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2013年6月17日 (月)

ナンネル・モーツァルト

引き続きもう1本、生前評価されなかった女性の伝記を見ました。

18世紀のヨーロッパ。音楽家の父親レオポルトについて、母と弟ヴォルフガング(ヴォルフィ)と共に演奏旅行をして回っているナンネルは、ヴェルサイユへ向かう途中に立ち寄った修道院で、滞在中のフランス国王の娘たちと親しくなります。
娘たちの一人ルイーズと特に仲良くなりますが、彼女は音楽教師の息子ユーグと恋仲にあるため、ナンネルは、ヴェルサイユでユーグに渡す手紙を託されます。王太子の傍にいるユーグに手紙を渡すために男装するナンネル。それと気づかない王太子は、彼女に自分の前で演奏するように言ってきます。


ただでさえ女性の地位が低かった時代に、天才・神童と呼ばれた弟の陰で、ナンネルが自分の存在意義を問いかけ苦悩しただろうことは、容易に伺えました。弟ほどではないにしても、演奏や作曲の能力に秀でた彼女は、もっと自由に活動したかったに違いありません。

しかし、王太子とのロマンスは全くの創作のようで、ちょっとがっかり。よく考えれば、幼いヴォルフィがマリー・アントワネットに求婚したって逸話があるぐらいなので、アントワネットの夫となるルイ16世の父親の王太子と、ヴォルフィの5歳年上の姉では年が違いすぎですものね...。しかもルイ16世は、王太子の再婚相手との間の子だし。

とはいえ、家族がロンドンへ立った後も、一人パリに残って王太子の傍にいようとするナンネルに共感を覚えましたし、王太子の前ではただの恋する少女なのがとても可愛かったです。
昔見た、ヴォルフィとナンネルの絵画(↓)を思い出しました。

                Photo


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