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2011年8月

2011年8月31日 (水)

路上のソリスト

才能のあるチェリストだったのに、統合失調症のためにジュリアードを退学、ホームレスとなっていたナサニエルのことを、偶然知り合ったLAタイムズの記者ロペスが記事にしたことから、ナサニエルの生活が変わっていきます。

ここにはまず、統合失調症という大きな問題が存在します。私はこの病気について詳しく知っているわけではありませんが、こんなに普通に他人とコミュニケートできるものなのでしょうか? 私の中では、とめどなく一人でしゃべっているだけ、というイメージだったのですが。それとも、それは自閉症だけ?

とにかく、実話に基づくストーリーなので、ロペスがナサニエルと仲良くなり、彼の援助を申し出たのは事実で、どこまで手を出すかという葛藤はとてもよくわかりました。あまりに環境を変えたり、病気の発症・悪化の原因ともなった出来事を再現させてしまったら、意味はないわけですから。

ロペスが、プロのチェロ奏者クレイドンの勧めを受けて、ナサニエルのリサイタルを開こうとした時に起こるトラブルは、その辺りの難しさを表していました。逆にナサニエルがロペスに近づきすぎて、責任が重くなりすぎてロペスが抵抗する時もありました。

タイトルの「ソリスト」は、もちろんナサニエルのことを指すわけですが、一人の、孤独な、という意味では、ロペスにも当てはまると思いました。離婚し、子供とも疎遠で、一人ぼっちのロペスが、やはり孤独だったナサニエルと出会ったとき、それはロペスにとっても、人生の転機、再生へのきっかけだったのではないかと思います。

記者ロペスを演じるのは、「シャーロック・ホームズ」のロバート・ダウニー・Jr。私は、初期の「ワン・モア・タイム」や「チャーリー」の頃、才能ある彼が大好きだったのですが、その後ヤク中で身を持ち崩してしまい、もう再起は無理かな、と勝手に思っていました。

「アリーmyラブ」のラリー役もよかったのですが、「グッドナイト・グッドラック」や「ゾディアック」ぐらいから、本当に完全復活を遂げたようで、彼の才能が埋もれずに済んで良かったです。でも、「アイアンマン」なんかやっちゃうのはどうなのかな? まだ見ていないので批評はできませんが、私の中では彼のイメージじゃなくって。でも、続編が作られるくらいだから、きっとよかったのでしょうhappy01。そのうち見たいと思います。

グレゴリー・ハウスの夢

夕べの夢は、今までのように(「ジェフリー・ドノヴァンの夢」「サイモン・ベイカーの夢」参照)俳優ヒュー・ローリーではなく、彼の演じる「Dr. HOUSE」のキャラクター、グレゴリー・ハウスが登場しました。杖をついていたので、間違いありませんwink。まあ、寝る前に「House」を見てたので、納得はできますが。

私は彼と一緒に、小じんまりしたビルの4階にある精神病院へ見学に行きます。詳細は覚えていませんが、多分ハウスが入院するためで、実際、現シーズンの初回でハウスは入院していましたが、あんな大病院ではなく、その辺にある診療所風。日帰りのセラピーならともかく、そこで入院できるとは思えない規模でしたが、まあ、そこは夢なので。

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2011年8月30日 (火)

ミルク

実在の人物特集のラストは、ハーヴェイ・ミルクです。
以前、ドキュメンタリーの「ハーヴェイ・ミルク」についても書きましたが、こちらはショーン・ペン主演のフィクションです。フィクションとはいえ事実に基づいているので、少し前に見たばかりのドキュメンタリーと被って楽しめないのではないかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。

ドキュメンタリーの方は、その性質上、公の場でおさめられたフィルムがほとんどで、ミルクのプライベートについては、若い恋人スコットとサンフランシスコに移ってきてカメラ店を始めたことぐらいしか触れられていませんでした。

なので、スコットとの関係、それも政治活動を始めてからの様子については、ここで初めて知りました。ゲイに限らず、仕事や理想に燃える人は、パートナーとの生活になかなか時間を割けず、たとえ相手に理解があっても、関係を維持するのがいろいろと難しいんだろうと思います。
それにしても、あんな風にさらっと駅で通りすがりにナンパ(?)したのは本当なのでしょうか? ミルク自身もゲイを公にしておらず、あの時代に、ぱっと見すれ違い様にゲイなんてわかるのかしら?

また、実際に当選するまでに落選したことは聞いていましたが、失敗と挫折を繰り返し、一時は下院議員まで目指して落選したことは知りませんでした。特に、ミルクの周りでサポートする人たちについてはほとんどスポットがあたっていなかったので、今回クリーヴなどについて知ることができたのも収穫でした。

もう一つよかったのは、ダン・ホワイトについて理解が深まったこと。生前ミルクほど注目されていなかったため、公の場での映像も少ないし、暗殺後ほどなく自殺していることから、ほとんどは推測の域を出ていないのかもしれませんが、彼が精神的に追い込まれていく様子、暗殺に至った経緯がわかる気がしました。

キャストについては、オスカーを受賞したミルク役のショーン・ペンはもちろん、「ブッシュ」でもコメントしたジョシュ・ブローリンは、ここでも重要なダン・ホワイトを演じていますが、私は若手に注目しました。
まず、ミルクのスタッフであるクリーヴ役のエミール・ハーシュ。彼は、「ロード・オブ・ドッグタウン」にも出ていましたが、ここのクリーヴはとても印象的でした。それから、スコットと別れた後にミルクがつきあうジャック役のディエゴ・ルナ。「ミスター・ロンリー」でも触れた彼ですが、こんなところに出ていましたかー、という感じです。

そして、そして! スコット役のジェームズ・フランコ。「127時間」「食べて、祈って、恋をして」と立て続けに3本も彼の作品を見てしまいましたが、今回はゲイで70年代の変なヘアスタイルでもかっこよすぎー! 笑った顔がチョーかわいいからだと気づきました。いい歳して、この若い男に入れ込み始めていて、やばいかもしれませんcoldsweats01

2011年8月29日 (月)

チェ 39歳 別れの手紙

今回の実在の人は、エルネスト・”チェ”・ゲバラです。

子供の頃、チェ・ゲバラの名は=ゲリラ=悪という刷り込みでした。大人になって、実は理想に燃える革命家だと知った後も、具体的には何も知らないに等しく、この映画の前半部分である「チェ 28歳の革命」公開時に映画館で見て、ようやく彼のすごさを知ったのでした。機会を逸して、後半部分を見逃してしまっていたのですが、今回ようやく見ることができました。

「28歳」の方は、カストロと出会ってキューバ革命を成功させるまで、「39歳」はカストロの元を去りボリビアでゲリラ活動をする様子が描かれています。
前半も、終わりなき戦いに思えたゲリラ活動がサンタ・クララで勝利するまで、ようやくという感じでしたが、今回は結末がわかっている上に、どんどん仲間が死んでいくので、後半は完全な負け戦を見ているようで本当に辛かったです。

