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2011年8月16日 (火)

ツリー・オブ・ライフ

ブラピファンが期待を持って見に行くと、裏切られた気分になってしまうかもしれませんね。見る人によって解釈が異なる、一筋縄じゃいかない映画でした。ま、テレンス・マリックですし。

厳格な父親と彼を憎む子供の話ということで、勝手にショーン・ペンが父親で、ブラピが息子と思っていました。そしたら、大人になって過去を振り返る息子がショーン・ペンでした。それに、父子の話なのに、冒頭から母親がナレーションのような語り口で神様の話をしはじめたので、一瞬違う映画を見始めたのかと思ってしまいました。

監督の言いたいテーマは何なのか、神について?生と死?父と子?と考える度に、まるで「違うよ」と言っているかのように、さらりとかわされてしまい、答えを求めてまた追いかける、ラストまでそんな追いかけっこが続いた感じでした。で、結論はというと、そのどれでもあり、そのどれでもなし…。見る人が決めることなので、断定的な意見は言いたくないので。でも人生における様々な要素が詰め込まれ、映画が終わってもそれについて考えさせられる、余韻の残る作品でした。

インターネットで見た他の人の感想に、弟がなぜ死んだのかわからなかったというものが多かったので、驚きました。私は、ヴェトナム戦争で戦死したと信じて疑わなかったのですが、違うのでしょうか? 戦闘機らしき映像があったし、19歳の若さで死んだと言っていたし(若い人が駆りだされた戦争だった)、時代的にも合う。でも、「わからなかった」という意見があまりに多かったので、なんだか自信がなくなりました。

それにしても、ブラピはすごいです。私は決して彼のファンではありませんが、近年の作品の選び方には目を見張ります。「ジェシー・ジェームズの暗殺」の時にも書きましたが、毎回違う顔を見せられます。

そして、テレンス・マリック。この寡作の監督は、壮大な抒情詩のような作風の映画で、私のお気に入りです。
最初に見た「天国の日々」は、まだ若かったこととリチャード・ギアが好きじゃなかったことから、良さが分かっていなかったのですが、「シン・レッド・ライン」で感激した後、見直して良さを認識しました。「シン・レッド…」はフランス滞在中に見たのですが、直後に映画館で「地獄の逃避行」(なぜこんな邦題にしたのでしょう!)をリバイバル上映してくれていて、こちらも気に入りました。
そして「シン・レッド…」は、同時期に作られたスピルバーグの「プライベート・ライアン」にオスカーでも完敗し、イマイチ評価が低いのですが、私は断然こちらが好きです。事情により「ニュー・ワールド」だけ見ていないのですが、近日中に是非見なくてはと改めて思いました。

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