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2011年10月 4日 (火)

NINE

今週末オペラに行くからというわけではないのですが、今週は偶然、「歌う映画」ミュージカル週間にしました。で、まず本作。

かつては名作を生み出した映画監督グイドは、最新作では大コケ、スランプに陥って新作の脚本が書けないでいます。しかし、メディアはもちろん、スタッフや俳優にまで、ホンは出来ていると嘘をつき、ごまかしながら何とか繋ごうとします。そして落ち込む彼が幻想の世界に入り込む姿が描かれます。

私がいいと思ったのは、今現実に起こっていることを普通の芝居で見せ、空想の世界を歌と踊りのミュージカル形式で表していたこと。私は実は、昔はミュージカルが苦手で、その理由の一つが「普通に芝居してたと思ったら、唐突に歌い出すこと」で、昔タモリも同じようなことを言っていました。

しかし、最近は演出に工夫が凝らされるようになったのか、あまりその唐突さは感じられなくなり、「ムーラン・ルージュ」や「シカゴ」などのミュージカル復活後あたりからは、苦手意識もなくなりました。
それでも、今回冒頭で唐突に踊りが始まったときには、参りました。だけど、それが監督の空想の世界との切り分けだとわかってからは、全く自然に入り込めるようになりました。

ただ、この映画は、フェリーニの「8 1/2」がベースらしいのですが、そちらも昔見たけど、実はイマイチ好みじゃなかったんですよねー。主人公のカサノバぶりが鼻についたし、マルチェロ・マストロヤンニも私の目からはあまり二枚目には見えなくて。名作の一つに数えられているんですけれどね。

監督を演じるのは、ダニエル・デイ・ルイス。最近は、「ギャング・オブ・ニューヨーク」や「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」で泥臭い役が多かったので、こういうスマートでスタイリッシュな女癖の悪いイタリア人監督ってのはかなり新鮮でした。
私は昔、彼を初めて見た「マイ・ビューティフル・ランドレット」で気に入り、「存在の耐えられない軽さ」や「ラスト・オブ・モヒカン」の頃までは結構ファンだったのですが、近年はそうでもなくなりました。キャリアが長い割に、意外と出演作は少ないんですね。

豪華な女優陣も見どころです。私は、ニコール・キッドマンとぺネロぺ・クルスが共演ということにちょっとドキドキしたのですが、ほとんどシーンは被ってなかったし、お互いとっくにトムとは切れてますからね、そこは平気なのかもしれません。

あと、ブラック・アイド・ピースのファーギーが出ることに公開時驚いたのですが、グイドが少年時代に初めて性を意識したセクシーなお姉さん役で、女優が本業じゃない分、出番は7人の中で一番短かったかもしれないけれど、なかなか印象的で、私はよかったと思います。

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