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2013年3月

2013年3月31日 (日)

OSS 117 私を愛したカフェオーレ

アカデミー賞受賞の「アーティスト」コンビ、ジャン・デュジャルダンとミシェル・アザナヴィシウス監督によるスパイ・コメディです。

スパイのOSS117号ユベールは、第2次世界大戦中に共に活躍したOSS283号のジャックがエジプトで行方不明になり、捜査する任務を与えられます。ジャックは、表向きカイロ養鶏協会の仕事で赴任していたので、ユベールもリュシアンという偽名で後任としてカイロに向かいます。しかしそこは、米英ソのスパイはもちろん、現地の秘密結社もあって、到着早々敵に囲まれます。


おバカなスパイコメディといえば、「オースティン・パワーズ」とか「ジョニー・イングリッシュ」などがありますが、こちらはちょっとフレンチテイストなコメディでした。笑いのツボが違うのか、大笑いはできませんでしたが、くだらないけど笑えるシーンもいくつかあったし。
原題は「カイロ、スパイの巣窟」という意味で、ロシア・ドイツ・ベルギーの怪しい人たちが皆、農業・畜産系の協会に属していて、それがスパイの隠れ蓑かーと思っていたら、実はそういうわけでもなかったりと、その予想外な展開のバカバカしさも笑えました。

それから、ゲイネタもフレンチっぽい扱われかたでした。大戦当時のユベールとジャックの戯れをユベールが回想するのですが、その様子がいかにもゲイっぽいのに、本人は真剣にゲイを否定するところが面白かったです。

カイロでユベールをサポートする女性役で、「アーティスト」のベレニス・ベジョも出ています。

2013年3月29日 (金)

Law & Order: クリミナル・インテント シーズン9

第9シーズンが終了しました。ファイナルは第10シーズンのはずですが、すぐに放映しなさそうなので(?)、とりあえずここで1回コメントしておきます。(前回の記事はこちら

前のコメントはシーズン5の初めで、ローガン刑事が出だした頃でした。個人的には、「Law & Order」本家にも出ていたローガンは好きですが、このドラマの目的である”犯罪心理”に特化した捜査かというと、ゴーレンに比べその要素は減った気がしていました。
なので、ローガンからニコルズ刑事に交代してからは、精神科医の両親を持つニコルズの捜査は本来の流れに戻ってきたように思います。
とはいえ、本国での視聴率確保につながらなかったのか、ニコルズは降板、シーズン10ではゴーレンとエイムズを復帰させ、それでも8話で終了となってしまったようです。

ゲストスターも結構大物が出続けましたが、古いところ(シーズン6)では、ホームレス状態のゴーレンの兄にトニー・ゴールドウィン(「ゴースト」など)が出たり、連続殺人犯が父親か?って話でロイ・シャイダー(「ジョーズ」など)が出たりしていました。とにかくゴーレンは波乱の人生でしたね。そうそう、母親はリタ・モレノ(「ウエスト・サイド物語」)でしたっけ。
親といえば、ニコルズの父親も最後の最後で出てきましたが、こちらもF・マーレイ・エイブラハム(「アマデウス」)と大物でした。

お気に入りドラマの「ザ・プロテクター」からメアリー・シャノン連邦保安官が、シーズン7第12話で登場したのも嬉しい驚きでした。でも、クロスオーバーというわけでもなさそうだし、なぜ出たのかは不明です。

また、ロスの代わりに上司になったメアリー・エリザベス・マストラントニオは、かつて「アビス」「訴訟」などでよく見かけた映画俳優ですが、すごく久しぶりに見た気がしました。でもそういえば、「Without A Trace」で、ジャックと親しくなったキャシディ捜査官役で出ていたっけ。
久しぶりといえば、シーズン9第15話のラルフ・マッチオも! 「ベスト・キッド」で一世を風靡した彼ですが、クレジットを見るまで気づきませんでした…。bearing

2013年3月26日 (火)

