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2014年4月27日 (日)

ジャンゴ 繋がれざる者

ロドリゲスの「マチェーテ」を見た後は、盟友タラちゃんの作品を。

南北戦争前夜のテキサス。スペック兄弟に買われた奴隷のジャンゴは、賞金稼ぎのシュルツ医師に助けられます。シュルツが追っているブリトル3兄弟をジャンゴが特定できるからでした。シュルツは交換条件として、かつてカルーカン農場で別れたきりのブルームヒルダ(ヒルディ)を救う手伝いを申し出ます。かくして2人は、テネシー州のビッグ・ダディの農園にいるブリトル兄弟を共に追い詰めます。


黒人奴隷vs極悪な白人地主という構図は、「それでも夜は明ける」に通じるものがありますが、あちらは文芸大作って感じで、こちらはマカロニ・ウエスタンですからね。冒頭のミュージックからして、まさに古き良き西部劇のノリでした。

賞金稼ぎのシュルツが元歯医者というギャップがすごくて、馬車の屋根にある歯の模型も笑えました。奴隷制反対だとしても、周囲の嫌悪・反感を全く気にせずにいられるのも大物です。物事に動じない様子は、ある意味「イングロリアス・バスターズ」のナチス将校に通じるかも。ともかく、クリストフ・ヴァルツの2度目のオスカーも納得です。

一方、ヒルディが売られた先の地主カルビン・キャンディ役レオ様は、もう少し悪役ではじけちゃっているのを期待していたので、思ったより大人しめでちょっとガッカリかも。
それ以外の悪役=ジャンゴに敵対する白人は、スペック兄弟にしてもブリトル兄弟にしても、あっという間に死んじゃって、その容赦ない殺され方は、まさにB級の世界でした。
ただ、3時間という上映時間はちょっと長くて、登場人物も多くてついていきにくかったので、真ん中の一時間はもう少し短縮バージョンでもよかったかな?と思いました。

ジャンゴ役のジェイミー・フォックス、ヴァルツ、レオの他、ヒルディにケリー・ワシントン(「スキャンダル」)、スペック兄弟にジェームズ・ルッソ(「ベガス」)&ジェームズ・レマー(「48時間」)。カルーカン役でほんのちょっとだけ出のブルース・ダーン(「ネブラスカ」)、ビッグ・ダディには「マチェーテ」にも出ていたドン・ジョンソン、キャンディの部下ウォルトン・ゴギンズ(「ザ・シールド」)。サミュエル・L・ジャクソンは、クレジットを見なければ気づきませんでした。タラちゃん自身も最後の方で登場。

また、元祖ジャンゴ(「続・荒野の用心棒」)のフランコ・ネロが友情出演して、マカロニ・ウエスタンの雰囲気が更にパワーアップされていましたhappy01

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コメント

ようさん、コレは、私も鑑賞しましたッ!それも昨日(笑)
で、ようさんの感想を読んで・・・
同じ作品見ても、感想は異なるんだなぁって改めて感動!(笑2)
私は、結構怖い物語なんだなぁって思いましたよ。
まぁタラちゃん(!)節全開ですがね(勝手に思う・笑)
レオ様、「大人し目」って思いになったようですが
他のキャラが、バンバン考えなしに撃ちまくっているのに
レオ様=キャンディは、言っていること、何となく真っ当に聞こえるが
何かネジが外れているそうな、不気味さが・・・ここがポイントかと。
姉に献身的って描写も、不気味。
愛情深いって感じなのに、奴隷に対する非情を越えた惨さが、余計印象深く。
それに、問答無用、というか、相手の意向完全無視した銃撃。
これも、人を人と思っていないって、感じで、私は怖かったなぁ。
戦争もので、よくこういうシーンあるし・・・
もう相手が人じゃない。自分にとって。
あからさまに、善悪風なので、悪が撃たれても、イイかぁって思う反面
全く人形を撃っているようで・・・怖いワァ。
こういう部分も、タラちゃんが考えているかどうかは不明、ですがね。
ラストは、まぁ爽快、というか派手で・・・
思ったことは!「映画館で見るべきだったなぁ」ですね(笑)
好みは、シュルツの見事な天晴な撃ちっぷり!
そして、ジャンゴの、死体のシュルツへの別れ・・・ココはちょっと感動。
「Dは発音しないんだ!」だそうで・・・笑

リィンさん、同じようなタイミングで映画を見たなんて感動です!
で、相変わらずリィンさんの洞察力のすごいこと。
レオは大人しめなんじゃなくて、表に出てない分、不気味ってことなんですね。
なるほど...納得です。
でも、私も姉に対する愛情は気になったし、シュルツとの別れには感動しました。
また、映画の感想を共有したいですね。
それと、読書好きなリィンさんには、お薦め本の紹介もお願いします。happy01

ようさん、本紹介の前に、ローチ情報を!
スパドラTVさん放映中『ブラックリスト』ですが
アメリカでは4月下旬放映のS1#20「The Kingmaker 」、ゲスト出演しました。
日本でも、放映するかと・・・・スパドラさんHPで、要チェックですよ=!
私のブログに、ローチ画像貼りましたので、宜しかったら!(誘導ではないですよ)

本紹介ですが・・・では(ペコリ)

「トラウマ映画館」「トラウマ恋愛映画入門」(町山智浩)
「皆殺し映画通信 」(柳下毅一郎)
映画本ですが、読まれたことありますかね?
町山さん本は、ちょっと他では取り上げないような映画がイッパイ。
「トラウマ~」は戦争ものやゾンビもの、ちょっとウ~ンなもの。
「トラウマ恋愛~」は恋愛でも、正統派ではなくて・・・
際物的なものが多いのですが、読んでウムッと唸るような文章です。
柳下さん本は、近年の邦画を扱っています。
まぁまぁボロボロな感想なんですが、そのボロボロさも納得で(笑)
両氏、私は大好きなんです。
まず笑えるし・・・笑いが、まさしく私のツボ!(笑)
加えて納得の文章力&感性で。
正統派とは言えない映画紹介本ですが、宜しかったら!
でも、好き嫌いも分かれかも?ですので、ちょっと読んでから購入してね。
また両氏は、コンビでトーク形式での映画紹介本
「ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判」もあります。
これも・・・ムチャクチャですが、面白いッ(断言)
多分絶版だと・・・図書館ならあるかも。
私は先日、この2人のアメリカ珍道中記である
「ファビュラス・バーカー・ボーイズの地獄のアメリカ観光」購入。
文庫です。作品自体はは、ズ~ッと以前のものなんですが、とにかく笑える。
両氏とも、毒な笑いの奥に、知性、そして何らかの優しさがあるように思えます。
だから、ホンのちょっとだけ哀しい・・・そこが魅力かと(ウンウン)
この本は、東京行きのお供にします。
独りで食事等の時、読んでギャハハ==!と笑ってやる~(笑)
長々と、失礼しましたッ(ペコリ)

おお! ローチ様情報をありがとうございます!
「ブラック・リスト」は私も現在視聴中です。
今はけっこう惰性で見ている感じではあるのですが、
ローチ様出演となると、俄然興味がでてきました。
リィンさんのブログで写真もチェック!(誘導されました...bleah)。
相変わらず、カッコよかった~heart01
確かに貫禄はありますが、悪役だから(?)ということで。
映画関連のお勧め本も早速チェックしてみます。
「ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」、じゃない、「ファビュラス・バーカー・ボーイズ」は
ネーミングからして興味をそそられます。
読んだら、感想をお聞かせしますね~。

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