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2013年6月16日 (日)

セラフィーヌの庭

1914年。フランス北部の田舎町で掃除や洗濯をして生計をたてるセラフィーヌは、夜は自宅で絵を描いています。彼女が掃除を頼まれた家に間借りしていたドイツ人画商のウーデに偶然見出されますが、戦争が始まりウーデは帰国を余儀なくされます。ウーデに描き続けるように言われたセラフィーヌは、掃除の仕事を辞め、絵に専念します。


この映画を見るまで、セラフィーヌ・ド・サンリスという画家のことも、素朴(ナイーヴ)派というのも知りませんでした。アンリ・ルソーなんかもこの派に属するんですね。ウーデはモダン・プリミティヴ(現代的原始美術)と呼んでいましたが。

素朴派の名前は、絵をちゃんと習ったことのない人が描いている場合に冠されるようですが、セラフィーヌが泣いているウーデを励ますのに、「悲しい時は木に登って花や虫を眺めるといい」と言うのを聞いて、何て素朴なんだろうと思ったので、この名前はまさにピッタリだと思いました。
彼女は、木々から光が洩れるのを見つめたり、自然が本当に好きでインスピレーションを受けていたようで、まさに「素朴」そのものでした。

それにしても、せっかく自分の絵を評価してくれるウーデという人が現れたと思ったら、戦争でウーデは去ってしまい、次に彼と再会していよいよ順調にいくと思ったら、大恐慌で買い手を失うという具合で、本当にタイミングが悪いとしかいいようがありません。絵の世界って、生前は評価されない不遇の人も多いので、彼女に限ったことではありませんが。
でも、年を取るまで洗濯婦の仕事は細々と続けていたようだし、最後は精神に異常をきたして療養所で過ごしていたらしいし、もっと早く世の中に認められなかったのが本当に残念でした。

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