サイク シーズン4

先日の「ザ・プロテクター」と同様、ユニバーサル・チャンネル終了により、しばらく続きが見られなさそうなので、ここで一旦コメントしておきます。(前回の記事はこちら

前のコメントはシーズン1も半ばの頃でしたので、それからいろいろありましたが、超能力を騙ってわざとらしく事件を解決する手口は健在です。happy01

主に進展があったのは、ショーンと刑事のジュリエット(ジュールス)との関係でしょうか。
最初は、ショーンが一方的に想っているだけのようでしたが、ジュールスもまんざらでもない風になり、いよいよくっつくと思ったら、ショーンは見込みのない彼女をあきらめて、高校の同級生アビゲイルとデートしちゃってたというタイミングの悪さ。
でも、アビゲイルがウガンダへ行くことになって、再びジュールスとの関係が期待できそうな感じで、シーズン4は終了しました。

私が個人的に、このドラマで好きなのは、オープニング曲が時々編曲されること! 他のドラマでは、こんなの見たことありません。
例えば、クリスマスの頃の話ではクリスマス仕様に、ガスが学生時代コーラスをやっていたというエピソードの時はアカペラのコーラス風に。インド系の被害者や容疑者が出てきたエピソードでは、曲がインド風になっただけでなく、クレジットの俳優の名前までインドの文字(デーバナガリーっていうの?)になっていました。

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2013年3月24日 (日)

海岸

普段、短編映画はほとんど見ないのですが、「犯罪捜査官アナ・トラヴィス」などのキアラン・ハインズ主演のアカデミー賞受賞作品ということで見てみました。

25年ぶりに故郷のアイルランドに帰ってきたジム。一緒にアメリカから来た娘のパトリシアは、父が、親友だったパディや元婚約者のメアリーと疎遠になっていることを知り、疎遠の理由を聞き出して仲直りさせようとします。


30分と短いながら、笑いあり、ホロリとさせるところあり、の作品でした。
ただ、長編だったらもっと、男たちの細かな心情や、間に入った女たちの気持ちの動きなども描かれると思うので、若干物足りない気もしました。
でも、気を持たせられることなくあっさり結末が分かるのも、時には悪くはないかもしれません。

監督は、「ホテル・ルワンダ」などのテリー・ジョージ。私は、短編映画は、長編映画に移行する前に監督志望の人たちが足がかりにする道だと思っていたので、こんな風に短編に戻ることもあるんだなと、非常に新鮮でした。

2013年3月23日 (土)

ゲーム・チェンジ

もう1本、アメリカ政治を描いたリアルなテレビムービーを観賞です。

大統領選の共和党候補に選ばれたジョン・マケインは、大人気で躍進を続ける民主党候補のオバマに対抗するため、勝負の流れを変えることのできる副大統領候補を探していました。
最初、異例の民主党からの起用を決めましたが、事を進める前に情報が漏れたため、共和党員の反対にあって難しくなります。そこで、新たな候補者として、女性票を集めるために、女性の政治家から候補の選定を始めます。そして、アラスカ州知事のサラ・ペイリンが浮上します。


当時オバマ優勢だった状況を巻き返し、その後もティーパーティーで名を馳せたペイリンのことは覚えていますが、どういう経緯で選ばれたのか知らなかったので、興味深く見ました。
でも、自分自身の力や魅力ではなく、副大統領に誰がつくかで支持が上がるのを期待しているようでは、大統領候補としてどうなんでしょうか?

それにしても、ペイリンが外交問題に弱いことは、当時から知っていましたが、これほど酷い状況とは思いませんでした。南北朝鮮や、アフガニスタンとイラクの各戦争のことはともかく、イギリスの政治を動かすトップを首相じゃなく女王と思っていたという逸話は本当なのでしょうか? 子供だってそれぐらい知ってると思うけど…。

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2013年3月20日 (水)

リカウント アメリカが揺れた36日間

イギリス政治について見た後は、バランスよく(?)アメリカ政治も見てみようと思います。こちらはフィクションですが、エミー賞で評価された、リアリズム溢れるテレビムービーです。

