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2011年8月18日 (木)

フローズン・リバー

メリッサ・レオがオスカーを獲得したヒューマン・ドラマです。

カナダ国境に近いアメリカのニューヨーク州の小さな町。夫が蒸発してしまい、子供二人を抱えてお金に困ったレイは、ひょんなことから知り合った先住民族のライラを通じて、国境を越えて不法入国する人たちを手伝ってお金を稼ぐ仕事を見つけます。

最初は、必要に迫られて嫌々協力している二人が、徐々に信頼関係を築いていくところが素晴らしいです。二人に共通するシングルマザーという境遇が、二人を近づけました。ライラは、事情があって自分の子供を義母に奪われ、一緒に暮らしていません。ライラがその子の話をしてから、レイはライラに反目するのを止め、距離がぐっと近づき、お互いに協力する関係になれたようです。

アメリカの密入国というと、メキシコ国境ばかりが目につきますが、カナダからというのもあるんですね。特に、ここでは警備の薄い先住民の居留区で、冬には凍る川を渡ってアメリカに入ってくるという方法です。いずれにしても、密入国は大変だと実感しました。
レイは、いくらお金のためとはいえ、誰でも入国させるわけではない、といい、中東系のカップルを「自爆テロとかされたら困る」と拒もうとするところが、密入国を本業にしている人と違って普通のシングルマザーらしいと思いました。

それにしても、その日暮らしの生活を支えていくのは、どんなに大変なことか。しかも、女手一つで二人の子供を育てなければなりません。その辺りのことをわかってか、密入国を取り締まる警察官の態度も、レイに対して同情を持って接していたように見えました。
この州警察の警官役のマイケル・オキーフが、なかなかよかったです。エンディングは言いませんが、ラストの方でレイと交わす会話に、犯罪を取り締まる側でありながら、レイに対する優しい気持ちが感じられました。

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