キューバで成功したゲリラが、なぜボリビアでは失敗したのか。外国人に対して拒否反応のあるボリビアだったからか、冷戦下のアメリカの肩入れでボリビア政府軍が思いのほか巻き返したからか、それともカストロのような二人三脚となる人がここではいなかったからか? 私にはわかりませんが、農民や労働者の生活を良くしたいと純粋に望むチェの理想が空回りし、志半ばで亡くなってしまったのは本当に悲しいです。

「28歳…」の時に、どうしてアルゼンチン人のチェがキューバ革命にあれだけ尽くせたのか不思議でした。でも、直後に見た「モーターサイクル・ダイアリーズ」で、裕福な家の出の医者だったにもかかわらず、南米をオートバイで旅するうち、どこも同じような問題を抱えていることを見、自分には南米は一つ、南米全体をより良くしたいと思ったということがよくわかりました。この「モーターサイクル…」は、私の大好きな映画の一つです。

チェを演じるベニチオ・デル・トロは、「トラフィック」で組んだソダーバーグを監督に、かなり思い入れを持ってこの作品を作ったようですが、評価も高く、カンヌで男優賞も受賞しました。
デル・トロを最初に見たのは「ユージュアル・サスペクツ」のはずなのですが、当時は全く記憶になく、私の中での最初は「トラフィック」のスペイン語を話してた国境警備の人です。あの時もすごいインパクトだったのですが、その後、「21グラム」や「28歳…」などを経て、お気に入りのヒスパニック系俳優となりました。

2011年8月28日 (日)

ラストキング・オブ・スコットランド

今回は、ウガンダの独裁者イディ・アミンです。私は、映画が作られるまで、彼のことを知りませんでした。

故郷スコットランドを離れウガンダに来た医師のニコラスは、偶然アミンの手の治療をしたことから気に入られ、側近になります。最初はいい指導者に見えたアミンですが、徐々に独裁者としての顔が見えてきます。

アミンがどうしてニコラスを気に入ったのかよくわかりません。ウガンダは英国の植民地だったので、スコットランド人と聞いたとたん態度が変わったところを見ると、イギリス人じゃないところがよかったのかもしれません。もちろん、治療中に、脇でうるさかった牛を殺すのを見て、その度胸を買ったというのもあるでしょう。それに、常に顔色を伺う側近たちと違って率直に意見を言ったり、政権樹立を手助けしたものの様子見のイギリス外務省の役人たちのような損得勘定もなく接してくれるからというのもあったようですが、でも、それで外国人を右腕にしてしまうのは不思議でした。

ニコラスの方は、同じ医師の父親の存在から逃げ出したくてウガンダへ来ましたが、まだ若かったし、アミンの本性が見抜けなかったんですね。でも、アミンも巧みに正体を隠していたようですし、疑わしいと思いつつも信じてた気持ちもわからなくはありません。そして、それがいよいよ疑いの余地なくなった時には、もう抜けられなくなっていました。
ラストはそんなにうまくいくかなー、という気がしなくもありませんが、とりあえずうまくいってよかったですね、というところでしょうか。

ニコラスを演じるのは、「ジェイン・オースティン 秘められた恋」でも触れた、若手注目株の一人ジェームズ・マカヴォイですが、この映画で一躍知られるようになったのではないかと思います。
そしてアミン役のフォレスト・ウィティカーは、この演技で見事オスカーを獲得しましたが、私の中ではいつまでも「バード」と「クライング・ゲーム」の印象が強いです。今度、「クリミナル・マインド」のスピンオフに主演するそうなので、そちらも楽しみです。

2011年8月27日 (土)

ブッシュ

「実在の人物特集」第二弾は、嫌われ者大統領としては先のニクソンと1,2を争う、ジョージ・W・ブッシュです。
ニクソンと違い、リアルタイムで知っている人物なのですが、若い頃の様子などは当然知るわけもなく、新鮮に見ることができました。

在任中に製作された映画ということで話題になっていましたが、事実をコミカルに描いているだけで、イラク戦争や大量破壊兵器問題も含め、批判的な感じではありませんでした。私はむしろ、父親の名声や弟との比較で苦労した、同情的な視点さえ見えたように思いました。

これを見ると、スポーツ好きだし、野球をやっていたようなので、大統領のイスなんて追わず、夢はコミッショナーどまりにしておけばよかったのに、って思ってしまいます。でも、父親似の弟、フロリダ州知事になったジェブの方が父のお気に入りなので、自分も政治家の道を目指して、父親に認めてもらいたかったのかもしれません。

それに、パパ・ブッシュが湾岸戦争でフセインに対し最後の追い込みをしなかったのが、再選できなかった理由だと思っていて、それで自分の時には強硬してしまったんですね。その結果、大統領としては生き残れたかもしれませんが、最低大統領とのレッテルを貼られることにもなってしまいました。
それにしても、Wは本当にパパ・ブッシュを「パピィ」と呼んでいたのでしょうか。これには大笑いしました。

大統領を演じるのは、以前は私の中でダイアン・レインの夫としての位置づけだったジョシュ・ブローリン。「ノーカントリー」以来、大活躍が続いています。
でも、イエール大の社交クラブの場面に、40歳の彼を使うのは無理があるでしょう。いくら若く見せるように細工してあっても、社交クラブの先輩たち(ジェシー・ブラッドフォードやウェス・チャサム)のが数段若く見えて、非常に違和感がありました。ここだけ、若い役者にすればよかったのに。
あと、ライス国務長官役のタンディ・ニュートン(「ER」でも言及)は、本人に似せるあまり彼女の面影なし。そこまでしなくてもよかったのでは、と思います。

監督の オリヴァー・ストーンは、「プラトーン」「ウォール街」「JFK」など、硬派な映画を作っていて大好きな監督だったのですが、やはり最近はどうも気に入った作品がありません。「サルバドル/遥かなる日々」という映画は、若い頃見て、すごくよかったものの、あまりのリアルさに二度と見れないと思ったものですが、今なら見られるかもしれません。機会があったら、もう一度見てみたいです。

フロスト×ニクソン

勝手に「実在の人物特集」と銘打ち、何本か見ようと思います。第一弾は、ディヴィッド・フロストとリチャード・ニクソンです。

ニクソンは当然知っていましたが、在任中は子供だったので、ウォーターゲイト事件も「大統領の陰謀」という映画を見て知りました。フロストに至っては、この映画ができるまで存在も知りませんでした。でも、このニクソン・インタビューで評価を受けた有名人で、サーの称号までもらっている人なんですね。