アル・ゴア副大統領の主席補佐官だったロン・クレインは、一度解雇されたものの、彼の大統領選の選挙スタッフとして呼び戻されました。そして、共和党の候補者ブッシュと接戦が伝えられる中、勝敗はブッシュの弟が知事を務めるフロリダ州の開票結果にかかってきます。
メディアは一度、ゴアの勝利を宣言、しかしその後それを取り消し、今度はブッシュの勝利を伝えるという異例の事態に発展します。そしてゴアが敗北宣言をしようという矢先、開票結果に不審な点があることにスタッフが気づきます。


2000年大統領選のこの一連の出来事は、当時もすごい騒ぎだったのを覚えていますが、改めて見てみると、本当にとんでもない状況だったんですね。それに、私の中では、あっさりゴアが諦めたような印象だけが残っていましたが、表に出ていない裏の画策がたくさんあったことがわかり、違った視点で見ることができました。

それにしても、投票用紙以外にも不備はいろいろあったんですね。そもそも、紛らわしい投票用紙を作ることも問題ですが、僅差じゃなければ見過ごされてきた、消印のない軍人票や、重罪犯と似た名前の人の扱いなど、両党が票をかき集めるためにほじくり返した数々の問題が明らかになりました。

「すべての票が数えられるべき」というのは真実だけれど、アメリカのように大きな国では集計を機械に頼らざるを得ないでしょうし、理想論に近いですよね。ただ、あまりに無効票が多すぎるのが問題であることは間違いないので、その改善に力を注ぐしかないのかもしれません。
その後の大統領選では、結果が僅差でなかったせいか、特に話題にもなっていないようですが、ちょっとは改善されたのでしょうか? 次に僅差の大統領選が起きた時に、「同じことの繰り返し」とならないよう、この経験を生かしてほしいです!

2013年3月19日 (火)

英国王のスピーチの真実 & マーガレット・サッチャー

昨年と一昨年のアカデミー賞で話題の映画で描かれた人物にスポットを当てたドキュメンタリーを二つ続けて見ました。


「英国王のスピーチの真実 ジョージ6世の素顔」

一つ目は、「英国王のスピーチ」でも描かれたジョージ6世についてです。
あちらの映画では、バーティと言語療法士の関係が中心に描かれていましたが、こちらはジョージ6世の人となりが更に分かる構成になっていました。最初はエドワード8世の後継として歓迎されていなかった彼が、吃音があっても、実直で、国民に献身的な王として次第に受け入れられていった様子がとてもよくわかりました。

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2013年3月17日 (日)

シャドウ・ライン

英国発の犯罪捜査ドラマです。最終話まで見ました。

何者かに撃たれて以来休職中だったガブリエル警部補は、上司のパターソンの推薦で現場に復帰し、麻薬王ハーヴィー・ラッテン殺人事件の担当となります。事件時に運転手をしていたディクソンを探しますが、彼は殺されてしまいます。
ディクソンを探している人間は他にもいました。ハーヴィーの仕事仲間ジョセフ・ビード。ハーヴィーの甥ジェイ・ラッテン。そして謎の男ゲートハウスです。
ガブリエルは撃たれた時の弾がまだ頭の中に残っており、当時のことを思い出せません。そんな時、自宅で大金を見つけ、自分や殺された相棒との関与を疑います。



続き物が苦手な私ですが、全8話なので頑張って見ることにしましたが、各エピソードのラストで「衝撃の結末まであと○話」なんて思わせぶりでさもさも気な予告があるのはどうかと思いました。

でも確かに、重要と思われていた人たちが、殺されたかと思ったら生き延びて、でもまた狙われて…といった二転三転する展開はある意味予想外ではあったと思います。他にも、無関係と思われた人たちが意外に重要な役回りだったり、3つ巴、4つ巴状態で、相関関係を把握するのに結構苦労しました。なぜ狙われるのか明確でないことも多かったし。

そんなこんなで、じゃあ衝撃の最終話はどうだったかというと、退職した元警視長がガブリエルにあっさり全部事情を話すし、結末も凄いと脅かされすぎて予測しちゃって、衝撃でもなんでもなかった感じでした。

ガブリエル役には、「アメリカン・ギャングスター」などのキウェテル・イジョフォー。そして、ジョセフ役には「アメリア 永遠の翼」で最近見ないと書いたばかりのクリストファー・エクルストン。そしてゲートハウスには、こちらもちょっと久しぶりのスティーブン・レイ(「クライング・ゲーム」など)でした。
また、ジャーナリストのロス役で、ドラマ「ジェイン・オースティンの説得」の若いエリオット男爵だったトビアス・メンジーズが出ていました!

