« ムード・インディゴ | トップページ | メンタリスト シーズン4 »

2013年11月21日 (木)

隠された日記 母たち、娘たち

ボジョレー解禁日当日は、ワインを飲みながら、フランス映画らしい家庭内の不和を描く作品を見ました。

トロントに住むオドレイは、休暇で両親の住むフランスの海岸の街に戻ってきます。しかし、母親のマルチーヌと何となく折り合いの悪い彼女は、祖父の死後は空き家になったままの近所の家に移ります。そして台所の奥に隠されていた、祖母ルイーズの古い日記を見つけます。ルイーズは、マルチーヌがまだ子供だった頃に家族を捨てて家出をしたきりでした。


オドレイは、いつまでも独身の彼女に批判的なマルチーヌと確執があるので、よけい自由な精神の祖母ルイーズに魅かれたのかもしれませんが、そんな祖母の存在が母をしてより頑なにさせたことを考えると、マルチーヌにも同情を禁じえませんでした。
ルイーズもマルチーヌも、決して娘に愛情がなかったわけではなく、特にルイーズの場合は、自立した女が疎まれる時代に生まれ、理解のない夫と結婚した(当時はそれが当たり前だったにしても)ことが不幸だったんでしょうね。

それに、マルチーヌがオドレイに冷たいのも、自分を捨てた母のように、娘も自分を捨ててカナダに行ってしまったように感じたからというのもあったようだし。

娘がお土産に持ってきたデジタルカメラに拒絶反応をしたのも、後から徐々にいきさつが紐解かれて納得できたりしました。

オドレイ自身も、望まぬ妊娠をして中絶しようと決めていたものの、子供の父親が覚悟を決めてフランスにやってきたことから決心が揺らいだようでもあり、祖母の過去に翻弄されながらも、自分も人生の岐路に立っているという複雑さが興味深いストーリーにしていました。
ぎこちなかったマルチーヌとオドレイが、祖母の心理を知り、失踪の真実を知るに及んで距離が縮まるという終わり方も、定番の展開ながら良かったです。

マルチーヌにはカトリーヌ・ドヌーヴ、彼女の弟にジャン=フィリップ・エコフェ、回想シーンで出てくる若き日のルイーズには、「海の上のバルコニー」で見たばかりのマリ=ジョゼ・クローズでした。

« ムード・インディゴ | トップページ | メンタリスト シーズン4 »

映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/570808/58635115

この記事へのトラックバック一覧です: 隠された日記 母たち、娘たち:

« ムード・インディゴ | トップページ | メンタリスト シーズン4 »