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2013年6月

2013年6月30日 (日)

Au Bout du Conte (Under the Rainbow)

帰国便は眠ってしまったため1本だけ。先日「みんな誰かの愛しい人」を見たばかりの、アニエス・ジャウィとジャン・ピエール・バクリのコンビの最新作です。

作曲家を目指すサンドロは、ある時パーティできれいな女の子が自分を見つめているのに気づきます。そのローラは、夢に出てきたシチュエーションとそっくりな状況にいたサンドロを見て、彼を運命の人と思ったのでした。2人はすぐに親しくなり、トントン拍子に婚約をするまでになりますが、そんな時、ローラは叔母の隣人マクシムに会って驚きます。彼は夢に出てきた人そのものだったのでした。サンドロに悪いと思いながらも、マクシムに惹かれていくローラ。結局、サンドロは別れを告げます。


「みんな誰かの愛しい人」同様、軽妙な会話が楽しい作品のはずですが、日本語字幕なしだとフランス語だけではさすがにちょっと難しかったかな...。とはいえ、若い男女だけでなく、ローラの叔母とサンドロの父親、サンドロと彼を好きなクレマンスなど、様々な人間関係がそれぞれ深く描かれていてよかったです。

ローラの恋愛は、憧れやロマンスが先に立っていて、ナイーヴすぎだなと思いましたが、まだ24歳だから仕方ありませんよね。でも、マクシムはいかにも軽薄そうな(?)風体なのに、それでも信じちゃうのはあまりに世間知らず過ぎな気はしました。

サンドロの父ピエールは、怪しい占いをするイルマにもうすぐ死ぬと言われ気に病むのですが、バカバカしいと思われるのが恥ずかしくて恋人に言い出せず、その結果彼女は家を出ていきます。そんなピエールの話し相手になるのがローラの叔母マリアンヌで、そのやり取りは楽しめました。
ピエールをバクリが、マリアンヌをジャウィが演じていて、先日書いたように2人は別れてしまったので、この時も内面ではどういう心境だったのかなとか考えながら見てしまいましたが、俳優だから実際の感情は切り離して演技できるんでしょうね。

結末はちょっと安直な気がしなくもありませんが、リアルな人間像がよかったので、全体的にはまあまあかなと思います。

Hyde Park on Hudson(私が愛した大統領)

行きに見た最後の作品(そうなんです、4本も見てしまいましたbleah)は、ルーズベルト大統領の話です。

アメリカ合衆国大統領のフランクリン・ルーズベルトが、彼の出身地ハイドパークに来ることになり、従妹のデイジーが彼の相手を頼まれます。彼のドライブに付き合ううち、次第に大統領に魅かれていくデイジー。大統領の方も、奥さんのエレノアとはもう冷めた関係のようで、デイジーを大事に思ってくれています。

そんな時、英国王ジョージ6世がハイドパークに来ることになりました。第2次世界大戦が目前に見え始めたので、アメリカにイギリスへの協力を要請するためです。
大統領や彼の母親、妻のエレノアらがいる傍らで、デイジーは甲斐甲斐しくサポートします。しかし、ジョージ6世を交えての会食が開かれた夜、デイジーは大統領の隠された私生活を知ってしまいます。


ルーズベルト大統領の偉業についてはよく知られていますし、車椅子生活を余儀なくされたことも知っていましたが、こんな私生活があったとは本当に驚きでした。

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2013年6月29日 (土)

Alceste à bicyclette (Cycling with Moliere)

3本目はまたもやフランス映画です。

有名俳優のゴーティエは、今度芝居を企画することになり、昔なじみで今は引退した俳優のセルジュを誘うために、彼の住むレ島(イル・ド・レ)というリゾート地にやってきます。
最初は、ブランクがあるからと誘いを断るセルジュでしたが、演目がモリエールの「人間嫌い」と聞いて興味を引かれた様子。とりあえず、数日間2人だけでリハーサルをしてみることにします。
ゴーティエは自分が主役のアルセストを演じ、セルジュにはフィラントを演じさせるつもりでしたが、セルジュがアルセスト役にこだわったため、仕方なく交互に演じることを提案します。


