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2013年8月

2013年8月27日 (火)

Homeland シーズン2

第2シーズンが終わりました。(前シーズンについての記事はこちら
今シーズンもかなり盛りだくさんで、続き物の苦手な私もシーズンエンドまで無事見終わることができました。

キャリーを陥れてまんまと副大統領の支持を取り付け、議員への階段を上ったブロディ。キャリーはCIAを離れて、双極性障害の治療にあたっています。しかし、中東でアブ・ナジールにつながる情報を持っている人間に接触するため、一時的に復帰を要請されます。
結局アブ・ナジールは逃したものの、そこで集めた情報の中からソールが見つけたのは、ブロディが自爆テロを起こそうとした時の自白テープ。キャリーの疑いが事実だったことが発覚し、ブロディ監視チームが組織され、キャリーも参加することになります。


このドラマの面白いところは、話の展開が早いことでしょうね。
前シーズンでも、ブロディが転向者であることが明らかになるのは最後の最後かと思っていた(普通ならそこまで引っ張りそう)のに早い段階で見せていましたが、今回も、ブロディの正体がソールやエスティースにもわかって監視を続けるのかと思ったところ、キャリーが「ブロディにバレた」と言い出して身柄を確保。2重スパイとして働くことを彼に強要するという話になりました。
その後も予定外にいろんなことが早い段階で明らかになり、別の方向へどんどん話が進み、そのスピード感は半端じゃありませんでした。

もう一つの面白さは、善人と悪人の境界線があいまいなところです。前にも書きましたが、ブロディが完全な悪人でなく、複雑な思いを抱え、愛国心との間で揺れるその人間性に非常に興味を覚えます。

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2013年8月26日 (月)

エヴリシング・オア・ナッシング:知られざる007誕生の物語

引き続き、ボンド50周年で作られたドキュメンタリーを見ました。
私は、今日の「スカイフォール」を始めボンドの全作品を見ていますが、その裏話についてはほとんど知らずにきたので、新しい発見ばかりで本当に面白かったです。

まず、原作者のイアン・フレミングが自らも大戦時代に諜報部にいたという話は聞いたことがある気がしますが、彼の性格や女好きなところなども含め、ボンドはまさにフレミングの分身という感じなのに驚きました。
しかも、女性に真剣になれないのは、かつて愛した女性が死んでしまったかららしく、ボンドの様々な背景もすべて実体験から来ているのだと分かりました。

次に、映画化に至るまでの紆余曲折も驚きでした。
私が知っているボンド映画はすでにヒットシリーズでしたので、第1作の「カジノ・ロワイヤル」発表当時に、ボンドの女性にだらしないところが批判の対象になり、フレミングの狙ったようにすぐには映画化に結び付かなかったなんて、考えられないことでした。
その後も、映画化権交渉がうまくいかず、権利を得た人は資金繰りの目途がたたず、一時棚上げになってしまって、フレミング自身も創作意欲を失くしてしまうという事態にまでなってしまいました。

プロデューサーのカビー・ブロッコリとハリー・サルツマンという人の名前も初めて知りましたが、彼らの映画製作への熱意には、本当に感心しました。彼らの製作会社の名前が、このドキュメンタリーのタイトルにもなった「Everything or Nothing」=EONなんですね。

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2013年8月25日 (日)

007 スカイフォール

去年の暮れに公開していた時に見に行くつもり(「007/慰めの報酬」を参照のこと)が見逃していた作品をようやく見ました。

スパイのリストが入ったハードドライブ回収のため、トルコで男を追っていたボンドは、撃たれてしまい、死んだと思われていました。しかし、実は生き延びていて、MI6ビル爆破のニュースを聞き、Mの元へ戻ってきます。
爆破犯は巧みにMI6のシステムに侵入、リストの名前を少しずつ公表すると共に、Mを狙いますが、黒幕が誰なのかわかりません。情報を追って、上海からマカオへ飛んだボンドは、黒幕が元MI6のシルヴァであると知ります。


さすが評判の高い本作だけあって、冒頭から魅せられました!
部屋の中で撃たれた仲間を発見するボンド、奪われたハードドライブを追って外に出ると、「そこはどこ? 中東か?」って世界で、しかし詳しい説明はないままカーチェイスに突入。公開時に予告編で何度も見た列車の屋根で闘う場面よりもまず、ボンドがバイクごと欄干から列車に飛び込むシーンに「おおっ!」と思わず叫んでしまいました。
その後も、機関銃相手にピストルじゃだめだと踏んだボンドがショベルカー(なぜか列車に積んである)を使って対抗し、これまた「おおおー!」と叫んだ私。列車の後を車で追いかけるボンドの仲間にMが状況を報告しろと言うと、「説明が難しいんです」って返すのを聞き、そりゃそうだよねーと笑happy01

