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2011年10月25日 (火)

ディファイアンス

相変わらずシリアス映画モードだったので、こちらの作品を選びました。
実話に基づくストーリーで、第二次世界大戦中のベラルーシで、迫害を逃れるユダヤ人を救った兄弟の話です。

留守の間に両親を殺されたユダヤ人のビエルスキ兄弟は、迫害を逃れ、よく知った近くの森に隠れます。そこで別のユダヤ人に会った兄弟は、助け合うことにします。食糧を調達するために知り合いのところを訪ねた長男は、そこにかくまわれていた別のユダヤ人グループに出会い、彼らも森へ連れて行きます。こうして森の中にコミュニティができあがり、噂が広まってやってきたユダヤ人などでどんどん人数が増えてきます。
食糧調達のため、森から出て村の農家から奪ったりするうちに、ナチスとその協力者から狙われます。兄弟は、同じくナチスと戦うロシアの抵抗軍に協力を申し出、代わりに食糧を分けてもらうことにします。銃を調達し、追っ手を撃退しながら、森で生活をします。


ユダヤ人を助ける話というと、「シンドラーのリスト」を思い浮かべますが、こちらは兄弟自らがユダヤ人なので必死さが違うし、親や妻を殺したナチス協力者をあっさり殺して復讐したり、森の中でのサバイバルあり、追っ手との銃撃戦ありで、かなり激しかったです。その分、エンタメ性もありました。

ビエルスキ兄弟は4人で、長男トゥヴィアがコミュニティのリーダーとなりましたが、次男のズシュとぶつかることも多く、結局ズシュはコミュニティを離れロシア軍に参加します。表立ってリーダーに反論するのはズシュだけだったので、彼のような存在も必要だった気はしますが、あまり敵対しすぎないうちに一度別れてそれぞれの道を行ったのは、かえってよかったのかもしれません。
でも、兄弟だから、完全には憎みあえない、お互い大事に思っている、という兄弟愛を感じられました。また、三男やまだ子供の四男も、それぞれだんだんたくましくなっていくのも、見ていてたのもしく、とてもよかったです。

それにしても、最終的にコミュニティで生き残ったユダヤ人は1200人とのことで、一番多い時に何人いたのかはわかりませんが、ナチスだけでなく、厳しい冬とも闘わなければならなかった彼らが生き残るのは、本当に大変だったに違いありません。ラストで、兄弟4人が並んで歩くシーンがあって、それに結構感動しました。

兄弟を演じるのは、長男がダニエル・クレイグ(現ジェームズ・ボンド)、次男がリーヴ・シュレイバー、三男がジェイミー・ベル(「リトル・ダンサー」)ですが、似て似つかないこの三人が兄弟っていうのが、どうもしっくりきませんでした。

リーヴ・シュレイバーは結構好きな俳優で、最初に見たのは、「市民ケーン」のモデルとなった新聞王ハーストを描いた「ザ・ディレクター」。あのオーソン・ウェルズを演るんだからすごい注目度だったと思うのに、その後「オーバー・ザ・ムーン」「クライシス・オブ・アメリカ」「コレラの時代の愛」などに出ているのも見ましたが、イマイチ知名度が低くてちょっと残念です。

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