私は原作の「人間嫌い」を読んだことがないのですが、どうやら主人公の2人の関係は、アルセストとフィラントの関係と似たもののようです。2人が出会うフランチェスカという離婚途中の女性も、「人間嫌い」の中の未亡人セリメーヌと似たような設定ですし。

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L.A.ギャング・ストーリー

2本目は日本で公開済みの映画で、ライアン・ゴズリング好きの私は見たかったのに見損ねていた作品です。

1940年代のLA。ギャングのミッキー・コーエンが街を仕切っており、警察や判事も彼の息がかかっていました。そんな中で、軍隊上がりのジョン・オマラ巡査部長が、コーエンの手下に捕まって乱暴されそうになった女性を助けたことから、コーエンを何とかしたい本部長は、極秘部隊の指揮を執る人物として、オマラならコーエンに対抗できると踏んで白羽の矢をたてます。
かくして精鋭部隊を任されたオマラは、内密に協力してくれる数少ない仲間と共に、コーエンの組織をつぶすために立ち上がります。


実話に基づくストーリーだそうですが、最初にコーエンのシマを襲った時は、行き当たりばったりのお粗末なやり方で、しかも汚職警官が警備していたのですごすご退散したりして、コメディか?と思ってしまいました。実際もそんな感じだったのでしょうか?

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Jappeloup

出張から帰国しました。予告通り、機内映画の報告をしたいと思います。
行きの1番目は、「ジャップルー」という馬に乗って、オリンピックの馬術競技で金メダルを獲得したピエール・デュランという人の実話です。

子供の頃から父の指導で障害飛越競技をしているピエールは、学生時代に落馬して怪我をしてしまい、馬術の道をやめて弁護士を目指します。
2年後、ボルドーの弁護士となった彼は、帰省中に、ジャップルーという馬が父のところに売られてきたのを見ます。ジャップルーは以前ピエールが、その小ささから使えないと判断していた馬でした。

そのとき乗馬していたナディアと再会して、共に障害飛越の練習をするうち、ピエールに馬術への想いが甦ってきます。ピエールは、ジャップルーに騎乗して再び大会を目指すことにし、めきめきと頭角を現した彼は、フランス代表チームに選ばれます。


オリンピックで金メダルを取るとわかっているので、結末は知れているわけですが、当然ながら、間には山あり谷ありでした。

ロスでの最初のオリンピックでうまくいかなかった時はハラハラしましたし、その後のドイツでのヨーロッパ選手権でも練習中に怪我をしたりしたので、ピエールと一緒にずっと一喜一憂していました。

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2013年6月22日 (土)

フランス映画月間終了...?

結局、今週は忙しくて十分映画を見られないまま、今月のフランス映画月間は終了です。
レコーダーの調子が悪かったり、予定していて見損ねた作品も山積みで、不本意な終わり方になってしまったので、来月も延長しようかとみました。
ただ、フランス映画以外にも見たい作品が多々あるので、来月からは国籍にこだわらず、フランス映画も含めていろいろ見ようと思います。

その前に、明日から出張のため、来週のブログ更新はお休みです。
来週末、帰国してから、例によって機内映画情報もアップします!
ではでは、行ってきまーす。airplane

2013年6月18日 (火)

パパラッツィ & バルドー/ゴダール

ゴダールの「軽蔑」を題材にした短編ドキュメンタリーを2本続けて見ました。


まずは、イタリアのカプリ島で「軽蔑」を撮影中のバルドーを追いかけるパパラッチに焦点を当てたその名も「パパラッツィ」です。

日本で「パパラッチ」という言葉を聞くようになったのは、ダイアナ妃がパパラッチに追いかけられている途中で事故死したあたりからでしょうか。でも、こんなに昔から存在していた言葉だったんですね。
前半はバルドーや映画撮影隊よりの視点もありましたが、後半は、彼女を追いかけるパパラッチたちにインタビューし、彼らに焦点が当てられていました。彼らも大変なのかもしれませんが、残念ながら同情する気は起きません。