2013年3月16日 (土)

私だけのハッピー・エンディング

広告代理店で働くマーリーは、不調を感じておろそかにしていた健康診断を受けたところ、末期の大腸がんと判明します。普通にしていたいマーリーですが、友人たちはどう対応していいかわからず、仲の悪い両親ともギクシャクします。
また、担当医のジュリアンに魅かれるものの、恋愛に深入りすることを避けてきた彼女は、素直に彼の腕に飛び込めずにいます。


公開時に「ラブ&ドラッグ」と被るような話と思っていたのですが、あちらは製薬会社のMRが主役、しかも彼の手記に基づいた実話でもあるので、こちらはちょっと趣が違いました。

医者と恋人になるにしても、大腸がん検査でお尻見られた人とってのはどうなのかなぁ?
それから、死にかけた(と思った)時に神様に会って(しかもウーピー・ゴールドバーグ)、願い事を叶えてもらうっていうのも、かなりコミカル。

笑えるといえば、マーリーを元気づけるために隣人のピーターが紹介したヴィニー(最近「ゲーム・オブ・スローンズ」で大注目のピーター・ディンクレイジ)がいい味でした。かれのあだ名でもある「A Little Bit of Heaven」が、この映画の原題となっています。

実際に末期がんと宣告された人が、どう感じ、どう生きるのか、それは人それぞれなので何とも言えませんが、ある時は人に優しくなり、ある時は苛立ち、っていうのは真実のような気がします。

ジュリアン役のガエル・ガルシア・ベルナルは、「天国の口、終わりの楽園。」「モーターサイクル・ダイアリーズ」などで好きな俳優ではありますが、マーリー役のケイト・ハドソンとは合わない気がしました。彼っていつまでたっても少年っぽいんだもん。

マーリーの上司には、「ザ・プロテクター」でコメントしたばかりのスティーブン・ウェバー! また、友人レネー役で、ローズマリー・デウィット(「ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ」)が出ていました。

2013年3月13日 (水)

ザ・プロテクター シーズン3

第3シーズンの最終話まで見ました。
ユニバーサル・チャンネルが放送終了ということで、次シーズンがいつ見られるかわからないので、ここで再度コメントしておきたいと思います。本国では、第5シーズンまで続いていたようですが。(概要および前回の記事はこちら

今シーズンの一番のポイントは、メアリーの恋模様。私が前回記事でイチオシしていたラフ(ラファエル)とは結局別れてしまい、前シーズンで実はメアリーを好きらしいとわかったマーシャルは相変わらず片思いのまま。でも、今シーズンで出会ったFBI捜査官フェイバーとメアリーがいい雰囲気に! この捜査官は、登場したとき時から、メアリーとうまくいってほしいと思っていたので、万歳!という感じです。

私がこのドラマを好きな理由の一つは、メアリーの恋愛に対するスタンスが自分と似ていると思うからなんです。彼氏がいたりしても、どうもあまり真剣に付き合えないというか、自己犠牲できない。普通女性って、好きになった人に尽くしたりするけど、そういうことがないんですよね。で、結婚に向かない。
ラフが、自分はメアリーを愛しているけどメアリーの愛が足りないと言って去ったのと同じような経験をしたことがあります。ラフはカッコいいし、彼が自分を好きなら付き合って、自分も彼を好きな気がするので婚約してしまおう、という感じで何となく付き合い続けていたメアリーと似た状況もあり…。

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2013年3月10日 (日)

そんな彼なら捨てちゃえば?

