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2013年4月22日 (月)

華麗なる相続人

シドニィ・シェルダンの原作「血族」を久しぶりに読み返したので、映画も見てみました。

大企業の社長サム・ロフが登山中に事故死し、娘のエリザベスが相続人となります。ロフ社は株を外部に売らず、役員会のメンバーもエリザベスのいとこたちですが、皆口をそろえてこの機会に株を売却するよう勧めてきます。社長のサムだけが以前から株の売却に反対だったことを知ったエリザベスは、事情を調べるうちに、サムは殺されたこと、役員会メンバーの中に裏切り者がいることを知ります。


原作を読んだ直後なので、違いが結構気になりました。それが原作を読んでしまった弊害とも言えるのですが、基本的には本を読んでから映画を見るパターンが好きです。
原作では、役員のいとこたちは、イギリス人のアレック、イタリア人のイーヴォ、フランス人のシャルル(チャールズ)、ドイツ人のウォルターですが、今回ドイツ人は省略されていました。
また、主人公のエリザベスは、原作では20歳そこそこの小娘ですが、今回は離婚も経験している大人の女性だったので、相続したあと社長のポストに収まるのは受け入れやすかったです。

サムを殺人と断定して捜査するチューリッヒ警察の刑事マックスは、大型コンピューターを駆使して、役員会メンバーの秘密と株を売り急ぎたい理由を探りだすのですが、原作の説明も結構笑えましたが、実際に映像で見るともっと笑えました。というのは、他のアイテム(カセットテープとか)以上に、時代を感じさせる代物だったからです。

この映画が製作されたのは1979年。今なら恐らくラップトップ1台で手に入れられるような情報(もちろんアクセス権かハッカーのような技術は要りますがwink)を、スーパーコンピューター京か?ってぐらいの超大型機械で検索していました。でも、当時は最先端だったんですよね…?

主演のオードリー・ヘップバーンが出ていることだけは知っていましたが、他のキャストも豪華でインターナショナルでした。イギリス人役にジェームズ・メイソン、フランス人夫婦にはロミー・シュナイダーとモーリス・ロネ、イタリア人夫婦にはイレーネ・パパスとオマー・シャリフ。
エリザベスを支えるリース役のベン・ギャザラは、女性にモテモテの二枚目という原作のイメージとちょっと違うように思えて、私の中では「影なき狙撃者」のローレンス・ハーヴェイなんかがいい気がしたのですが(彼は73年に亡くなっているので無理だけど)、オードリーとペアで考えると、意外とベン・ギャザラでも合っていたのかもしれません。


ついでながらシドニィ・シェルダンについて話をすると、20代前半に英語学習のための多読として、読みやすい彼の作品を大量に原語で読んだ(ほかにダニエル・スティールとかも)のですが、その中で一番気に入ったのが、この「血族」でした。
映画化作品は今回初めて見ましたが、テレビシリーズでは「明日があるなら」を学生時代に見ていたく気に入り、この作品と「プラトーン」でトム・ベレンジャー(「ホームタウン」などで言及)のファンになったようなものでした。
所蔵している書籍を電子化している時に、ふと読み返してみようかと思った訳なのですが、この機会に他の作品も読み直してみたくなりました。それよりまだ積ん読(っていうのかな?電子書籍でもbleah)になっている本がたくさんあるんですけれどね…。

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