バルドーは、「ゲンズブールと女たち」でも取り上げられていましたが、当時の若くてコケティッシュな彼女はとても魅力的で、追い回されるのもわかる気がしました。
彼女が表紙を飾った雑誌の数々が紹介されていましたが、中に「アサヒグラフ」のものもあり、笑えました。


次は、その名も「バルドー/ゴダール」。映画撮影中の2人に迫ったものですが、10分と短すぎて、何が目的かよくわからずイマイチ...。映画を撮影するゴダールの視点を解説しているつもりなのでしょうか?
ナレーションで「後世の人が、バルドーを知るためにこの作品を見るだろう」と言っていましたが、確かに「軽蔑」は彼女の代表作の1つになりました。

この2つのドキュメンタリーの題材となった「軽蔑」は、昔リバイバル上映された時に映画館で見ましたが、難解なゴダール作品の中では比較的とっつきやすくて、よかった印象があり、この機会に久々に見直してみたくなりました。前に見た時は学生だったので、今見たらまた更に深い解釈ができるかもしれません。

2013年6月17日 (月)

ナンネル・モーツァルト

引き続きもう1本、生前評価されなかった女性の伝記を見ました。

18世紀のヨーロッパ。音楽家の父親レオポルトについて、母と弟ヴォルフガング(ヴォルフィ)と共に演奏旅行をして回っているナンネルは、ヴェルサイユへ向かう途中に立ち寄った修道院で、滞在中のフランス国王の娘たちと親しくなります。
娘たちの一人ルイーズと特に仲良くなりますが、彼女は音楽教師の息子ユーグと恋仲にあるため、ナンネルは、ヴェルサイユでユーグに渡す手紙を託されます。王太子の傍にいるユーグに手紙を渡すために男装するナンネル。それと気づかない王太子は、彼女に自分の前で演奏するように言ってきます。


ただでさえ女性の地位が低かった時代に、天才・神童と呼ばれた弟の陰で、ナンネルが自分の存在意義を問いかけ苦悩しただろうことは、容易に伺えました。弟ほどではないにしても、演奏や作曲の能力に秀でた彼女は、もっと自由に活動したかったに違いありません。

しかし、王太子とのロマンスは全くの創作のようで、ちょっとがっかり。よく考えれば、幼いヴォルフィがマリー・アントワネットに求婚したって逸話があるぐらいなので、アントワネットの夫となるルイ16世の父親の王太子と、ヴォルフィの5歳年上の姉では年が違いすぎですものね...。しかもルイ16世は、王太子の再婚相手との間の子だし。

とはいえ、家族がロンドンへ立った後も、一人パリに残って王太子の傍にいようとするナンネルに共感を覚えましたし、王太子の前ではただの恋する少女なのがとても可愛かったです。
昔見た、ヴォルフィとナンネルの絵画(↓)を思い出しました。

                Photo


2013年6月16日 (日)

セラフィーヌの庭

1914年。フランス北部の田舎町で掃除や洗濯をして生計をたてるセラフィーヌは、夜は自宅で絵を描いています。彼女が掃除を頼まれた家に間借りしていたドイツ人画商のウーデに偶然見出されますが、戦争が始まりウーデは帰国を余儀なくされます。ウーデに描き続けるように言われたセラフィーヌは、掃除の仕事を辞め、絵に専念します。


この映画を見るまで、セラフィーヌ・ド・サンリスという画家のことも、素朴(ナイーヴ)派というのも知りませんでした。アンリ・ルソーなんかもこの派に属するんですね。ウーデはモダン・プリミティヴ(現代的原始美術)と呼んでいましたが。

素朴派の名前は、絵をちゃんと習ったことのない人が描いている場合に冠されるようですが、セラフィーヌが泣いているウーデを励ますのに、「悲しい時は木に登って花や虫を眺めるといい」と言うのを聞いて、何て素朴なんだろうと思ったので、この名前はまさにピッタリだと思いました。
彼女は、木々から光が洩れるのを見つめたり、自然が本当に好きでインスピレーションを受けていたようで、まさに「素朴」そのものでした。