映画は、ニクソンが辞任に追い込まれたところから始まり、前半がインタビューに至るまで、後半がインタビューそのものです。
フロストはこのインタビュー前までは、ただのトークショー・ホストという位置づけで、周りの人は、狡猾な政治家ニクソン相手に、本音を引き出せるジャーナリストとは思われていませんでした。皆の興味があるのはウォーターゲイト事件だけで、認めも謝りもせず辞任してしまったニクソンからその話を引き出せるかが問題なわけですが、フロストはその役回りには不十分と解釈され、せっかくのインタビューを放映する局が見つからず苦労します。

ニクソンも、彼相手なら自分が優位に立てるとインタビューを受けることにしました。ここで印象を巻き返し、政治家へ戻る道筋ができるかもと踏んだからです。もちろん、インタビューの対価の提示額が一番高かったからというのもありますが。そして、全4回のインタビューのうち、ウォーターゲイト事件に触れていいのは最後の回のみ、後はそれ以外の大統領としての功績について語るという条件付きでもありました。


私は、フロストが凄腕のジャーナリストだとばかり思っていたので、全く違うタイプの、楽天的で、しかもイギリス人だし、こんな人がニクソンのインタビュー?と驚きました。最初の顔合わせの時から、本当にニクソンに押されっぱなし。きっと、ニクソンをインタビューに引っ張り出せば視聴率を取れることは間違いないし、やってみよう、と気楽に単純に考えて始めただけなんですね。

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2011年8月26日 (金)

ブロークン・イングリッシュ

自分を好きだった男は親友に紹介し、でも自分は男運がないとこぼすニューヨーク在住の30代のアメリカ人女性ノラが、ふと知り合ったフランス人との恋をはぐくめるか?というストーリーです。

私は、本当に切羽詰まっていて孤独が嫌いな人は、とっくに男を見つけて結婚でもすると思います。それがいいかどうかは別としても、残酷なようですが、今一人の人は、どこかでチャンスを棒にふったはず。その人とくっつくよりは一人でいる方を選ぶと決めた瞬間があったはずだと思っています。なので、孤独であっても自業自得と。

ただ、年齢が上がるにつれてチャンスがなくなるのも事実で、チャンスを棒にふった時は、まだまだあると思っていた、それが今はないから焦って孤独も感じるのかもしれません。そして、今なら同じチャンスを棒にふらないと思うのかも。
ノラが親友オードリーに紹介したマークのことをそう思っているかはわかりませんが、彼女の母親にはそう言われ、彼女の孤独感は増します。そして、新しい出会いがないわけではないのですが、相手の方は、実は彼女がいたり、元カノに心を残していたりと、確かにここまで来ると男運ないかも…。

なので、そんな時出会ったフランス人のジュリアンに、すぐに飛びつけない気持ちも分かる気はします。彼のことは好きでも、会ってまだ2日だし、いきなり「パリに一緒に来ない?」と言われても、迷ってしまう気持ちはわかる気はします。
だけど、ダメだったら戻ってくればいいだけの話だし、行っちゃえば?とは思いますが。彼女は、仕事はまあまあ気に入っていたのかもしれませんが、プライベートで孤独感いっぱいだったのであれば、そこで躊躇するのは不思議な気もします。

最終的にはジュリアンを追いかけてフランスに行くわけですが、オードリーと一緒っていうのがどうなのでしょうか。オードリーのサポートがあれば安心かもしれませんが、失敗したときの安全ネットを用意している感じで、私はあまり気に入りませんでした。

でも、ジュリアンが見つからなかった時に、結局オードリーだけ帰国させて、自分は残って、もはや彼を探すでもなくパリ滞在を続けた時に、私はようやく完全に彼女に共感できました。真に新しい自分と向き合えてるって感じで。
そしてバーで出会うクレマンという年配の男性がステキ。ノラも心を許して話し、でも同時にちょっと忘れかけていた孤独感も思い出しちゃったところもよかったです。
ラストが出来すぎだとは思いますが、フィクションなので仕方ないですかね。

監督は、亡きジョン・カサベテスの娘だそうです。兄の方も監督になり、「きみに読む物語」や「私の中のあなた」など作っていますが、私は、メロドラマチックな兄の作品よりも、リアリティある妹の方が好きかな。まだこれ1作だけなのでわかりませんが。
フランス人役は、「ゼロ時間の謎」でも触れたメルヴィル・プポーです。でも、全然違って見えました。

2011年8月23日 (火)

ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ

多重人格のタラとその家族の日常をコミカルに描いた話です。
8話まで見ましたが、初回から次々と新しい人格が出てきてぶっ飛んでました。今のところ別の人格は3人いて、ティーンエイジャーのT、60年代風良妻賢母のアリス、マッチョな中年男性バックですが、最近もう一つ人格が出現したのでは、と疑われているところです。

別人格の様子も面白いのですが、私は、家族の方に注目しています。
優しい旦那さまマックスは、いろんな人格に振り回されながらも理解のあるよき夫で、Tやアリスに迫られながらも、タラに貞節を誓っていますhappy01。いろんな体験ができて、ある意味、新鮮味が保たれて倦怠期知らずではないのか?とさえ思えるほどです。特に、バックとオヤジ同士でポルノ談義しちゃったりするところなんか、いくら別人格とはいえ、自分の奥さん相手にですかぁ?と笑ってしまいました。

娘のケイトは、最初日本のコミックかぶれっぽいボーイフレンドがいたのですが、今は、バイト先の店長と微妙な関係。軽い付き合いのつもりが向こうはストーカー的になりそうで、ちょっとヤバい雰囲気。
息子のマーシャルも、ゲイを外にはカミングアウトしていないものの、学校のジェイソンに密かに惹かれていて、こちらの展開はちょっと楽しみです。
実際の多重人格障害に悩む人の家庭では、こんな呑気な生活を送っていられないでしょうが、子供たちも含め、時には楽しんでいるようで、面白いです。

タラの多重人格の原因がよくわからず、マックスが突き止めようとしている最中なので、これから徐々に明らかになってくると思います。普通は、幼児期の虐待とかがきっかけになるのですが、タラの家ではそんなことはなく、両親も登場しましたがごく普通で、どうやら学生時代に何かあったらしいということまでは、わかりました。

タラを演じるのは、トニ・コレット。「シックス・センス」のハーレイ・ジョエル・オスメントの母親役でオスカーにノミネートされて注目されましたが、私は、「エマ」で言及したグウィネス・パルトロウ版「エマ」のハリエット役で見たのが最初です。あのハリエットは私のイメージからずれててイマイチ。でも、このタラ役では見事な多重人格ぶりを見せています。
旦那さまは、「SATC」のエイダン役ジョン・コーベット。「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」でもそうでしたが、優しい恋人とか夫役ばっかりじゃありませんか? まあ、「ディナーラッシュ」ではクールな裏稼業の人でしたが。

