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2011年6月 6日 (月)

きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー

私は実話を映画化したのに弱いという話はしましたが、実話にはやはり説得力があり、たとえ一見ありえなさそうに見えても、「事実は小説よりも奇なり」という言葉の基に信じられてしまう要素があるからだと思います。フィクションでもリアリティを追求するタチなので、信憑性のある話には惹かれてしまいます。

この映画も実話に基づくストーリーで、海軍で問題ばかり起こしているアントワン・フィッシャーが、精神科医の診察を受けるうち、自分を見つめ直し、人生を取り戻していくというもの。ありがちな話ながら感動するのは、やはり実話ということが大きいと思います。

問題を抱えるアントワンですが、一見幸せそうに見える精神科医のダベンポートも決して順風満帆ではないところがミソ。子供がいない夫婦にとって、アントワンが子供のようでもあり、アントワンにとってダベンポートが父親のようでもあり、そんな相互関係がこの映画の魅力であります。
アントワンが精神科医に話をしはじめたとたん、彼の問題が解決してすべてがうまく行くようになったのが、実はひどく短絡的に見えたのですが、それだけで解決してなかったというところに深みを感じました。

後半、アントワンが家族のルーツを探す部分は、まさに自分探しの旅。そして、自分を虐待した里親と対峙することで、自分を取り戻す意義の大きさは、そのような環境に身を置いたことがない私でも、その重要性を実感しました。世の中には、親を知らない子、子を捨てた親も少なくないことを思うと、この映画のようなハッピーエンドが増えることを願ってやみません。

デンゼル・ワシントンは、これが彼の初監督作。精神科医役として出ていますが、重要ながら脇役に徹していましたね。
彼を初めて見たのは「遠い夜明け」という社会派映画(「五線譜のラブレター」でも言及)で、その後も良作に山ほど出ていますが、敢えて好みを挙げるなら、エイズの問題に踏み込んだ「フィラデルフィア」と、黒人という設定ではない原作にも関わらず彼が配役されたということで彼の力量を見た思いの「から騒ぎ」及び「ペリカン文書」。いずれも1993年の作品です。

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