それにしても、せっかく自分の絵を評価してくれるウーデという人が現れたと思ったら、戦争でウーデは去ってしまい、次に彼と再会していよいよ順調にいくと思ったら、大恐慌で買い手を失うという具合で、本当にタイミングが悪いとしかいいようがありません。絵の世界って、生前は評価されない不遇の人も多いので、彼女に限ったことではありませんが。
でも、年を取るまで洗濯婦の仕事は細々と続けていたようだし、最後は精神に異常をきたして療養所で過ごしていたらしいし、もっと早く世の中に認められなかったのが本当に残念でした。

2013年6月15日 (土)

祝★復活

レコーダーが直りました。しかも、奇跡的にハードディスクも無事でした。
恐らく、私が酷使しすぎたのでストライキを起こしたか、暑さにやられてダウンしたか、いずれにしても完全に壊れたわけではなかったようです。
何が原因かは不明なままですが、これを機に、何でもかんでも「いつか見るかも」と思って録画するのは止め、見ると思われるものに厳選したいと思います(でも、それがなかなか難しい...bearing)。

とにかく、これで「フランス映画月間」を再開できます。
あと一週間頑張って視聴します!

2013年6月11日 (火)

再びレコーダーが...

また、レコーダーのHDDがアクセス不能になりました。もはや常習犯としか言いようがありません。やはり、山のように録画し、視聴し、消しているという作業の繰り返しのせいでしょうか?
前に修理に来ていただいた時に、「そのせいでしょうか」と聞いたら、「それは関係ありません」と言われたのですが、それ以外はごく普通の使い方しかしていないので、修理のオジサンの想像をはるかに超えたヘビーユースということなのかもしれません。

という訳で、三度、ため込んだ録画は消滅ということになりそうです。まだ修理に来てもらってないので、詳細は不明ですが。
これはもう、自分の視聴能力をわきまえて、欲張らずに、録画したら見てすぐ消しなさいということなのかもしれません。もしくは、時代の流れに則り、見たい時にネットでダウンロードする方式に変えろということなのかも。

でも、馴染んだ習慣はなかなか変えられず...。後は、費用との相談です。
いずれにしても、映画は私の命。何とか解決策を見出します!

2013年6月 9日 (日)

みんな誰かの愛しい人

気を取り直し、フランスらしさ一杯と思われるこちらの作品を視聴しました。

有名作家の父とその美人の後妻、かわいい異母妹に囲まれ、ちょっと太めのロリータはコンプレックスの塊です。父親は自分に無関心だし、周りの人は父親が目的で近づいてきます。そんな彼女は、唯一自信を持てる歌に打ち込もうとしますが、指導するシルヴィアは、才能がない彼女の指導は止めたいと思っています。しかし、ロリータの父親が作家のカサールと知り、彼のファンであるシルヴィアは、レッスンを続けることにします。


リアリズム溢れる会話で構成される家族の描き方が、本当によかったです。自分に自信がなくて、何事も素直に取ることができず、つい怒ったように返してしまうロリータの心理が、とてもよくわかりました。父親はしょっちゅう文句を言っているし、女性の外観にばかりコメントするので、父に認められたいのに自信喪失するロリータに納得でした。

パーティー会場の外で倒れた青年セバスチアンに上着をかけてあげたのが縁で親しくなりますが、ジャーナリスト志望の彼もまた父親狙いと思って自分に近づかせないロリータの姿に、手を差し伸べてあげたくなりました。
それに、笑った時のロリータのかわいいこと! 怒ってることが多いのでわからないのかもしれないけど、もっと自信を持っていいよ!と言ってあげたかったです。

おそらくシルヴィアも同じような気持ちで、徐々に彼女の味方になっていったのでしょうね。もともとは作家の父親に関心があったのに、現実の彼に幻滅し、ロリータと過ごす時間と共に、彼女を応援する気持ちになっていったようでした。

人間の性質というものがすごく出ている作品でした。
映画の中でそれぞれシルヴィアと父親を演じているアニエス・ジャウィとジャン=ピエール・バクリが脚本も書き、ジャウィは監督も兼任、カンヌで脚本賞を受賞しました。
彼らはプライベートでもパートナーでしたが、最近別れてしまったようですね...。やはり彼らの共同作である「家族の気分」という映画もよかったので、私としては非常に残念です。