脚本&製作は「ジュノ」のディアブロ・コディ。この人は、元ストリッパーで、「ジュノ」のアカデミー賞ノミネートで授賞式に来た時も、他の人に比べて”らしい”感のファッションでしたが、そのユニークな世界観だからこそできる作品だと感心しています。これからも独特なストーリーを作ってほしいです。

2011年8月21日 (日)

エマ - 恋するキューピッド

何回か放映されていることは知っていながら、特に見る気がしていなかったのですが、番宣でミスター・ナイトリー役らしきジョニー・リー・ミラーを見かけ、やっぱり見ることにしました。

ストーリーを知らない人のために、一応説明すると、主人公のエマは、自分の恋よりも、他の人をくっつけることに一生懸命な女の子で、ご近所のお兄さん的存在ミスター・ナイトリーに戒められながらも、おせっかいをやくことをやめません。彼女が、そのキューピッド役に成功したり失敗したりしながら成長し、ひいては自分の恋をも見つけるという話です。

私は、前にも何回か話題にしたように(「ジェイン・オースティン 秘められた恋」参照)、原作のジェイン・オースティンが大好きです。この「エマ」も、グウィネス・パルトロウの映画版を数回、ケイト・ベッキンセールのテレビ版も2度ほど見ているので、敢えて新しく見ることもないと思って見ずにいたのですが、冒頭に書いたように、ミスター・ナイトリーに惹かれましたbleah

まだ全4回のうちの2話を見ただけですが、ストーリーを熟知しているのでコメントを書かせてもらうと、前に見た2作は1時間半強ぐらいにまとめていたので、今回の4時間近い方が当然詳細に亘っていて楽しめました。
特に、始めのシーンで、エマと、フランク、ジェーンの3人の子供時代の話を持ってきたこと。普通は、原作通りエマの家庭教師の結婚の話から始まり、後で出てくるフランクとジェーンのことは、その話題が出たときに経緯が語られるので、このオープニングは新鮮でした。

それに、エマとフランクがジェーンをからかうディクソンという人との関係も、普通はからかうときにさらっと言葉で説明されるだけなので、イマイチ関連性が理解できなかったりするのですが、ここでは映像も差し込んでわかりやすくなっていました。
熟知したストーリーながら前半だけでこんなに楽しめるのですから、後半を見るのが今から待ちきれません。

それに、「…秘められた恋」や「英国王のスピーチ」でも書いたように、原作に思い入れがあると、そのイメージを損わないキャスティングが重要になるのですが、K・ベッキンセール版のナイトリー役マーク・ストロングはちょっと居丈高な雰囲気で、ミスター・ダーシーならともかく、エマを優しく見守るナイトリーには不向きな気がしていました。そういう意味では、「弁護士イーライ」のジョニー・リー・ミラーは、ナイトリー役として合格です。

2011年8月18日 (木)

フローズン・リバー

メリッサ・レオがオスカーを獲得したヒューマン・ドラマです。

カナダ国境に近いアメリカのニューヨーク州の小さな町。夫が蒸発してしまい、子供二人を抱えてお金に困ったレイは、ひょんなことから知り合った先住民族のライラを通じて、国境を越えて不法入国する人たちを手伝ってお金を稼ぐ仕事を見つけます。

最初は、必要に迫られて嫌々協力している二人が、徐々に信頼関係を築いていくところが素晴らしいです。二人に共通するシングルマザーという境遇が、二人を近づけました。ライラは、事情があって自分の子供を義母に奪われ、一緒に暮らしていません。ライラがその子の話をしてから、レイはライラに反目するのを止め、距離がぐっと近づき、お互いに協力する関係になれたようです。

アメリカの密入国というと、メキシコ国境ばかりが目につきますが、カナダからというのもあるんですね。特に、ここでは警備の薄い先住民の居留区で、冬には凍る川を渡ってアメリカに入ってくるという方法です。いずれにしても、密入国は大変だと実感しました。
レイは、いくらお金のためとはいえ、誰でも入国させるわけではない、といい、中東系のカップルを「自爆テロとかされたら困る」と拒もうとするところが、密入国を本業にしている人と違って普通のシングルマザーらしいと思いました。

それにしても、その日暮らしの生活を支えていくのは、どんなに大変なことか。しかも、女手一つで二人の子供を育てなければなりません。その辺りのことをわかってか、密入国を取り締まる警察官の態度も、レイに対して同情を持って接していたように見えました。
この州警察の警官役のマイケル・オキーフが、なかなかよかったです。エンディングは言いませんが、ラストの方でレイと交わす会話に、犯罪を取り締まる側でありながら、レイに対する優しい気持ちが感じられました。

2011年8月17日 (水)

ビューティフル

映画館で見た予告編があまりにお涙頂戴的だったので、見る気がしていなかったのですが、ハビエル・バルデムがオスカー候補になったし、イニャリトゥ監督だし、と、思い直して見に行きました。
実際はそんなにお涙頂戴ではなく、私としてはよかったのですが、期待した人にはがっかりだったかも? 予告編って大事ですよねー。

主人公ウスバルは、中国人やアフリカ人などの違法滞在者の仕事仲介をして稼いでいます。彼はミディアムのように死者の声を聞くことができるため、副業(?)的に、遺族に頼まれて死者とコンタクトしては、時折収入も得ています。

私はスペインという国をあまり知りませんが、あの国の事情はこうなのでしょうか? 社会の底辺を見せられたような思いでした。「それでも恋するバルセロナ」では、バルセロナに行きたくなった!などと言っていたのに、同じバルセロナで、こんなに違う印象を受けてしまうなんて。

ウスバルは余命2カ月と宣告されましたが、淡々と死を受け止めているように見えました。そして、急に善人になろうとするわけではなく、たださりげなく善行を施し始めた様子でした。子供たちや別れた妻に自分の死期を知らせないためなのか、自分自身が死を認めたくないからなのか、単にそういう人なのか、理由はわかりません。でもそれで、ともすればメロドラマチックになってしまうテーマが、現実的なストーリーに仕上がっていたと思います。

冒頭で出てきたシーンが後でもう一度出てきて、つながりがわかった時には感慨深かったです。同じセリフを言っているのに、全く違う意味合いに聞こえて思わず唸り、深みを感じました。

自分が余命2カ月とわかったらどうするだろう、とも考えさせられました。まあ、私は養う家族もいないので、会社を辞めて退職金で南の島へでも行き、海辺でのんびり本でも読みながら死を待つでしょうね。今はテクノロジーの発達で、南の島でも映画や海外ドラマだって問題なく見られるでしょうし、ブログも更新できますhappy01。でもそれじゃ、あんまり南の島に行く意味はないかな?bleah 

2011年8月16日 (火)

ツリー・オブ・ライフ

ブラピファンが期待を持って見に行くと、裏切られた気分になってしまうかもしれませんね。見る人によって解釈が異なる、一筋縄じゃいかない映画でした。ま、テレンス・マリックですし。

