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2013年4月14日 (日)

アウェイ・フロム・ハー 君を想う

感動系の映画が見たい気分だったので、こちらの作品を選びました。でも実際は、感動というより悲哀に満ちた映画でした。

連れ添って44年になるグラントとフィオーナの夫婦。フィオーナが初期のアルツハイマーになり、グラントは献身的に介護しますが、病気は進行し、とうとうフィオーナを介護施設に預けることにします。


最初の方は、介護施設に入れる所と、病気の初期段階、そして進行してからの3つの時期が交互に描かれ、その比較がかえって病気の進行過程をまざまざと感じさせられて、非常に辛いものがありました。
ただ、過去に見た謙さん主演の日本映画「明日の記憶」に比べ、若年性じゃないせいか、淡々とした描かれ方でもありました。

冒頭で、ごく普通の老夫婦に見える時に、フィオーナが洗った直後の空のフライパンを冷蔵庫に当然のように入れていて、私たちはおかしいと気付くわけですが、そのフライパンをグラントが何事もなかったかのように取り出して所定の位置にしまう様子が不思議でした。

そのうち、徘徊していなくなったフィオーナを探して見つけた時も、怒るどころか苛立っている風でさえなく自然に連れ帰るシーンを見て、すごく深い愛情に裏打ちされた所以の対応なのかなと思い始めました。
特に、妻の使っていたスキーとストックを持って雪原に佇むグラントの姿は、非常に哀しさを誘いました。

ただ、確かに愛情はあったのでしょうが、一方では、若い頃に妻に不実であったグラントは、今になって罪悪感も感じながら、応対しているようでもありました。
浮気ばかりしていた彼が、アルツハイマーになったからといって妻を捨てられないという自責の念から妻を毎日訪問しているような気もしました。

それにしても、ジュリー・クリスティは老いても美しかった! 前に「アフターグロウ」(96)を見た時にも思いましたが、あれから更に年月を経たのに、「ダーリング」や「ドクトル・ジバゴ」のような全盛期の頃のまま魅力的でした…!

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