2013年6月 8日 (土)

オドレイ・トトゥ in ハッピー・エンド

若くして成功した脚本家のジャックは、今はスランプに陥り、自宅で仕方なく商業映画の脚本を書こうとしています。そんな時、女優志望のヴァルが、自宅の庭先で勝手に寝泊まりしているのを発見します。彼女を観察するうちに、創作意欲が沸くジャック。一旦は、家の前に居座られるのは困ると追い出しますが、脚本のネタが必要になり、彼女を探します。


オドレイ・トトゥが主演だし、フランス映画と思って見始めたのですが、アメリカ・ドイツとの合作で、舞台はニューヨークのため、全編英語で、ちょっとがっかり。
それに、エキセントリックなのはヴァルだけで、ジャックはもっとマトモかと思ってたけど、彼も結構変な奴で、リアリティなさすぎな設定が鼻につきました。
一応最後まで見てはみましたが、エンディングも何だかなーって感じで、大抵の映画はまあまあの評価をする私にしては珍しく、イマイチだったと言わざるを得ません。

唯一、ヴァルが入ったレストランのウェイトレスで、その後ルームメイトにしてくれるエドナが、個性的で気に入りました。演じるのは、個性派女優のジェニファー・ティリー(「ブロードウェイと銃弾」「バウンド」など)です。
また、ジャック役のジャスティン・セローは、ジェニファー・アニストンと婚約したものの結婚式を延期とのゴシップばかりが先行し、出演作で印象に残っているのは、残念ながらほとんどなし。「SATC」でキャリーと家族ぐるみで付き合ってた早漏男くらいcoldsweats01です。

2013年6月 6日 (木)

さすらいの女神たち

結局今週はアマルリック特集になってしまいました。こちらは彼が監督も務め、カンヌでも評価された作品です。

かつては有名TVプロデューサーだったジョアキム。今は、アメリカから呼んだニュー・バーレスクのダンサーたちと、フランス各地を巡業しています。パリでの公演がキャンセルされてしまいますが、ジョアキムは何とか資金を調達して実現させようとします。


私は、バーレスクもニュー・バーレスクもよく知りませんが、ダンサーたちは皆、大柄・豊満で、グラマラスなのがいいってことなのでしょうか? エロティックなショーも、リドやムーラン・ルージュの国フランスでは受けるのでしょうね。でも、このダンサーたちはとても魅力的で、すっかり引き込まれました。
ジョアキムは、昔、業界を干されてしまったらしいので、仕方なくドサ回りをやっているのかと思っていたのですが、彼女たちを大切にしているのがよくわかりました。もちろん時々は、彼女たちと揉めるのですが、本当に愛情深く接していました。

ジョアキムには元妻との間に2人の息子がいて、途中、旅回りに参加するのですが、この息子たちがなかなかよかったです。アマルリック自身も、離婚して息子が2人いるらしいので、そのせいか妙に現実感があり、実際にもこんな風にやりとりしてんのかなーと、彼の私生活と重ね合わせてしまいました。

また、ジョアキムが息子を迎えに行く途中で立ち寄るガソリンスタンドのレジ係との会話も楽しかったです。この時の彼は非常にチャーミングで、私も彼について行きたくなりました!
こういうちょっとしたシーンに味わいがある、いい映画でした。

口ヒゲをたくわえたアマルリックは、結構私好みで、どんどん彼にハマってきています。今は独身らしいし、年回りも合うし、結婚してくれないかなーbleah

2013年6月 5日 (水)

風にそよぐ草

パリで靴を買って店を出たところで、ひったくりに遭ってしまったマルグリット。お金は盗まれましたが身分証などの入った財布を偶然ジョルジュが拾い、警察に届け出てくれます。お礼の電話をかけたマルグリットに、ジョルジュは無愛想。でもそれは、マルグリットが「会いたい」と言ってくれると思ったのに言わなかったからでした。ジョルジュは、身分証の写真で見ただけの彼女に魅かれてしまったのです。


私は、写真だけで一方的に好きになるという感覚がわからないので、はっきり言って理解不能な世界ではありましたが、そういう人もいるんでしょうね? 
ただ、ジョルジュが一人で盛り上がっちゃって、電話を掛けまくり、手紙を送り、果ては家まで押し掛けて車のタイヤを切ったりと、まさにストーカーの世界に入ってしまった時には、さすがに極端すぎだなーと思いました。しかも、ジョルジュには、マルグリットより若くてきれいな奥さんもいるんですよ!