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2013年8月24日 (土)

ヘルプ

オクタヴィア・スペンサーがアカデミー賞助演女優賞を受賞した作品です。

1960年代のミシシッピ州ジャクソン。白人家庭で家事や子守をしていた黒人メイドたちは、差別され虐げられていました。
大学教育を終えて実家に戻り新聞社で働き始めたスキーターは、家庭欄を担当することになり、友人の家で働くメイドのエイビリーンにアドバイスをもらうことにします。自らも黒人メイドに育ててもらったスキーターは、友人たちのメイドに対する仕打ちを見て疑問を感じ、メイドの実態を明らかにする証言本を書こうとします。
エイビリーンに話を持ちかけるスキーター。しかし、雇い主に見つかることを恐れる彼女は、なかなか口を開こうとしません。そんな時、メイド仲間のミニーが不当な理由で仕事をクビになり、エイビリーンは証言をする決心をします。


公民権運動の活発化した時代ではありますが、特に南部ではまだまだ差別が色濃く残っていたんでしょうね。運動が盛り上がるほど、反発する白人も多かったでしょうし。
映画の中では、表向きはそれほど差別をしていないふりをしながら、トイレや食器などを区別させている白人家庭の様子が描かれ、白人対黒人の構図が浮き彫りになっていました。

そんな中で、自ら貧しい出ながらリッチな人と結婚したためにメイドを使える身分になったシーリアなどは、ミニーに平等に接していて、当たり前なことなのにミニーが驚いたのも無理はありません。

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2013年8月22日 (木)

スキャンダル 託された秘密

新しく日本で放映された女性向けのポリティカルドラマです。第2シーズンもすぐ始まるようですが、シーズン1が終了したので、ここで一旦コメントします。

大統領の側近だったオリヴィアは、とある事情からホワイトハウスを離れ、トラブルを解決するフィクサーとなりました。彼女をサポートするチームには、曰くつきの人たちばかり。皆、オリヴィアに窮地を助けられて、彼女に忠誠を誓っています。
大統領の主席補佐官から、大統領のいわれなき不倫疑惑を解決してほしいと頼まれ、大統領を訴えようとするアマンダを脅して一度は思いとどまらせましたが、その後アマンダが自殺未遂を起こし、大統領とアマンダの関係が事実であると知ります。


フィクサーという職業を知ったのは、ジョジクルの映画「Michael Clayton」(邦題はその名も「フィクサー」)でした。最近では、「パーソン・オブ・インタレスト」にも女性フィクサーが出ていましたよね。
このオリヴィア・ポープという人は、実在のワシントンのフィクサーをモデルにしているそうなので、フィクサーとしての仕事ぶりや、大統領のトラブル解決の仕方なんかは、現実に近いものがあるのでしょうね。

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2013年8月19日 (月)

エクスペンダブルズ2

前作「エクスペンダブルズ」が好評で、豪華アクション・スターが競演した続編です。

使い捨て傭兵軍団エクスペンダブルズのリーダー、バーニーは、ネパールで拉致されたリッチな中国人を救出する任務を終え、次にチャーチから、墜落した中国機にある謎の物品回収を指示されます。
エクスペンダブルズは見事回収には成功するものの、ヴィラン率いるサングというグループに物品を奪われた上、チームの若手メンバーのビリーを殺されてしまいます。謎の回収品が、旧ソ連の隠したプルトニウムと知ったエクスペンダブルズは、プルトニウムの奪還とビリーの仇のためにサングと対決します。


まず、前作にも増して楽しそうな出演者たち! アクションは大変なんでしょうけれどね…。ただ、参加者が増えたせいで、一人ひとりの見せ場は前作よりも激減でした。
ジェット・リーは、冒頭でかなりな見せ場はあったものの、リッチな中国人を救出したあと退場。ジェットと前作で必死の攻防を繰り広げていたドルフ・ラングレンも、脇役のお笑いに徹していました。

新しく参戦したチャック・ノリスも、意外に登場シーンは短くて中途半端でしたが、スライより年上の70代ということを考え合わせると、元気なおじいちゃんだと言わざるを得ません。ただ、彼の登場シーンにいつも「続・夕陽のガンマン(The Good, the Bad, and the Ugly)」のテーマ曲が流れるのはどういう訳でしょうか?!

