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2013年6月 9日 (日)

みんな誰かの愛しい人

気を取り直し、フランスらしさ一杯と思われるこちらの作品を視聴しました。

有名作家の父とその美人の後妻、かわいい異母妹に囲まれ、ちょっと太めのロリータはコンプレックスの塊です。父親は自分に無関心だし、周りの人は父親が目的で近づいてきます。そんな彼女は、唯一自信を持てる歌に打ち込もうとしますが、指導するシルヴィアは、才能がない彼女の指導は止めたいと思っています。しかし、ロリータの父親が作家のカサールと知り、彼のファンであるシルヴィアは、レッスンを続けることにします。


リアリズム溢れる会話で構成される家族の描き方が、本当によかったです。自分に自信がなくて、何事も素直に取ることができず、つい怒ったように返してしまうロリータの心理が、とてもよくわかりました。父親はしょっちゅう文句を言っているし、女性の外観にばかりコメントするので、父に認められたいのに自信喪失するロリータに納得でした。

パーティー会場の外で倒れた青年セバスチアンに上着をかけてあげたのが縁で親しくなりますが、ジャーナリスト志望の彼もまた父親狙いと思って自分に近づかせないロリータの姿に、手を差し伸べてあげたくなりました。
それに、笑った時のロリータのかわいいこと! 怒ってることが多いのでわからないのかもしれないけど、もっと自信を持っていいよ!と言ってあげたかったです。

おそらくシルヴィアも同じような気持ちで、徐々に彼女の味方になっていったのでしょうね。もともとは作家の父親に関心があったのに、現実の彼に幻滅し、ロリータと過ごす時間と共に、彼女を応援する気持ちになっていったようでした。

人間の性質というものがすごく出ている作品でした。
映画の中でそれぞれシルヴィアと父親を演じているアニエス・ジャウィとジャン=ピエール・バクリが脚本も書き、ジャウィは監督も兼任、カンヌで脚本賞を受賞しました。
彼らはプライベートでもパートナーでしたが、最近別れてしまったようですね...。やはり彼らの共同作である「家族の気分」という映画もよかったので、私としては非常に残念です。

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