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2012年1月28日 (土)

J・エドガー

ちょうど時間が出来たので、私にしては珍しく初日に見に行きました。でも、なんだかんだでクリントの映画は結構見ています(「ヒアアフター」しかり)。
こちらは、アメリカのFBI長官を長年務めたジョン・エドガー・フーバーの映画です。

まず、年老いたフーバーが、自伝のために若いライターに過去を語るところから始まります。私は、最初、このフーバーのナレーション的語り口が非常に気になりました。映画というものは映像で説明するものであって、必要以上に言葉で説明されるものではないと思っているので。でも、それは最初だけで、その後はわずらわされることもなく、安心しました。

現代の犯罪捜査の基礎を作ったフーバー。今では当たり前の、指紋や足跡、記録の集中管理など、当時は考えもつかなかったであろう捜査の要となる科学捜査を取り入れた彼は、やっぱりすごいです。しかも、その記録方法が、図書の登録方法に似せたものであり、図書館の方もフーバーが考えたなんて!

リンドバーグ事件について、かなり時間が割かれていますが、犯人逮捕に科学捜査が使われ、それがきっかけでFBIに対する評価が高まり、憧れる人が増えたのは興味深かったです。
そして、この事件がきっかけで、誘拐はFBIが捜査するようにフーバーが議会にかけあい、担当を勝ち取りました。「Without A Trace」なんかを見ていて、何で誘拐はFBIなんだろうと思っていたのですが、その訳がやっとわかりました。

また、48年もの間FBIに君臨したフーバーに対し、大統領は何代も変わったわけですが、就任パレードの度にバルコニーから見下ろすフーバーと、最初の対面でわざと待たせて面会する大統領たちとの関係も、微妙な緊張感で面白いと思いました。
フーバーが亡くなったのがニクソン大統領時代というのも、すごいタイミングですよね。時代がちょっとずれていたら、ウォーターゲイト事件とかも別の形になっていたのかなとか、いろいろ考えさせられてしまいました。

この映画で核となる話に、腹心の部下として彼を支えたトルソンとの関係があるかと思います。クリントは、フーバーを明確なゲイとして描くことは避けたようで、私の眼には、ゲイではなく、単なるマザコン男に見えました。母の服を着ても、亡き母を偲んでのことで倒錯っぽくなかったし、冒頭で秘書となるヘレンに求婚しようとするシーンがありますが、フーバーが自分をゲイだと思っている節は感じませんでした。
ただ、後にトルソンに愛を告白され戸惑うシーン以降、彼の中に惑いが見えたように思います。結局、彼はトルソンと一緒に過ごすことを選び、生涯結婚しなかったので、ゲイに見えるかもしれませんが、もしかしたら超マザコンで、母以上の女性を選べなかっただけなのかも? 母・トルソン・ヘレンの3人以外に心を許さなかったフーバーなので、真実は不明のままです。
20年前に「フーバー長官」という映画(実はテレビムービーだったらしい)を見たことがあります。「エバーウッド」のトリート・ウィリアムズが演じていて、もう昔なので詳細は覚えていませんが、秘書や母親はもちろん、トルソンのことも記憶にありません。ましてや、ゲイ疑惑なんてのは…。

若い頃と、年取って回想するフーバーの両方が交互に出てくるのですが、特に混乱することもなく、その切り替わりがかえって楽しめました。
でも、老け顔のフーバー(レオ)とトルソン(アーミー・ハマー)は、なんだかちょっと不自然で、唯一、ヘレン(ナオミ・ワッツ)だけ、しっくりきてましたね。
アーミー・ハマーは、「ソーシャル・ネットワーク」の双子ですが、あちらでは全くそんなことなかったのに、ここでは見るからにゲイって感じで、間違いなく意図的・演出なんでしょうねぇ…。
それから、フーバーが報告するケネディ大統領時代の司法長官、弟のロバート・ケネディに、ジェフリー・ドノヴァン(「バーン・ノーティス」)! 「チェンジリング」でクリント映画には登場済みの彼ですが、ケネディに似せるためちょっとメイクしてて、らしく見えました!

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