厳格な父親と彼を憎む子供の話ということで、勝手にショーン・ペンが父親で、ブラピが息子と思っていました。そしたら、大人になって過去を振り返る息子がショーン・ペンでした。それに、父子の話なのに、冒頭から母親がナレーションのような語り口で神様の話をしはじめたので、一瞬違う映画を見始めたのかと思ってしまいました。

監督の言いたいテーマは何なのか、神について?生と死?父と子?と考える度に、まるで「違うよ」と言っているかのように、さらりとかわされてしまい、答えを求めてまた追いかける、ラストまでそんな追いかけっこが続いた感じでした。で、結論はというと、そのどれでもあり、そのどれでもなし…。見る人が決めることなので、断定的な意見は言いたくないので。でも人生における様々な要素が詰め込まれ、映画が終わってもそれについて考えさせられる、余韻の残る作品でした。

インターネットで見た他の人の感想に、弟がなぜ死んだのかわからなかったというものが多かったので、驚きました。私は、ヴェトナム戦争で戦死したと信じて疑わなかったのですが、違うのでしょうか? 戦闘機らしき映像があったし、19歳の若さで死んだと言っていたし(若い人が駆りだされた戦争だった)、時代的にも合う。でも、「わからなかった」という意見があまりに多かったので、なんだか自信がなくなりました。

それにしても、ブラピはすごいです。私は決して彼のファンではありませんが、近年の作品の選び方には目を見張ります。「ジェシー・ジェームズの暗殺」の時にも書きましたが、毎回違う顔を見せられます。

そして、テレンス・マリック。この寡作の監督は、壮大な抒情詩のような作風の映画で、私のお気に入りです。
最初に見た「天国の日々」は、まだ若かったこととリチャード・ギアが好きじゃなかったことから、良さが分かっていなかったのですが、「シン・レッド・ライン」で感激した後、見直して良さを認識しました。「シン・レッド…」はフランス滞在中に見たのですが、直後に映画館で「地獄の逃避行」(なぜこんな邦題にしたのでしょう!)をリバイバル上映してくれていて、こちらも気に入りました。
そして「シン・レッド…」は、同時期に作られたスピルバーグの「プライベート・ライアン」にオスカーでも完敗し、イマイチ評価が低いのですが、私は断然こちらが好きです。事情により「ニュー・ワールド」だけ見ていないのですが、近日中に是非見なくてはと改めて思いました。

2011年8月15日 (月)

マイレージ、マイライフ

ご存じジョジクル主演の、同名小説の映画化です。

ライアンは、企業の経営者の依頼で首を言い渡しに国じゅうを飛び回っています。1年のうち322日を旅先で過ごす彼は、航空会社のマイレージをためることだけが生きがい。しかし、そんな彼に不幸が襲いかかります。経費削減のため、出張せずにオンラインで首を言い渡す方式に変えると会社が言い出したのです。もう、マイルはためられない! ライアンは、現地に行かずに首を言い渡すのはよくないと示すため、オンライン方式を提案した若い娘ナタリーを連れて実地で証明することになります。
一方、旅先で偶然知り合ったアレックスと、気楽な関係を楽しんでいたライアンですが、彼女と過ごす時間が増えるにつれ、心境の変化が起こってきます。1年中何のしがらみもなく飛び回っていた彼でしたが、落ち着きたい気持ちが出始め、マイルをためることにも、前ほどの目的意識を感じなくなっていきます。


私は、ナタリーがなかなかいいと思いました。首を切るテクニックという意味では、ライアンにかないませんが、心理学を専攻しただけあって、気楽に旅を楽しむライアンに対してするどい突っ込みをしたりして、小生意気だけど負けていません。
でも、アレックスと理想の男性談義をする時は、小娘丸出しでしたけれどね。アレックスも、「この年になると多くを求めない」とか言いつつ、どんどん要求事項を挙げるので笑えました。それ以上にナタリーは細かいことまで挙げていたのですが。

エンディングも、きれいで明るいハッピーエンドではなく、ちょっとほろ苦さも残る大人の結末でよかったです。リストラがテーマの一つにあるので、もっと重たい映画になる可能性もあったでしょうが、ジョジクルとライトマン監督のおかげで、軽快なものに仕上がっていたと思います。

監督のジェイソン・ライトマンは、「ゴーストバスターズ」や「ツインズ」、最近では「抱きたいカンケイ」も監督しているアイヴァン・ライトマンの息子で、今回パパも製作に名を連ねています。この映画のDVD特典で、ジェイソンのコメントを聞きましたが、前2作では敢えてお父さんと離れて一人でやりたかったけれど、今回は一緒にやれたことがとても嬉しかったと言っていて、その話に泣けましたweep

お父さんはコメディ映画の巨匠ですが、息子の方は、「ジュノ」のように、コメディ要素もありながら、ほのぼのとしたドラマも感じさせる作風です。ジェイソンはコメントの中で、アレクサンダー・ペインの名前も何度か出していたのですが、「サイドウェイ」や「アバウト・シュミット」などペーソス溢れるペイン監督の作風に似た雰囲気もあるなと思いました。
サンキュー・スモーキング」も、お気に入りのアーロン・エッカート主演(「ブラック・ダリア」参照)なので見たいのに、見そびれています。この機会にそろそろ見なければ。

2011年8月14日 (日)

みんな元気

劇場未公開なのでしょうか? 映画館で公開されていたら気付いたと思うのですが、この映画について聞いたことがありませんでした。サム・ロックウェル好きの私(「ジェシー・ジェームズの暗殺」参照)が、レンタルショップで彼のカバージャケットを見つけて、目が離せなくなり借りてしまいました。
家族がテーマということ以外に作品に対する前情報もなく見たのですが、タイトルが同じとはいえ、同名のイタリア映画(1990年、マルチェロ・マストロヤンニ主演)のリメイクとは思いませんでした。それにしても、最近ハリウッドは作品不足のせいか、リメイクが多いですねー。

ロバート・デニーロ演じる主人公のフランクは、子供たちが週末に集まるのを楽しみにしていたのに、みんな都合が悪いとか忙しいと言って断ってきたので、意を決して自分から会いに行く、というストーリーです。
フランクの妻は8カ月前に亡くなり、それまでは妻が子供たちとの橋渡しでした。子供たちは、父親が嫌いではないものの、厳しく育てられたので、期待に背かないようにと必死になり、母親の方がずっと話しやすかったので、妻の死後はどうしても疎遠になってしまったのでした。

フランクは偉いと思います。普通は、橋渡しの妻が亡くなったら、子供たちと疎遠になったきりでハイ終わりって気がするのですが、ちゃんと「今度は自らコンタクト取る番」と決意して、積極的に行動するなんて。
しかも、彼は仕事のせいで体を壊しており、本当は医者から旅行を禁じられています。日本やイタリアと違ってアメリカは広いので、4人の子供たちに会いに、ニューヨーク、シカゴ、デンバー、ラスベガスまで行くのは大変です。

