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2013年9月 5日 (木)

サラの鍵

こちらもリィンさんお薦めの映画(詳しくはこちら)。前に「ハートブレイカー」を見に行った時に映画館でチラシを見つけ、気になっていた作品です。

アメリカ人ジャーナリストのジュリアは、1942年にフランス警察がユダヤ人をヴェルディヴと呼ばれる競技場に集め収容所送りにした史実を取材しています。フランス人の夫の家族から譲り受けたアパートがかつてはユダヤ人のものと思われたことから、夫の祖父母が不正にアパートを入手したのではないかと疑い、調査を始めます。調べるうちに、アパートにはサラとミシェルという幼い姉弟がいたことを知り、その行方を追います。


サラの事件がどうつながっているのか、息を詰めて見てしまいました。当時の話と現在のジュリアの話が交互に描かれるのですが、現在のシーンが始まると「ふぅ...」と息を吐き出して、ずっと息を詰めて見ていたことに気づくという繰り返しでした。
物語が進んでくると、いきなり現代に戻されるのは気が削がれるようにも思いましたが、間に現代のシーンが挟まっていなかったら、深刻すぎて、見続けるのが苦しかったに違いありません。
とはいえ、祖母のいる老人ホームのきらびやかな装飾が空虚に見えたり、妊娠検査薬のような今っぽいアイテムが現実を帯びて見えなかったりはしました。

主人公ジュリアを演じるのは、「ラルゴ・ウィンチ」「お買いもの中毒な私!」でもコメントしたクリスティン・スコット・トーマス。後半に出てくるサラの息子には、「フィオナが恋していた頃」や「夏休みのレモネード」などで結構好きなエイダン・クインです。

フランスがユダヤ人虐殺に加担していた事実はほとんど知られていませんでしたが、それはフランスが隠したかった汚点だからなのでしょうね。そして今ようやく明らかにされるべきと判断されて、描かれ始めたのでしょう。
私はまだ見ていないのですが、ジャン・レノとメラニー・ロラン共演の「黄色い星の子供たち」という映画も、同じテーマを描いていたはず。近いうちにこちらも見てみたいです。

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コメント

ようさん、こちらでもこんにちは。
『サラの鍵』・・・私も現実部分がちょっと・・・と思いました。
原作を先に読んでいるので・・・やはり心情描写は、原作が勝ります。
しかし、映画ではサラの「その後」を映像で見せていますので(当たり前か)
この辺は、視覚的に心に迫るものがありました。
仰る通り、今まで専門家等の認識であった「当時の事」が
市民にも認識され、考えるようになっていることも、あるかと思います。
古い話なんですが、ハンニバル・レクターものの
『ハンニバル・ライジング』にもありまして・・・この部分、良かったナァ(思い出し中)
お忙しいとは思いますが、機会がありましたら是非原作を!!
『黄色い星~』私は未視聴ですが、
視聴した方(ネット友)のお話ですと、なかなか辛い内容だとか・・・
子供がメインのお話だろうから・・・これは辛いでしょうね・・・

リィンさん、こちらもご推薦ありがとうございました。
原作もぜひ読んでみたいです!
それに、見逃し中の「ハンニバル・ライジング」も...。
「黄色い星の子供たち」は、映画館で予告編を見た時に、
すでに辛そうな感じがありありだったので見るのを躊躇していたのですが、
この「サラの鍵」もいいきっかけだし、目を背けないで見るべきかな、と。
とはいえ、精神的に見るタイミングを選ぶ映画ではあるので、
いつチャンスができるかはわかりませんけれど。

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