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2013年8月17日 (土)

マジック・マイク

先日「ホワイトカラー」の記事を書いた時の公約(?)通り、セミヌードのマット・ボマーを見たくてhappy02映画館へ足を運びました。

家具製作会社の起業を夢見るマイクは、建築現場の仕事で青年アダム(キッド)に出会います。その晩偶然、マイクに再会したキッドは、マイクが資金稼ぎのために男性ストリップショーに出演していると知ります。
マイクは、キッドが店の裏方の仕事に就けるようオーナーのダラスに頼みますが、ちょっとしたきっかけからキッドは舞台に立つことに。ダラスの指導を受け、マイクと共に店の看板ダンサーになっていくキッドですが、ドラッグに手を出し始めます。


人生に行き詰った19歳の若者キッドが、マイクを兄貴分のように慕う気持ちが非常によくわかりました。それにマイクは、若いキッドが享楽的な世界にアッという間に惹かれていく状況にも理解を示していて、彼をうまくコントロールできていたようでもあり、キッドを心配する姉のブルックが、マイクを信用して弟を任せようと思ったのも納得できました。

前半はそういうわけで、なかなか興味深く見ることができましたが、後半はもう少しテンポよく進んでもよかったかな?と思います。業界に馴染んだキッドが身を持ち崩し、目標に向かってまい進しているかに見えたマイクが挫折を感じ始めた様子も少し冗長過ぎた気がするし、ストリップショーにも飽きてきました。

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2013年8月11日 (日)

アメイジング・スパイダーマン

昨日に引き続き、今日は最近よくあるリブート版のスパイダーマンを見ました。またクモに咬まれるところから始まるのかーって感じですが。

高校生のピーターは、子供の頃に両親が失踪して以来、おじさん夫婦のところで暮らしています。地下室で父親のカバンを見つけた彼は、そこにあった写真から、当時父親が異種間遺伝子交配の研究をしていたこと、同僚のコナーズ博士が現在はオズコープという会社で同様の研究をしていることを知ります。
博士に会いにオズコープ社に行った彼は、そこで研修生をしているクラスメートのグウェンに会います。そして、父の研究を探っていたピーターは、クモに咬まれてしまいます。


昨日、「スパイダーマン3」を見たばかりというのもあるのでしょうが、高校生のピーターがかなり幼稚で参りました。大体、オタクなピーターが、こんなにイケメンなのは違うでしょう。この顔立ちは、むしろハリー役に近くないか?と思ってしまいました。
また、スパイダーマンになるまでの話が長すぎで、おじさんが死ぬとかも前の繰り返し(リブートだから当たり前だけど)なので、見飽きちゃった感もありました。

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2013年8月10日 (土)

スパイダーマン3

前2作を見た後で見そびれていた第3作をようやく見ました。

スパイダーマンとしての自分にすっかり満足しているピーター。MJとの交際も順調です。しかし、父を殺されたと恨むハリーが復讐を決意、2人が戦っている最中にハリーが負傷し、父の死を含む最近の記憶を忘れてしまいます。
そんな時、ピーターのおじを殺したマルコが刑務所から脱獄します。逃げる途中で素粒子物理実験場に入った彼は、砂に形を変えるサンドマンに変身してしまいます。マルコは、病気の娘の治療費のため、サンドマンとなって街のあちこちで強盗を始めます



ニュー・ゴブリンとなったハリーやサンドマン、そして隕石のように落ちてきた謎の黒い物体、スパイダーマンが助けた警部の娘グウェンの彼でピーターのライバルとなるブロックと、敵が多すぎで、いろんな要素を詰め込み過ぎな気がしました。第3作ということで、面白さを追求するあまりに頑張り過ぎたのかもしれません。

特に、黒い物体に支配されて、ブラック・スパイダーマンとなるピーターは、もっと「操られた」感があるかと思ったら、意外に自由意思でブラック・スーツを選んでいる節があり、MJを傷つけることや力を得ることに快感を覚える彼は、まったくいただけませんでした。

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2013年8月 9日 (金)

NCIS シーズン10

シーズン7開始時にコメントしてから(前回の記事はこちら)久しく語っていなかったので、第10シーズン途中ではありますが、ここで一度書いておこうと思います。

まずはシーズン8から思い出深い出来事をピックアップ。このシーズンは懐古趣味とも思える、回想エピソードが多かったです。シーズンも進むと、どうしてもそういう展開になるのかもしれませんが。
ヴァンス局長とジヴァ父イーライの出会う20年前、そしてギブスと出会う12年前が描かれたエピソードでは、みなCGで若づくりしていて自然に見えました。
トニーがギブスと出会ってボルチモア警察からNCISに入ったいきさつのエピソードもありましたね。当時の相棒には「ER」のモリスことスコット・グライムス。
ケイトのお姉さんが出て、久々にケイトの回想があるエピソードも、ケイト好きだった私には嬉しかったです。お姉さんはその後も登場しました。

