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2013年9月14日 (土)

トゥ・ザ・ワンダー

テレンス・マリック監督の最新作を見に、映画館へ足を運びました。

フランスに来ていたアメリカ人のニールと出会い恋に落ちたシングルマザーのマリーナ。娘のタチアナと共にアメリカへ来たものの、生活になじめない娘はフランスに帰りたがり、滞在ビザの期限切れと共に、2人はフランスへ帰国することになります。ニールも、マリーナへの気持ちが薄れたようで引きとめもしません。
ニールは水質調査員でしたが、汚染に苦しむ地域の司祭クインターナは、地域の悲惨さに目を背けたくなりながらも、人々の話に耳を傾けています。
マリーナがフランスに戻っている間に、ニールは幼馴染のジェーンと再会し、親しくなりますが、マリーナが元夫との離婚を成立させて再渡米することになり、ニールはジェーンと別れます。


前作「ツリー・オブ・ライフ」の時にも書きましたが、内容は見る人の判断に委ねられる作風のため、断定的な意見が言いにくい作品です。分かりやすい編集や、会話による説明はほとんどなく、単にシーンを繋げて積み重ねただけのような映像が、非常に詩的であり、考えさせられます。

ストーリーを唯一推測できるのは、登場人物のモノローグの部分。マリーナはフランス語、ニールは英語、司祭はスペイン語と、それぞれの母国語で語っているところが、本人の内省と心情の吐露を表しているようで、直接訴えかけてきます。

とはいえ、ニールがマリーナに対して本当はどう思っているのか、再渡米した後のマリーナが浮気をしたのは、今度は彼女が愛情を失ったからなのか、その辺のところは推測の域を出ません。
それは、見る人個人個人の経験から「こうあってほしい」と思う面も反映していると思います。私の場合は、最後に希望が見えたように感じましたが、それも明確な答が得られてのことではありませんでした。

モノローグ中心なので、登場人物の名前さえもほとんど出ず、エンドクレジットで確認したぐらい。それが逆に、各人の抱える孤独感・疎外感を強調していて、よけい印象に残りました。
エンディングのモン・サン・ミシェルの映像もグッド! ここで終わってほしい、と思ったところで、まさにピッタリ終わってくれました。
淡々と描かれるだけなのに注視してしまい、最後まで目が離せないストーリーで、「シン・レッド・ライン」に次ぐ、お気に入りのマリック作品になりました。


ニール役でベン・アフ(「アルゴ」)、司祭役にはハビエル・バルデム(「007 スカイフォール」)、マリーナ役のオルガ・キュリレンコ(「オブリビオン」)らが出演していますが、私はジェーン役のレイチェル・マクアダムスが、出番は一部ながらとても良くて気に入りました。ちょっとキャリー・マリガンに近いものを感じ、「消されたヘッドライン」などと併せて、評価急上昇中です!

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