同じ職場で働くジジ、べス、ジャニーンの3人。ジジはデートの相手がその後電話を掛けてくれないことを忙しいからと好意的に解釈、べスも7年同棲中のニールが結婚に踏み切ってくれなくても幸せだからいいと解釈、ジャニーンは夫のベンが自分に理解がなくても愛し合ってるからいいと解釈していました。
ある時ジジは、それは違うとバーテンのアレックスに教えられ、見込みのない相手はスキップすることにし、べスもニールと別れて一人身に戻ります。一方、ジャニーンは夫に浮気を告白されましたが何とか修復しようと試みます。


原作はベストセラーらしいので、一応女性の心理を代弁しているのかもしれませんが、私はみんながそんなに男性の反応を好意的に解釈しているものなのかな?と疑問でした。好きな相手には望みがあると思いたいものだし、その結果都合良く取って相手とつながり続けたい気持ちはわからなくはありませんが。
私は見込みがなさそうならサッサと諦めるタチなので、よくわかりません。しかも、自分の好きな人とうまくいかないと、取りあえず好きでもない別の男のところにいく心理はなおさらわかりませんでした。

一方、「結婚して他の女性とのチャンスがなくなるのが嫌」って男性の心理はよくわかり、私はやっぱり男っぽいのかなーと実感。そりゃあ、ブラッドリー・クーパーとベン・アフレックのイケメンコンビだったら、女性はよりどりみどりだもん、当然そう思うよね!happy01 
また、あのジャニーン相手じゃ浮気したくなるよねーとか、女性に共感すべきところ男性にばかり共感してしまっていました。

勝手にオムニバス映画と思っていたら、登場人物はすべて繋がっていて、べス(ジェニファー・アニストン)の同棲相手ニール(ベンアフ)の友人ベン(B・クーパー)と妻のジャニーン(ジェニファー・コネリー)、ベンの浮気相手アナ(スカヨハ)とその友達以上恋人未満のコナー(ケビン・コノリー)、コナーの友人アレックス(ジャスティン・ロング)に、アナの友人メアリー(ドリュー・バリモア)という相関関係でした。
ベンアフは意外にちょこっと出でしたが、「アルゴ」以来好評価の私は、まずまずに思えてしまいましたhappy01

2013年3月 4日 (月)

ゼロ・ダーク・サーティ

アカデミー賞では残念ながら主要部門で無冠に終わりましたが、私の中では一番見たかった映画です。

パキスタンに配属されたCIAのマヤ。サウジ・グループのメンバーの拷問に立会いますが、なかなか情報を得ることができません。その間にも世界各地でアルカイダによるテロが起こっています。
膨大な拷問資料を見るうちに、マヤは、それまで誰もマークしていなかった人物が重要幹部ではないかと思い始めます。そしてその人物の情報を集めるうち、彼がオサマ・ビンラディンにつながると徐々に確信を強めていきます。


まず、彼女の執念がすごいと思いました。物事って何でもそうかもしれませんが、最初は彼女の推測に耳を貸す人は少なく、上層部も確証を得られるまで動こうとしないし、それでもあきらめずに困難に立ち向かうことが成功につながるのだなと思いました。
同僚の女性捜査官がテロの被害に遭ったのは不幸な出来事でしたが、かえって打倒ビンラディンの決意を新たにし、その結果、目的を達成することができたのでしょうね。

実話を基にしているので当たり前なのですが、順調に進まない調査や、政治的とも思える駆け引きなど、非常にリアリスティックでした。
中でも後半の、ビンラディンが隠れている邸宅への急襲作戦は、成功するとわかっていてもドキドキしました。作戦部隊の一人をクリス・プラットが好演しており、「マネーボール」の野球選手に続き、脇役ながら印象的でした。

ジェシカ・チャステインは、女優賞でもいいかなっていうぐらいの迫真の演技でしたが、より複雑な背景のキャラクターってことで、「世界にひとつのプレイブック」のジェニファー・ローレンスに軍配が上がったのかもしれません。
また、この週末に4本の映画を見たわけですが、私の中では、僅差で「ライフ・オブ・パイ」が1番かなと思っています。

2013年3月 3日 (日)

ライフ・オブ・パイ

公約通り(?)3D初体験してきましたhappy01

父親の経営するインドの動物園に、両親と兄の4人で暮らしているパイ。一家でカナダに移住することになり、動物を連れて船に乗り込みますが、途中で嵐に遭い、船は沈没してしまいます。
唯一助かったパイは、救命ボートに乗り込んできた動物たちと共に漂流することになります。動物の中には獰猛なベンガルトラもいて、困難な漂流生活が始まります。


