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2013年7月20日 (土)

レイチェルの結婚

キャットウーマン(「ダークナイト ライジング」)も印象的だったアン・ハサウェイのオスカー・ノミネート作です。

薬物依存で治療施設に入っていたキムが、姉のレイチェルの結婚式のために実家に戻ってきます。最初は温かく迎え入れるレイチェルですが、ブライドメイド役を親友から自分に変えろと言ってきたり、スピーチでも自分のことばかり話したりと、勝手な言動の目立つキムに次第に苛立ってきます。


出だしからホームムービーのようなカメラワークで、リアルな家族を切り取ったようで、とても気に入りました。姉と久しぶりに会ってベッドではしゃいでいる様子などを見ていた時は、「私に妹がいたらあんな感じかな?」などと思っていました。

しかし、キムは常に自分が中心じゃないと不満なんですね。だから、姉の親友に対抗するし、妊娠を発表した姉に怒りを爆発させる。なので、徐々にレイチェルがキムを煙たがり反感を持ったのも理解できました。で、「私に妹がいても、関係はこうじゃないはず!」と思いたくなりました。

ただ、キムにも同情の余地はあります。レイチェルとキムにはイーサンという弟がいたのですが、事故で亡くなり、キムはその死に責任があると思ってその自責の念が拭えずにいるんですね。
また、両親は離婚しているのですが、常に優しくキムを受け入れてくれる父親に対し、母親は表面的には優しく見えて実は無関心な人なので、キムがさらに自分を追い込む結果になったとも言えます。
キムが依存治療中に自分の人生をドラマティックに創作して人に伝えていたことが発覚するのですが、それだって裏を返せば、現実の自分と向き合えていないからでしょうしね。

こういうわけで、キムもそれなりに辛かったのだろうと思いますが、それでもやはりレイチェルの肩を持ちたくはなりました。
でも、最後の方では、レイチェルは何だかんだ言ってもキムを愛し守っているんだと感じられ、姉ってそういうものなんだなぁ、と思えました。私に妹がいても、レイチェルのような自己犠牲ができるかは自信ありません。

姉のレイチェルを演じるのは、「私だけのハッピー・エンディング」でもコメントしたローズマリー・デウィット。母親役は、「Law & Order シーズン20」で久々に見かけたデブラ・ウィンガー。
そして監督には、「羊たちの沈黙」や「フィラデルフィア」などでお気に入りだったジョナサン・デミです。

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