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2012年3月27日 (火)

7つの贈り物

公開時に予告編を見て、何となく心ひかれはしたものの、見逃したままになっていた作品です。

IRA(国税庁)のベン・トーマスは、心に傷を抱えながら生きています。ある時、心臓移植をしなければ余命いくばくもないエミリーに出会い、彼女に惹かれていきます。ベンはまた、盲目のテレホン・オペレーターであるエズラに電話をかけて、筋違いなクレームをしたりします。その他にもベンは、何人かの人に近づきますが、真意は不明です。

私は、予告を見た当時、「7人に善行を施す話」と理解していたので、それらしくないオープニングに「ん?」とまず思ってしまいました。エズラに意地悪な電話はするし、老人ホームの運営をする男に掴みかかるし、人が良さそうな感じはありませんでした。でも、一方で、アイスホッケーのコーチや児童福祉課のホリーに対しては、非常に優しく心を砕いているように見えます。
そして、ベンの顔がいつも悲しそうなことに気付きます。笑っている時も、完全に笑っているように見えない、常に不思議な表情で、その訳が、奥さんか恋人が死んだらしいからだということがわかってきます。エミリーに惹かれながらも、先に進めない様子なのは、愛する人の死から立ち直れていないからかもしれないと思えてきます。

そして、後半になって、ようやく事情が呑み込めてきます。

私のブログを見てくださっている方はご存じでしょうが、私は展開を深読みするタチで、結末が丸わかりのストーリーにはがっかり。疲れている時なんかは丸わかりの方が(ロマコメとか)楽チンでいい時もありますが。その点、この映画は、「どうなのかな? こうなのかな?」とあれこれ考えながら楽しんで見続けられ、しかも予想とは全く違った展開に進んでいったので、なかなかよかったです。
思い返してみると、冒頭から時折、パズルのピースのように断片的にいろんなシーンを見せられていたのですが、それらをうまく繋ぎ合わせようとしても繋げることができないままクライマックスに突入し、「なるほど、そういうことでしたか!」と思わされました。
そして、エンディングも感動的で、好ましい終わり方でした。

ところで、ベンは子供の頃に、水族館で見たクラゲに魅せられ、滞在先のモーテルで飼い始めるのですが、クラゲってそんなに簡単に手に入るのでしょうか?! それだけ、ちょっと気になりました。このクラゲは後半で重要な役割を果たすのですけれどね。

主演のウィル・スミスは、いつものイメージと違うなと思ったら、減量したのだそうです。ちょっとブルーノ・マーズみたいでした。
エミリー役のロザリオ・ドーソン(「RENT」)もよかったのですが、エズラを演じたウディ・ハレルソン(「俺たちダンクシューター」)が、出番はあまり多くないながら印象的で、特に気になるウェイトレスに声をかけるシーンなんかとてもよかったです。
また、ベンの弟で「グッド・ワイフ」のマイケル・イーリーが、そして、エミリーの在宅看護師役で先日オスカー助演賞を受賞したオクタヴィア・スペンサーが出ていました。

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