恐らくジョルジュの行動は、年老いて死に対する恐怖感が出てきたからってことなんでしょうね。だからって、彼の行動は正当化できませんが。
それに、マルグリットもマルグリットですよ。相手にしなきゃいいのに、手紙に返信したり、電話かけたり、果ては会いに行っちゃったりするんですから。
大人の恋愛ってこういうものなの?と一瞬思いましたが、私も一応いい歳した大人ですし、やっぱりこれは単にジョルジュが変わってるんでしょう。そして、マトモそうだったマルグリットもそれに乗せられてしまった、と。
ストーカーになる人が、この映画を見て、粘れば何とかなると勘違いしないことを祈ります。そうでなければ、オチオチ財布も落とせません!bearing

ジョルジュを演じるのは、「奥さまは名探偵」「ロング・エンゲージメント」のアンドレ・デュソリエ。マルグリットには、「恋するシャンソン」などのサビーヌ・アゼマ。そして、警官役でマチュー・アマルリック。
一昨日の「クリスマス・ストーリー」で、アマルリック演じるアンリの姉だったアンヌ・コンシニがジョルジュの若妻役で、アンリの恋人だったエマニュエル・ドゥヴォスがマルグリットの友人役で出ていました。

2013年6月 4日 (火)

インタビュー

今日は時間がなくて、短編を視聴。(それでも見ます!wink

1989年パリ。エヴァ・ガードナーの大ファンである記者ジュリアンは、彼女への取材を申し込み、返事を待っています。ようやく連絡が来て、ロンドンの自宅で会えることになった彼は、嬉々として海を渡ります。


ジュリアンが、エヴァ・ガードナーについて熱っぽく語るシーンが実によかったです。私は彼女のファンではありませんが、ジュリアンと気持ちが一体化してしまいました。
ロンドンへの船上で一生懸命英語の固有名詞の発音練習をする彼に微笑み、遅刻しそうになるロンドンでの車中はハラハラし、ラストはさすがに「えー、これで終わり?」と思ってしまいました。あっという間すぎましたが、短編なので仕方ないですよね。でも、ジュリアンと共にドキドキできたから、まぁいっかbleah

主演のジュリアン役はマチュー・アマルリック。彼は「ミュンヘン」や「007慰めの報酬」などでも英語をペラペラしゃべっていますが、この時はかなりフレンチ・アクセントが残っていました。それは役作りでわざとなのか、それとも地だったのでしょうか?
この映画は1998年公開なので、当然ながら彼も、昨日の「クリスマス・ストーリー」(2008年)などより若い、若い。しかも、今のギョロ目が控えめの結構イケメンでした!happy01

ちなみに、エヴァ・ガードナーですが、「マーガレットと素敵な何か」でも名前が挙がっていたし、フランス人に人気なのでしょうか? 私は、劇中に出てきた「ショウ・ボート」「モガンボ」「裸足の伯爵夫人」なども見たけれど、決して気に入った映画ではなかったし、彼女のキリリ眉とデカ口が苦手でイマイチなのですが、フランスには似たような顔立ちのアヌーク・エーメという女優もいるし、フランス人好みなのかも?!