ジヴァのCIAの彼レイが登場し、それが「Without A Trace」のエンリケ・ムルシアーノだったのも嬉しい驚きでした。でも、髪をなでつけた姿がイマイチに見えたのは、小山力也さんの声がないからか…bleah。しかもこのレイとの関係は、その後残念な結果になってしまったし。
恋愛といえば、トニーも、自分が蹴ったスペイン・ロタ支局のリーダーになったバレットとイイ仲になっていましたね。バレット役には、「ブラザーズ&シスターズ」で次男の妻だったサラ・ジェーン・モリス。

次にシーズン9から。

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2013年8月 8日 (木)

ダ・ヴィンチと禁断の謎

誰もが知っているレオナルド・ダヴィンチの、若き日を描いたイギリスのドラマです。

フィレンツェのレオナルド・ダヴィンチは、ロレンツォ・デ・メディチの愛人ルクレツィアを見初め、彼女の肖像画を描くという目的でロレンツォに近づき、彼の軍事技術者として資金を調達することに成功します。
フィレンツェのメディチ家は、ローマの教皇と対立していましたが、ルクレツィアはローマのスパイだったのでした。ロレンツォやレオナルドと通じながら、ローマに情報を流すルクレツィアでしたが、スパイの存在が疑われ始めたため、ロレンツォの腹心ベッキを陥れて罪を被せます。


ダヴィンチの若い頃はあまり知られていないようですが、このドラマではほとんど創作と思われる劇的な人生で、最初の頃こそ続き物の苦手な私は必死に見ていたものの、後半はかなり注目して見てしまいました。

一番の理由は、ダヴィンチというより、脇役の人たちが魅力的なことだと思います。
まず、ローマ教皇の甥リアリオ伯のダークな感じに惹かれて敵ながら憎めず、次にはロレンツォの弟ジュリアーノとその部下ベルティーノに惹かれました。

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2013年8月 4日 (日)

ジェーン・エア

何度も映像化されているシャーロット・ブロンテの名作ですが、こちらは2011年のミア・ワシコウスカ主演作です。

雨の中をさまよい行き倒れたジェーンが、牧師の家の玄関で助けられます。そこで彼女は、両親が亡くなった後に引き取られた伯母の家や、反抗的な子として寄宿学校に追いやられた子供時代、大人になってロチェスター家の家庭教師に雇われた過去を思い返します。


私は、ジェイン・オースティン作品の次に、このブロンテの作品が大好きで、この時代のイギリス文学が全般的に好きなこともあり、映画化された作品を何度も見ていますが、冒頭で思いつめた様子の大人のジェーンが見晴らしのいい高台をさまよっている時点で、時系列で描かれない構成に非常に興味を覚えました。
ただ、ストーリーを熟知している私は十分ついていけましたが、全く予備知識なく見たら、現在(牧師館)のシーンと回想シーンがうまくつながるのかなと少々疑問でもありました。まあ、全く知識のない人は少ないのかもしれませんが。

また私は、1996年のシャルロット・ゲンズブール版「ジェイン・エア」を何回も見てしまっているため、つい比較してしまいました。

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2013年8月 3日 (土)

お買いもの中毒な私!

ジャーナリストのレベッカは、買い物が大好き。ファッション誌アレットの面接を受けに行く途中、緑のスカーフを気に入り、面接にはこれだ!と必死の思いで買い求めてから向かったものの、アレットの欠員は補充されたと言われてがっかり。しかし、同情した受付係に、同じ出版社が発行している経済誌の面接を勧められます。そこでレベッカは、経済誌を踏み台にアレット誌へ移ろうと狙います。


私はいろんな点で女っぽくないのですが、買い物という行動に関心がないのもその一つ。しかも超倹約型人間なので、カード地獄にいたるような体験はありませんし、残念ながら主人公に全く共感できませんでした。
そういう買い物狂の存在は聞いているので、それはそれで大変なんだろうと同情はします。ただ、本当に必要になるまで重い腰を上げて買い物に行かず、買う時も目的の店に直行直帰の私から見たら、レベッカが「これは本当に必要なのか」と自問してから買うように指導されて毎回必死に考えている姿を理解するのは本当に難しかったです。
私の母によれば、「探していない時にこそ良い物が見つかったりする」というので、私は良い物を相当逃しているのかもしれませんが。

あまりにドタバタなストーリーもどうかなという感じでした。

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