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2011年7月16日 (土)

スラムドッグ・ミリオネア

正直言って、このアカデミー賞作品賞には食指が動かず、今まで見ずにきたわけなのですが、3連休中に同じダニー・ボイル監督の「127時間」を見に行こうと思い、その前に見てみることにしました。

でも、想像してた話とは違いました。「クイズ・ミリオネア」に参加するスラム出身の若者が、クイズに勝ち進んで億万長者になる話だと思っていました。それは間違いないのですが、そんな単純な話ではありませんでした。そうでなければ、作品賞なんて取れませんよね、よく考えれば。
実際は、テレビ番組は、彼が生きてきた壮絶な半生を語る小道具にしか過ぎませんでした。スラムドッグがなぜクイズで全問正解できたか? インチキではないのか? それに答えるために、彼が今までの人生を語ることになります。そして、過去の経験が偶然答えを教えてくれたことが見事に証明されます(ちょっと出来すぎだけど、そこは映画なのでhappy01)。

前半は、まず彼の経験を見せてからクイズの場面を出して、答えを知っている理由が納得できるのですが、後半は、彼が答えを知っていることはもう推測できるので、クイズを先に見せ、するとどういう経験だったのかわかるのが待ちきれなくなり、その構成がすごいと思いました。
また、しばらくすると今度は、「じゃあ、なぜそもそも番組に参加したのか? どうやって参加できたのか?」という疑問が頭をもたげてきて、ちょうどその時に参加の経緯が徐々に語られ始め、そのタイミングのよさにも驚きました。

ダニー・ボイル監督は「トレインスポッティング」で注目されましたが、私もこの映画は気にいったものの、その後の「普通じゃない」や「ザ・ビーチ」はイマイチ。「28日後…」は世の中には評価されたと思うのですが、私にはこの手の映画は合わず、という感じだったので、ようやく私の中でも評価のできる作品ができたという気がします。

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