシナトラが自分の曲を歌っているのを聞いてクロードが感激するところは、私も感動しました。
ただ、この大成功で喝采を浴びるところでエンディングにしてもよかったかなと思います。2時間半は長すぎる! 時系列にそのまま見せるのも芸がなさすぎる気がしたし。最初から最後まで、栄光も挫折も全部見せますってことなのかもしれませんが、もう少し工夫があってもいいかも。

ところで余談ですが、最初に登場した時のクロード(ジェレミー・レニエ)の顔が、正直気持ち悪くてぎょっとしたんですよね。若作り(30過ぎの人が17歳の役)による化粧のせいかと思ったら、途中で眉とか鼻のせいだと気づきました。クロード本人に似せて変えていたんですね。
20代のうちは良かったのですが、30後半になったらまた気持ち悪くなってきたので、俳優の元の顔とクロードの顔が合わなくて、自然に見えなかったのかもしれません。

そのジェレミー・レニエは、以前フランス滞在中にダルデンヌ兄弟監督の「イゴールの約束」を見ていて、あの少年がこんな大人になったと思うと感慨深いです。子役から出発して、「夏時間の庭」や「しあわせの雨傘」など順調に活躍している様子は、先日のジャン・ピエール・レオー(「ふたりのヌーヴェルヴァーグ」)を思い起こさせました。
マネージャーのポールには、ブノワ・マジメル。こちらも「ピアニスト」や「いのちの戦場」に比べてだいぶ恰幅が良くなって、見違えました。
シナトラ役は、「プリズン・ブレイク」などのロバート・ネッパー。でも、歌はシナトラ本人の吹き替えのようです。


※翌日談:顔も性格も強烈過ぎたせいか、一晩じゅうクロクロの夢を見て(うなされて⁈)しまいましたcoldsweats01

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