2013年6月 3日 (月)

クリスマス・ストーリー

季節外れではありますが、今日はこちらの作品を。とはいえ、プレゼント交換と最後の頃に舞う雪以外は、あまりクリスマスを感じさせませんでしたが。

アベルとジュノンの夫婦は、長男ジョゼフを白血病で亡くしたものの、長女エリザベート、次男アンリ、末っ子のイヴァンと、3人の子供がいます。アンリは問題を起こしてエリザベートから嫌われ、家族の集まりから追放されていましたが、病気のジュノンの骨髄移植に適合するか検査するため、久しぶりに家族の集まるクリスマスに呼ばれます。


今私が最も好きなフランス人俳優の一人メルヴィル・プポー(「ぼくを葬る」「ブロークン・イングリッシュ」)とマチュー・アマルリック(「007慰めの報酬」「アデル」)が兄弟役ということで興味を引かれたのですが、アマルリック演じるアンリはハチャメチャで、一方のプポー演じるイヴァンはおとなしく、対照的な2人でした。

アンリの性格は極端すぎる気もしなくはありませんが、フランス人ならありえるのでしょうか? ただ、ジョゼフを救えると思ったアンリが役に立たなかったと疎んできた母親と、そんな母親を嫌ってきたアンリの関係から、彼の反発も理解できなくはありませんでした。

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2013年6月 2日 (日)

ラルゴ・ウィンチ 裏切りと陰謀

引き続き、「ラルゴ・ウィンチ」の続編を鑑賞。

大企業を継いだラルゴは、会社を売って全額寄付すると発表します。そんな時、国際刑事裁判所のフランケン検事が、3年前にビルマで起きた虐殺事件にラルゴが関わっていたとして追及してきます。フランケンが立てた証人は、ラルゴがかつてビルマに滞在中に恋人だったマルナイでした。
会社がタイ政府に手を回して、ラルゴは当面起訴を免れましたが、その結果マルナイがビルマに送還されることになり、彼女の身を案じたラルゴは、虐殺事件の真相を知ろうとビルマに戻ります。


前作に比べるとイマイチでした。追っ手から逃げる時に、マルナイの仲間たちは必死で徒歩で川を渡っているのに、ラルゴとマルナイには丁度良くボートがあって逃げられたりとか、会社売却のサインしてから実際に会社が売れるまでラルゴは一文無しって言われてたのに札束持ってたり。果ては、マルナイの体にGPSが埋め込まれているのに気づいたとたん追っ手が現れたり(GPSで追ってたならもっと早く来るでしょう!)と、何だかなーというシーンも多くて。

前回は、味方と思っていた人たちが軒並み敵に通じていて「おおっ!」と思いましたが、今回は味方は味方のままで、意外性もありませんでした。
とはいえ、前作でお気に入りだったゴーティエの出番が増えたのは嬉しかったです! フレディが冒頭で死んでしまったので、代わりにラルゴについてタイへ行き、重要任務を与えられていましたhappy01

フランケン検事を演じるのはシャロン・ストーン。先日書いたように「Law&Order:性犯罪特捜班」で見かけましたが、映画で彼女を見たのは久しぶりな気がします。

ところで、フランスでは今でも「ビルマ」を正式名称として使っているのでしょうか? 日本ではもうすっかり「ミャンマー」が統一された呼び名になりましたよね。政治的な問題なので複雑ではありますが、私もこの記事の中では、映画内の表示に従い「ビルマ」と表記させていただきました。

ラルゴ・ウィンチ

ハリウッドは今、空前のアメコミ・ブームって様相ですが、こちらの作品もコミックが原作です。

巨大財閥Wグループの創始者で社長のネリオ・ウィンチが何者かに殺されます。会社の今後を決めるために集まった理事たちは、ウィンチが秘かに養子を取っていて、後継者として育てていたことを知ります。混乱に乗じて会社を乗っ取ろうとする武器商人あがりのコルスキーに対抗するため、後継者のラルゴは、命を狙われながらも会社を継ぐことにします。


大金持ちの父親に反発して、お金はいらないとか相続したくないとかって言ってたわりに、理事会ですっかり仕切っているのが笑えました。嫌でも父親に教育されたから、自然に身についちゃってるんでしょうか? それとも、父が死んだとたんに、会社を動かす責務に目覚めたとか?