3人の子供は、ベガスでダンサーをしているらしいロージー(ドリュー・バリモア)、デンバーでオーケストラの指揮者だというロバート(サム・ロックウェル)、シカゴで広告会社をやっているエイミー(ケイト・ベッキンセール)。ニューヨークで画家をしているデイヴィッドだけは結局会えないのですが、それぞれ父親が思っている「成功した人生」とかけ離れていることを隠していました。

フランクが病気になった仕事というのは電線のワイヤー・コーティングで(塩ビで肺線維症になったらしいのですが)、その電線の仕事に誇りを持っていて、兄妹たちが電話をしあう度に電線が映像で映り、効果的に使われています。また、ラストでは、やはり電線が大きな意味を持ち、ドラマの象徴ともなっています。

私はロードムービーが好きなので、飛行機がだめなフランクが、列車やバスを乗り継いで大陸を横断する様子は、とても楽しめました。旅先でいろんな人に出会い、子供たちもそれぞれ、妻から聞いて理解していたのと違う事情があるのを発見し、でも最後には、真実を知ることができてよかった、って思う、そんな心温まる話でした。
エンディングで、 Now, I wanna go home ~note とポール・マッカートニーが歌う歌の通り、私もたまには実家に帰らなければ、と思った映画でした。

2011年8月13日 (土)

ドールハウス

私は、SFとか近未来的な設定があまり好きではないので、去年このドラマが始まった時に、最初は見るつもりはありませんでした。ただ、エリザ・ドゥシュクが「トゥルー・コーリング」の頃から好きなのと、何となく興味を惹かれるストーリーのために、とりあえず見るだけ見てみよう、と思ったところ、結構気に入って見続けています。

主人公のエコーは、ドールハウスのNo.1ドール(正確には、ハウス内では”アクティブ”と呼んでいる)。ドールハウスでは、顧客のニーズに応じて、ドールの脳の中に、必要な人格をその都度書きこみ、仕事をさせます。それは、理想の恋人役だったり、人気歌手のバックシンガーだったり、泥棒の手伝いだったり、内容は千差万別。バックシンガーなら、歌って踊れる才能が脳に埋め込まれ、泥棒だったら金庫の破り方などと、その能力がちゃんと備わるように設定されます。

脳を操作するという非現実的な設定ながら、一回一回の任務が比較的現実に即したシチュエーションなのが、リアリティを重視する私でもついていけている理由ではないかと思います。そして、正しい能力を埋め込まれているドールのエコーは危機においても安定感があり、見ているこちらも安心していられます。

ただ、最近はそれが崩れる状況になってきているのも事実。あまりに脳の人格を上書きしているせいで、ちょっとした衝撃で、前に入れた人格が出てきてしまったり、過去の記憶と混乱したりする事態に発展してきています。

また、公にはしていないドールハウスの存在を捜査しているFBIのバラードが、執拗にエコーを追ってきていましたが、彼はエコーに惹かれたのか、敵からドールハウス側に入る方を選び、今後はエコーの担当者となるようです。

前回、シーズン1のラストエピソードで、いきなり2019年の設定になり、途中10年間の出来事を飛び飛びに見せて終わってしまい、「なになに?」という感じだったのですが、今回のシーズン2初回は、また前の話に戻り、前回のつながりに対する説明もありませんでした。アルファという、過去にドールハウスを襲撃したアクティブの存在も、前シーズン中に説明をつけ終わったようだし、1シーズンで終わらせるために、最後に慌ててストーリーを完結させたように見えたので、意外に評判がよくて急きょシーズン2を作ったとかそういう事情なのかな?と思いました。

アメリカのサイトで調べてみたところ、やはりシーズン1で終了する可能性があったものの、結局継続したらしく、またシーズン1のラストエピソードは特別な事情により作られたもので、アメリカでは放送には含まれなかった(DVDに入った)ようです。だから、アメリカの本放送では、シーズン1の12話目からシーズン2の1話目に、普通につながっていることになるんですね。納得。
私としては、いきなり近未来的シチュエーションになったことに抵抗があったので、普通に続いてくれてよかったです。ちなみに、その特殊な13話の続きは、シーズン2のラストエピソードで展開するようです。

余談ですが、「White Collar」でマット・ボマーについて言及したときに、「トゥルー・コーリング」の役がかっこよくて…と書きましたが、どうやら「White Collar」にエリザ・ドゥシュクがゲスト出演し、マットといい雰囲気になるエピソードが出来るようです。そちらの日本放送も待ち遠しいです!

2011年8月12日 (金)

王立警察 ニコラ・ル・フロック

新エピソードがようやく放映されました。コスチューム・プレイ好き・犯罪捜査好きの私には、この二つを合体させたドラマは外せません。
物語は18世紀。貴族のニコラは、王立警察の警視でもあります。なぜ貴族が警察?と思うでしょうが、実はニコラの貴族の称号は後から得たもので、身分の高くない母親が侯爵の父と関係を持って生まれた子で、侯爵に正規の跡継ぎがいなかったため、侯爵の地位を受け継いだのです。

貴族なので、宮廷に行って国王のお目通りもでき、陛下からも捜査能力を買われて信頼されています。そして、普通の警官ならできないようなことも、地位を利用してできるという利点もあります。でも、もともとは平民の出なので、庶民との関係もスムーズで、捜査のために、ホームズの少年探偵団のような子供を使っての情報集めもします。
この時代ならではで面白いのは、公衆トイレの代わりに、通りで立ちションをする時に衝立で隠す係の人がいて、ニコラは立ちションしながらhappy02、街の動きに通じた彼から情報をもらったりすることです。

ニコラを取り巻く人としては、まず、部下であるブルドーがいつもニコラをサポートしてくれています。当時にしては近代的な検死官もいて、誰も寄り付かない地下牢で検死しているのですが、腕は確かでニコラも信頼しています。
それから、ニコラの上司で警視総監のサルティンヌは、ちょっとズレてて滑稽なことも。ニコラはしないのに、彼は白塗りにカツラなのは、立場の違いからなのでしょうか? 同居のおじさんノーブルクール氏は、過去に総監だったことから、ニコラの知らないことを教えてくれる情報通です。

そして、サテン。ニコラは彼女と事件の捜査上で出会い、最初は敵味方に分かれていました。当時は娼館にいて、泥棒とかその他もろもろの能力があるのですが、ニコラとくっついてからは、もうすっかりニコラの捜査のサポート役になりましたね。

