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2013年8月26日 (月)

エヴリシング・オア・ナッシング:知られざる007誕生の物語

引き続き、ボンド50周年で作られたドキュメンタリーを見ました。
私は、今日の「スカイフォール」を始めボンドの全作品を見ていますが、その裏話についてはほとんど知らずにきたので、新しい発見ばかりで本当に面白かったです。

まず、原作者のイアン・フレミングが自らも大戦時代に諜報部にいたという話は聞いたことがある気がしますが、彼の性格や女好きなところなども含め、ボンドはまさにフレミングの分身という感じなのに驚きました。
しかも、女性に真剣になれないのは、かつて愛した女性が死んでしまったかららしく、ボンドの様々な背景もすべて実体験から来ているのだと分かりました。

次に、映画化に至るまでの紆余曲折も驚きでした。
私が知っているボンド映画はすでにヒットシリーズでしたので、第1作の「カジノ・ロワイヤル」発表当時に、ボンドの女性にだらしないところが批判の対象になり、フレミングの狙ったようにすぐには映画化に結び付かなかったなんて、考えられないことでした。
その後も、映画化権交渉がうまくいかず、権利を得た人は資金繰りの目途がたたず、一時棚上げになってしまって、フレミング自身も創作意欲を失くしてしまうという事態にまでなってしまいました。

プロデューサーのカビー・ブロッコリとハリー・サルツマンという人の名前も初めて知りましたが、彼らの映画製作への熱意には、本当に感心しました。彼らの製作会社の名前が、このドキュメンタリーのタイトルにもなった「Everything or Nothing」=EONなんですね。

しかも、カビー・ブロッコリが亡くなった後も映画化権はその子供たちが継承し、映画のプロデューサーとして活動していて、ファミリー・ビジネスとなっていることも驚きでした。疑ったわけではないのですが、思わず「スカイフォール」の製作者名を確認してしまいました。ちゃんと娘のバーバラ・ブロッコリの名前がありましたhappy01

原作者やスタジオの反対を押し切って無名のショーン・コネリーをボンド役に抜擢して成功したものの、一躍有名になって思いあがった行動を取るコネリーに対し、彼を下ろすかどうかで悩む様子には同情しました。
カビーたちと衝突して去ったコネリーは、後に「病床のカビーに電話をかけて和解したように言われていましたが、ボンド役を演じた俳優の中で、唯一彼だけが本作でのインタビューを受けていないので、やはり対立は根深かったのかなと思います。

更に、映画化に成功してヒットした後も、「サンダーボール作戦」の元ネタを提供したというケビン・マクローリーという人が、権利を主張して裁判沙汰になっていたことを知りました。「ネバーセイ・ネバーアゲイン」が番外と呼ばれる訳をずっと知らずにいたのですが、これで納得しました。
マクローリーが「サンダーボール」だけでなくボンド・シリーズそのものを乗っ取る勢いだったのを見て、空恐ろしくなりましたが、最後には「カジノ・ロワイヤル」の権利もバーバラ・ブロッコリの手に渡って完全終結したので安心しました。

コネリー以降の俳優の変遷も興味深いものがありました。全作見ているので、当然各俳優の特色などは把握していますが、どういう経緯で起用されたとかは知らなかったので。
例えばジョージ・レーゼンビー。たった1作の出演で今でこそカルト的人気の「女王陛下の007」ですが、演技経験ゼロなのに騙して役を手に入れたとは恐れ入りました。それに、1作だけなのにスター気取りで自堕落な生活の末に降板。

ロジャー・ムーアの起用では、それまでうまくいっていたカビーとハリーの関係が悪化。結局ハリーは会社の株をUnited Artistsに売って製作の現場から去ることになります。
私は、ロジャー・ムーアの「私を愛したスパイ」が初めて見たボンド映画で、そのせいか思い入れが強く、今でも1番のボンド映画だと思っていますが(「スカイフォール」には負けるかも?)、ハリーが抜けてシリーズ存続の危機がかかっていた時の渾身の一作だったからなんですね。

ピアース・ブロスナンが早くから後任候補に名前が挙がっていたのは知っていましたが、「探偵レミントン・スティール」の契約のせいだという理由しか知らず、実は宣伝スチールも作ってまさにボンドになりかかっていたところで降板せざるを得なかったというのは初耳でした。
代わりに白羽の矢が当たったティモシー・ダルトンは、生真面目なボンドとしてあまり評判はよくありませんが、「リビング・デイライツ」は私が唯一劇場で見たボンド映画なので、それはそれでやはり思い入れがあります。

満を持して起用されたブロスナンが、ダルトンと対照的な軽妙なボンドとして評判があったものの、東西冷戦の終結、そして9.11と、転換期の時代に当たってしまったのは運命のいたずらですね。とはいえ、元祖のコネリーに次ぐボンドの当たり役と思われていましたからね…ダニエル・クレイグが演じるまでは。

クレイグが選ばれた時、金髪のボンドに批判があったことは記憶に新しいです。私自身もイメージ違うなーと思った覚えがありますし。しかし、そんな批判を物ともせず、原点回帰となった作品「カジノ・ロワイヤル」で、彼は新しいボンド像を体現しました。
そして、「スカイフォール」では、ちょっと年齢的に限界じゃないのか?なんて思いもしましたが、考えて見ればロジャー・ムーアは50過ぎてボンドをやってたわけだし、私と同い年のボンド俳優にもまだまだ頑張ってもらいましょう!happy01

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