なんて突っ込んではみましたが、ストーリーはもっとシンプルと思っていたのに、登場人物の関係は思いのほか複雑だったし、結構楽しめました。最初から怪しいと思っていた人もいたけど、意外な人も敵に通じていたりして。
ただ、ネリオの忠実な執事ゴーティエがラルゴにも忠実だったので安心しました。出番は多くなかったけど、いい味出してて、私は気に入りました。
お金で動いている風なレア(ナオミ)も、誰のために働いているんだか、それともラルゴにほだされて協力してるんだか、全然読めませんでした。
なので、必死で見ていたらあっという間でした。続編が作られたのも納得です。この後、引き続き、その続編を見るつもりでいます。

ネリオの死後、社長代理として業務を一時引き継ぐアン役には、「イングリッシュ・ペイシェント」などのクリスティン・スコット・トーマス。彼女はイギリス人ですが、旦那がフランス人で、フランス語もペラペラなので、フランス映画の出演も多いですよね。でも、今回の作品では、インターナショナルな設定のせいか、英語のシーンがほとんどで、ちょっと残念でした。

2013年6月 1日 (土)

マーガレットと素敵な何か

フランス映画月間の最初には、世代的に共感できるかな?という期待のもと、こちらの作品を選びました。

プラントを売って大金を動かし、男勝りの仕事をするマーガレット。同僚のマックスからプロポーズされ、公私ともに充実した生活を送っているように見えます。40歳の誕生日に、子供の頃住んでいた小さな村の公証人がやってきて、彼女に包みを渡して行きます。それは、7歳だった自分が大人の自分に宛てて書いた手紙でした。


マーガレットは、包みを渡された時にまったく心当たりがないようでしたが、自分が書いた手紙を、ここまで完璧に忘れられるのでしょうか? 書いたことを忘れていても、包みを見たら思いだすのでは? 辛い過去だから封印したってことなのでしょうか。幼少時の虐待とかならともかく、貧しく苦労しただけで、弟や幼なじみのフィリベールとの出来事などもすべて、手紙で読むまで忘れていたのは不思議です。

でも、7歳の子の手紙に動揺するのは、今の生活に満足してるように見えて心の奥底では、自分の人生は思い描いていたのと何かが違うと思っているってことですよね。
バリバリ仕事をこなすマーガレットが、自分を奮い立たせるために過去の女性著名人の名前(マリー・キュリーやエヴァ・ガードナー、パキスタンのブットー首相まで)を挙げているところは、とても微笑ましく感じたのですが、実はそれが、田舎出で貧しかった彼女の本質ってことなのでしょう。

私自身の子供の頃の夢とかについても、考えさせられました。
でも私の場合は、昔から外国語を使った仕事をしたくて、客室乗務員や通訳など憧れていたので、今は普通の会社員だけれど外国語は日々使っているし、基本的に目指していたとおりかな?

主演のソフィー・マルソーについては「三銃士」でもコメントしましたが、自分と近い年ながら大人かわいい年の取り方をしている彼女を見て、非常に羨ましく思いました。「最後の初恋」のダイアン・レインと同様、目標にしたいです。

 

今年も6月はフランス映画月間です

5月のカンヌ映画祭、6月の東京フランス映画祭にあわせ、テレビでもフランス映画の放映が増える季節です。昨年同様(おととしは一週間のみでしたが)、この一カ月はフランス映画を集中視聴しようと思います。

カンヌといえば、是枝監督の「そして父になる」(仏題のTel père, tel filsは「この父にしてこの子あり」という意味のことわざ)の審査員賞。私は、日本の歌手や俳優はあまり興味がありませんが、福山雅治は結構好きなので嬉しかったです。

東京フランス映画祭は、最近お気に入りのメルヴィル・プポー主演作「わたしはロランス」や、クロード・ミレールの遺作となった「テレーズ・デスケルウ」とか見たかったのですが、今年はスケジュールが合わず断念です。

代わりに自宅でフランス映画を見まくろうと、目下、作品をセレクション中。その過程だけですでにワクワクしています。私って本当にフランス映画が好きなんだなーと実感しました。
去年もこの時期に感動作を見て、年末のトップ10にもランクインしたぐらいなので、今年も良作を期待したいです。
でも、感動系だけでなく、リュック・ベッソン風の派手なアクションから、フランス映画らしいドロドロの愛憎劇まで、バラエティ豊かに見るつもりなので、乞うご期待!

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