時代劇なので、銃ではなく剣で戦うし、指紋やDNA照合のない時代ですから、犯罪の証拠集めもちょっと異なります。それが、新鮮だし、面白いです。
願わくは、もっとたくさんのエピソードが作られてほしいです。アメリカ並みの1シーズン24話とは言いませんが、もっとニコラの活躍が見たいです。
原作は、ジャン・フランソワ・パロの小説だそうですが、こちらもぜひ読んでみたいです。

2011年8月11日 (木)

エクスペンダブルズ

ロッキー・ザ・ファイナル」でも触れたこの映画をようやく見ました。
公開時のポスターが、往年のアクションスター勢ぞろいって感じだったし、タイトルもあって、私が想像した内容は、使い捨て可のオヤジ軍団が最後にひと花咲かせるみたいなものと思っていました。で、現役のジェーソン・ステイサムとジェット・リーの立ち位置がわからないなーとか考えていたのですが、ちょっとストーリーは違いましたね。

まず、「エクスペンダブルズ」はオヤジ軍団ではなく、オヤジなのはスタローンだけsmile。ドルフ・ラングレンもいるけど、途中で抜けちゃうし。で、チームにはステイサムとリーもいて、お金を積まれて動く傭兵軍団です。新しい任務では、南米に近い小さな島の将軍を狙うのですが、向こうも軍隊を抱えていて、大金を積まれても死に行くようなもの。一度は仕事を断ろうとするのですが、現地を視察した時に出会った娘のために、戻ることを決意します。

彼らが強いとわかるのが、まず、スタローンとステイサムの二人で、あっという間に20人ぐらいの軍人を倒しちゃうこと。しかも、ステイサムは銃でなくナイフ1本で、あれよあれよという間に殺します。それを見ちゃったら、今度はステイサムが1人で6人相手にするのを見ても、結果はわかろうというもの。こちらは、殺さないで痛めつけるだけなので、ナイフも使わず素手で倒します。超かっこよくて、さすがトランスポーターbleah と思ってしまいました。

もう一人よかったのは、ドルフ・ラングレン。彼は、最初エクスペンダブルズにいますが、スタローンに首にされちゃって、敵に寝返ることにします。で、ジェット・リーと一騎打ちがあるのですが、小柄ですばしっこいリー相手に、老体鞭打ってcoldsweats01 戦う姿はなかなかでした。ネタばれでスミマセンが、撃たれて死んじゃったと思ったら生きてたので、続編では、是非チームに戻って戦ってほしいです。

悪役好き・脇役好きの私は、「ロッキー4」でもハンサムなドラゴの方が好きで、その後ジャン・クロード・ヴァンダムと共演した「ユニバーサル・ソルジャー」など、結構気に入って見ていたのですが、すっかり表舞台から離れてしまっていたので、今回久々に見ることができて嬉しかったです。

そのほか、「レスラー」でコメントしたミッキー・ロークや、「食べて、祈って、恋をして」で「いずこに?」と言っていたエリック・ロバーツなども出ていますが、やっぱりノンクレジットのシュワちゃんでしょう。チラ出ながら自虐ネタまでやっちゃって、笑えました。

2011年8月 7日 (日)

クローザー

シーズン6が始まりました。

ロス市警の特捜班(重要犯罪課)のチーフで、「クローザー」という異名を持つブレンダ・ジョンソンの犯罪捜査を描くドラマです。クローザーといわれるのは、犯人を追いつめ自白させ事件をクローズさせるからで、その名の通り有能です。

でも、彼女の魅力は、その鋭い取り調べとは裏腹に、甘いもの好きで、私生活では頼りなくちょっと弱気なところも多い、愛らしい女性であるところ。このドラマは彼女の個性で持っています。

シーズン1で、彼女がチームのボスに就いた時、副本部長のポープと過去に関係があったことから、コネだけで得た地位ではないかと思われて、部下の男性たちから女のボスに付くなんてと反感を買われまくりでしたが、彼女の優秀さと、部下を信頼する態度から、彼らも次第に心を開くようになりました。シーズン2からは、みんなでブレンダを支え、共に捜査します。特に、最後まで抵抗していたフリン刑事が、今ではブレンダの一番の味方という感じで頼もしいです。

捜査と私生活がバランスよく描かれているところも、このドラマの魅力です。犯罪捜査ドラマでは、刑事の私生活がほとんど見えない時もあれば、私生活がメインで捜査の方はイマイチという「女捜査官グレイス」のような例もありますが、ここでは、”クローザー”ブレンダの腕も十分見せてもらえるし、フリッツとの恋人関係(のち結婚)も楽しめます。

フリッツはFBIで、最初はよき友人としてブレンダを助けていましたが、後に恋人になり、そしてついに結婚しました。捜査を優先するブレンダに不満を持ったりもしますが、常にブレンダを理解し、優しくサポートしてくれます。FBIとして捜査に参加したり、情報をくれたりもしますが、それが祟って(?)、FBI内でミスター・ジョンソン(フリッツの名字ハワードではなく)とからかわれたりもされました。

私は、機器操作と現場撮影担当のバズがかわいくて好き。クレジット入りしたのも最近だし、ほとんどメインで出てこないのですが、”クローザー”たるブレンダが犯人を自白に追い込む時に、取調室の様子を見る他の刑事のためにモニターを操作する重要な(!?)役目を担っています。もっとたくさん出番があるといいのですが…。

ドラマはシーズン7で終了が決まったそうですが、以前ブレンダのライバルとして登場したレイダー警部でスピンオフされるようです。

ブレンダを演じるキーラ・セジウィックは、やはり私の大好きなケビン・ベーコンとおしどり夫婦(仮面という噂もあるけど)で大好き。ケビンは、このドラマのエピソードを監督したこともあります。
彼女を最初に見たのは、「7月4日に生まれて」だと思います。ジュリア・ロバーツに顔が似てると言われ姉妹の役をした「愛に迷った時」などもありますが、私が彼女の映画で印象に残っているのは、「フェノミナン」でしょうか。「ウォルター少年と、夏の休日」も、メインの役ではないながら記憶に残っています。でも、やはりこの「クローザー」のブレンダ・ジョンソンにかなう役はありません!

2011年8月 6日 (土)

女検死医ジョーダン

ようやく始まりました、シーズン5! FOX CRIMEのドラマでは、「Law & Order 性犯罪特捜班」に続き2番人気だそうですし、本国アメリカではとっくにファイナルのシーズン6まで終わっているので、さっさと見せてほしいのですが。放送権の問題でしょうか?

