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2013年1月19日 (土)

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

公開時に見たくて見逃していた作品です(そういうの多いけど…)。

大好きだったお父さんを9.11で亡くしたオスカー少年。ある時、父親のクローゼットで偶然何かの鍵を見つけます。お父さんと探検ごっこをして謎解きの楽しさを教わったオスカーは、この鍵の謎も解こうと調査を開始します。そして、鍵の入っていた封筒に「ブラック」と書いてあったことから、市内に住むブラックという名の人を片っ端から訪問し始めます。


お涙頂戴映画だと思っていなかったので、結構早い段階から涙なしには見られないシーンも多く、予想外でした。


オスカー少年は、父親がタワーの中から自宅に電話をかけてきていたのに、最後に会話できなかったことを心苦しく思っていて、そのため必死で鍵の意味を探ろうとしますが、そうやって父親と今でも繋がりを持ち続けたいという気持ちがとてもよく理解できました。

オスカーは、アスペルガー症候群を疑われるほど、人づきあいが苦手で、だから父親は探検ごっこを通じて人と接する機会を持たせようとしたわけですが、ブラックという人を探しながらたくさんの出会いを経験したオスカーは、ある意味、父親の狙っていたことを、彼亡き後も実践しているってことなんだなぁと思いました。

オスカーだけでなく、母親の方も、愛する人を失って辛い気持ちがありながらも子供のことも思いやらなければならず、本当に大変だと思いました。しかも、失った理由が病気でも事故死でもなくテロの犠牲だし、しかもあのビルで働いていたわけでもなく、偶然その場に居合わせただけなんて、「なぜ?」と思い続けても当然の状況ですよね。

9.11のあの日、私は日本で映像を見ていただけですが、それでも10年以上たつ今も深く記憶に残っているのに、当時あの場にいた人たちとその家族の心情はいかほどのものなのだろうかと想像もできません。

近くに住むおばあちゃんが、息子の死後に間借り人を置き始め、オスカーは彼と一緒にブラックの名の人を訪問し始めます。この間借り人は口をきけないので、逆にオスカーの話のいい聞き役になれたんだなぁと思います。母親に言えないことをずっと心に溜めていたので、まるで精神科医のように、オスカーの心情の吐露を受けてくれる、そんな存在に救われたのですね。

この間借り人は、パパとやっていたような言葉遊びも一緒にできるし、あの日以来少年が怖がっている公共交通機関にも乗せて、恐怖心を徐々に取り除いてあげたりもして、亡き父親の代わりの役割を果たしていました。

オスカーが、父親の残した留守電にあんなに拘り、なぜ母親にも隠しているのか、それがずっと不思議だったのですが、最後の方でその意味が分かった時には、本当に涙なしには見続けられませんでした。
と、同時に、公開時から気になっていたタイトルについても、最後の方で出てくるのですが、これについては、結局はっきりした意味はわかりませんでした。

主人公の少年は、クイズ番組か何かで注目されて、この役に抜擢されたと聞きましたが、なかなか魅力的で、感情移入しやすかったです。
父親のトム・ハンクス、母親のサンドラ・ブロックもよかったですが、やっぱり間借り人のマックス・フォン・シドーですよね。あと、鍵の謎を解くきっかけとなるブラック夫妻役のヴィオラ・デイヴィス(「ダウト」でも言及)とジェフリー・ライトも印象的でした。

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コメント

ようさん、こちらでこんばんは。
頑張って、共通作品探して・・・コレを見つけましたよ(感涙)
コレ、珍しく(笑)映画館で鑑賞した映画です。
大きく話題になった~というモノではないのですが、
心に残る作品ですよね。
で、トム・ハンクス?サンドラ・ブロック?マックス・フォン・シドー??
エエェェ??全く知らなくて鑑賞・・・エエェェ??
・・・・・・おバカな私で・・・自分でも情けない・・・(涙)

少年の心情を追うと、物語が進むごとに胸が・・・辛くなった記憶が。
この少年の一途さが、父親を慕う心と相まって。
それと!
ホロコーストが出てくるなぁ、と。コレは思いましたね。
根深い、では言い表せない・・・・ですね。
西欧の作品て、まぁ全てではないと思っていますが
宗教や人種間問題等々、そしてホロコーストの知識がないと
理解が難しいナァって思うこと、多々あります、私。

リィンさん、今晩は。
いろいろと探してくださり、ありがとうございます。

こちらの作品は、私はかなり気に入っていて、
今のところ今年見た映画のナンバーワンに挙げたい映画です。
公開当時、映画館に行きたいと思っていて果たせず、
ようやく見てカンドーしました。
本当は、リィンさんみたいに、俳優など意識せずに見るのが正しいと思うのですが、
どうしても知識が先に立ってしまい、自分でも嫌なんですけれどね。

ホロコーストといえば、「サラの鍵」の原作も読みましたよ。
映画を先に見ちゃったので、衝撃度は少な目でしたが、とてもよかったです。

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