サブタイトルに「トラと漂流した227日」とあるように、漂流が中心ではありますが、本タイトル通りパイの半生の話でした。特に、パイが自分の名前の由来を説明する逸話は面白かったです。
本名の「ピシン」は、父親の親友がフランスで感銘を受けたプールのフランス語名で、それがインドでは別の変な意味を持っていたことから、自ら工夫して「パイ」という名を通用させたのでした。
彼の工夫と、好奇心旺盛なところは、子供の頃に培ったもので、それが漂流生活に活きていました。

同様に、子供の頃に影響を受けた宗教の話も、非常に意味がありました。彼が住んでいたのは、フランス人居住区やイスラム人居住区と接しており、自身のヒンドゥー教の他にカトリックとイスラム教の影響も受け、それが彼の信仰の源となりました。

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2013年3月 2日 (土)

ムーンライズ・キングダム

こちらは去年のカンヌの話題作です。

1965年、ニュー・ペンザンス島。ある朝、ボーイスカウトのウォード隊長は、隊員のサム少年がいないことに気づきます。島の警察官シャープ警部が親に連絡を取ったところ、実はサムは孤児で、里親は問題児のサムをもう引き取らず、後は福祉局に任せると言ってきます。
サムと同じタイミングで島に住むスージーという少女も家出をし、スージーの部屋に残っていたサムの手紙から、2人は駆け落ちしたのだとわかります。
シャープ警部はボーイスカウトの少年たちを使って捜索を開始します。


主役は子供たちで、かわいらしくほのぼのするストーリーに目が離せませんでした。随所にクスッと笑えるシーンも満載でしたし。でも一方で、ちょっと奇妙な雰囲気も醸し出していて、同じウェス・アンダーソン監督の「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」を思い出し、ウェス・ワールド全開の作品でした。

ウォード隊長役のエドワード・ノートン狙いもあって見たのですが、正直言って、彼はちょっと精彩に欠けました。シャープ警部役のブルース・ウィリスに、スージーの父親ビル・マーレー、捜索に協力するスカウトの隊長ハーヴェイ・カイテル(ノークレジット?!)らの大御所俳優におされている感じでした。でも、アンダーソン監督の次回作「グランド・ブダペスト・ホテル」にも出てるのよね? そちらではもっと頑張ってほしいなぁ。
女優陣も豪華で、スージーの母フランシス・マクドーマンドや、福祉局のティルダ・スウィントンなど個性的で魅力的でした。
でも、一番気になったのは、スージー役の女の子(カーラ・ヘイワード)で、スカーレット・ヨハンソン似の可愛い子で、サムが好きになるのもよくわかりました。

2013年3月 1日 (金)

世界にひとつのプレイブック

忙しかった仕事が一段落したので自分へのご褒美も兼ね、見たい映画が大挙して公開したのもあって、この週末は映画館で映画三昧することにしました。
最初の映画は、ジェニファー・ローレンスがアカデミー賞主演女優賞に輝いた本作です。

妻のニッキに浮気されてキレたパトリック(パット)は、相手を殴って精神病院行きになりました。ようやく退院しましたが、ニッキのことが忘れられず、何とか復縁しようと考えています。
パットが親友夫婦の夕食会で出会ったティファニーも、夫を亡くしてからやはりセラピーに通っており、ダンスに癒しをえています。
ティファニーは、接近禁止令を受けてニッキに近づけないパットの代わりに、彼女に手紙を渡すのと引き換えに、彼女とダンス大会に参加してくれるようパットに頼みます。


原題のSilver Liningは、「Every cloud has a silver lining(どんな雲にも銀色の内張りがある→悪いことのように見えてもいい面もある」という英語のことわざから来ていて、私もこのポジティブな発想が大好きなのですが、パットもこの言葉を連発していて、前向きに生きようという意気込みが伝わってきました。日本語の字幕では「希望の光」だけなので、いまいちニュアンスが伝わりきれない気はしますが。

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