とにかく、シーズン4のラストを見たのは1年以上前だったので、どういう展開だったのか、すっかり忘れてしまっていました。ボスのメイシーが辞めさせられ、刑事のウディが撃たれたってこと以外は。とりあえず、詳細は忘れていても、十分ついていけましたし、メイシーが戻るとはわかっていたものの、早々に復帰できたのは何よりでした。

見始めた当初は、刑事ドラマでは脇に追いやられている検死官が主役なんて珍しいので、期待しつつも、物語として面白さを出せるのか疑い半分で見ていたのですが、意外にいけたのは、ジョーダンの個性もさることながら、事件解決につながるいろいろなことを彼女自身がやっちゃっているからでしょうね。
「CSI」シリーズとかなら、遺体に付着している証拠は、即CSIの分析官に渡しちゃうと思うのですが、ここでは検死局で分析しちゃっている。分析官が検死局付になっているということなのか、その辺がよくわからないのですが、現実だったら、検死官は本当に検死そのもの、死因の特定や、弾道など遺体に直結する証拠のみしか扱わないのではないでしょうか。

私は、チームの中では、ナイジェルが一番好きです。ブリティッシュらしいシニカルなところが魅力です。今回、メイシーの代わりに来たボスに、トレードマークのロン毛を切れと言われたらしく、短くした髪がカツラみたいで変!と思ったら、本当にカツラだったのでしたcoldsweats01。でも、無事メイシーが戻って、カツラを取り、彼もロン毛に戻せました。よかった、よかった。
ジョーダンとウディの関係も、すれ違っちゃってばかりで、いつまでもうまくいく兆しがないのがちょっとイライラ。きっとドラマが終わる時にようやくめでたし、ってことになるのでしょうね。

ウディ役のジェリー・オコンネルのことは、同じく先日から見始めた「ディフェンダーズ」について後日コメントする時に、詳しく書きたいと思います。
ここでは、メイシー役のミゲル・フェラーについて。最初に見たのは「ツイン・ピークス」のFBI捜査官役で、とても印象的でした。いとこのジョジクルのような二枚目ではありませんが、私は彼も結構好きです。(もちろん、ジョジクルのがずっと好きではありますがbleah。)

2011年8月 3日 (水)

ハービー/機械じかけのキューピッド

1969年の映画のリメイクです。私は、子供の頃、オリジナルの「ラブ・バッグ」3作が大好きでした。

廃車にされそうになったフォルクスワーゲンのハービーを、大学卒業のお祝いにもらったマギー。おじいちゃんは偉大なレーサー、お父さんもレーシングチームを率いています。マギー自身もレーサーに憧れていますが、前に一度クラッシュしてから、父親にレースを止められています。でも、人間のような心を持ったハービーは、マギーの気持ちを察して、レーシング場に彼女を連れて行きます。

ストーリーとしては、展開が簡単に予測できますが、ハービーの様子がほのぼの感いっぱいで、オリジナルの楽しさをちょっとだけ思い出しました。主人公が女レーサーというのもいいですね。

主役を演じるリンジー・ローハンは、「ファミリー・ゲーム」で、双子を1人2役で演じた子役として注目されましたが、その後はゴシップ女王としてのイメージになってしまいましたね。でも、「フォーチュン・クッキー」に始まり、「今宵、フィッツジェラルド劇場で」とか、女優としては、やっぱり才能があるのではないかしら? 真面目に女優業を進んでほしいものです。

マギーとレースで対決するトップ・レーサーを演じたのは、マット・ディロン。「マイ・ボディーガード」(「チャック」でも言及)で見たときから好きで、今回も、カッコいい!の一言。でも、なぜこんなドタバタ・コメディに? ハービーにちょっかい出して反撃を受けた時や、ラストのシーンなど、これが望みなの?と、悩んでしまいました。彼には、「クラッシュ」とか「酔いどれ詩人になるまえに」のような、シリアスな良作で力を発揮してほしいです。

キャプテン・ウルフ

コメディ続きです。

国家機密の開発をした博士が殺され、同様に狙われると思われる家族を守るために、海軍特殊部隊のシェーンが任務につきます。

冒頭は、ヴィン・ディーゼルならではのアクションで、これからコメディが始まるとは思えません。だから、ちょっと心配になりました。水を得た魚のような冒頭のシーンの後で、コメディが精彩を欠くのでは?と。
でも、大丈夫でした。シュワちゃんの「キンダガートン・コップ」を思わせる、マッチョな大人の男が子供相手にてんてこ舞いさせられるという要素もありながら、シェーンは負けじと子供たちを”訓練”します。最初は抵抗していた子供たちも、自分たちを真剣に守ろうとしてくれるシェーンに次第になつきます。

長男をいじめる教頭のブラッド・ギャレット(「Hey! レイモンド」)が、なかなかでした。でも、レスリングのコーチのくせに、ちょっと弱すぎませんか? いくら、SEALsのシェーン相手といえども。

監督のアダム・シャンクマンは、「アメリカン・ダンス・アイドル」の審査員の人で、「ヘアスプレー」や「ステップ・アップ」(製作)など、ダンスの入った映画だけを作っているのかと思ったら、そうではなかったんですね。でも、審査員の時にとてもひょうきんなので、コメディ路線も理解できます。

2011年8月 1日 (月)

ドッジボール

よくあるストーリーです。廃止に追い込まれる危機にあって、それを阻止するため、一念発起、優勝を狙う、って、前に見た「俺たちダンクシューター」そっくり。でも、こちらは、舞台がドッジボールということで、ちょっと珍しいかもしれません。
それに、彼らにとってドッジボールは新しい競技。普段は弱小スポーツジムで、効果があるんだかよくわからないトレーニングをしてるだけ。どちらかというと現実逃避の場所になっているだけのようです。

アメリカでは、ドッジボールってどのくらいスポーツとして認識されているんでしょう? 映画を見る限り超マイナーな気がします。でも、私たち日本人、少なくとも私のいた小学校では、日頃やっている球技でした。ただ、円の中でボールを当てるだけで、あんなルールがあるなんて知りませんでしたけれどね。

悪役のベン・スティラーがいいです。主人公たちのジムを潰そうと画策する大手スポーツジムの経営者ですが、小柄なのに筋肉質の体を売りにしていて笑えます。

ベン・スティラーを最初に認識したのは、「メリーに首ったけ」。でもその後、監督もした「リアリティ・バイツ」を見て、コメディ俳優に留まらない彼の才能に感嘆しました。やはり好きなエドワード・ノートンと共演した「僕たちのアナ・バナナ」とかもよかったし、お馬鹿コメディにだけでなく、シリアスもいけます。でも、ほとんどコメディですけれどね。

主役を演じるヴィンス・ボーンは、「サイコ」のリメイクで見たのが最初じゃないかと思います。注目を集めた初期の「スウィンガーズ」や、ジェニファー・ロペスと共演の「ザ・セル」なども見ましたが、近年は、ジェニファー・アニストンと共演し付き合ったらしい「ハニーvs ダーリン」とか、コメディ路線に変えたのでしょうか?
でも正直言って、彼の顔はあまり好きじゃありません。余談ですが、「ハニー…」では、「Law & Order クリミナル・インテント」のヴィンセント・ドノフリオがお兄さん役で、デカ顔兄弟でピッタリ、と思ってしまいましたbleah

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