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2013年3月19日 (火)

英国王のスピーチの真実 & マーガレット・サッチャー

昨年と一昨年のアカデミー賞で話題の映画で描かれた人物にスポットを当てたドキュメンタリーを二つ続けて見ました。


「英国王のスピーチの真実 ジョージ6世の素顔」

一つ目は、「英国王のスピーチ」でも描かれたジョージ6世についてです。
あちらの映画では、バーティと言語療法士の関係が中心に描かれていましたが、こちらはジョージ6世の人となりが更に分かる構成になっていました。最初はエドワード8世の後継として歓迎されていなかった彼が、吃音があっても、実直で、国民に献身的な王として次第に受け入れられていった様子がとてもよくわかりました。

特に、向こうは第2次世界大戦の開戦当時のスピーチを成功させるところまででしたが、今回、ジョージ6世はその後も戦時中を通して心温まる励ましのスピーチをし続け、国民を鼓舞していたことがわかり、感動しました。

証言している著者の一人が、「ラジオの時代が来て彼には不幸だった」と言っているのですが、私は「テレビの時代じゃなくてよかったよね」と思いました。「英国王のスピーチ」の中で描かれているように、脇で療法士が指導していてもわからないわけだし。
でも、彼の在位後半にはフィルムによる映像も残っていましたが、ほとんどどもっていなかったし、ゆっくり話しているのが、かえって好感持てる感じでした。

エリザベスが父親の死を知ったのは、病気の父の代わりに外遊していた時だったんですね。王女として出かけ、女王になって戻るのは辛いことだったでしょう。でも、お父さんに顔がそっくり、と思ってしまいました。
また、あちらの映画でもやはり描かれていた、皇太后のサポートが素晴らしいと思いました。配偶者に恵まれるって大事ですね。


「マーガレット・サッチャー 鉄の女の素顔」

二つ目は、先日「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を見たばかりの女性英国首相についてです。こちらも、フィクションの方より彼女の政治家としての生き様がよくわかる作品でした。

彼女が保守党の政治家であることが不思議だったのですが、彼女自身はとても保守的な人だと知り、納得しました。家庭との両立を当たり前のようにこなして、大変さを見せなかったのも、女性は家庭を守るもの、という使命感があったからなんでしょうね。
夫デニスのサポートも、あちらの映画と同じように献身的なことが見て取れましたが、前の印象とは異なり、彼はずっと年上で再婚だったらしいです。

時は東西冷戦のまっただ中だったので、強い指導者が望まれていたのでしょうね。だから、「鉄の女」と呼ばれながらも、他人の批判を気にすることなく、自分の意志を貫ける彼女がリーダーになれたのだろうと思います。その姿勢はすごいと思いますが、逆に他人が意見する気も起きないようになり、3期目にはガタガタになってしまいました。
でも、2期で辞めておけばよかったというのは、結果論でしかありませんよね。それに、彼女が最初にEU内の通貨統合に逆らったおかげで、今頃ギリシャだのイタリア・スペインだののツケを払わされずに済んでいるのかもしれないので、あながち不正解な政治だったとは言えないかもしれません。

それに、遠い日本から見て、印象に残っているイギリス首相として、最近のブラウン、キャメロンは存在感薄いし、「そういえばいた」って思った後任のメージャー首相などのことを考えると、やっぱりサッチャーはすごかった、の一言です。

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