« ヴィーナス | トップページ | Law & Order クリミナル・インテント »

2011年5月28日 (土)

ブラッド・ダイヤモンド

予想以上によかったです。そして、とても啓蒙される映画でもありました。

アフリカのシエラレオネでダイヤの密輸をするアーチャーは、ピンクダイヤを見つけたソロモンと知り合い、ダイヤを手に入れるために、家族を探すソロモンに協力します。ジャーナリストのマディや、傭兵時代の知り合いの大佐のコネを使いながら、政府軍と反乱軍の紛争の中を二人は進みます。

私は、レオがワルをやるイメージがなかったので、てっきり密輸人と見せかけた潜入捜査官とか、そういう設定だろうとたかをくくっていました。でも実際は、そこで起こっている虐殺は意に介さず、金のためにダイヤを売買する、とても冷めた役どころでした。
ただそれは、徐々に語られるアーチャーのバックグラウンドから、生き残る術であったのだと理解できるし、だからこそ、ソロモンと一緒に旅するうち、現実をまざまざと見せつけられ、「神はこの地を見放した」と言っていた皮肉屋が、ソロモンの息子を本気で助けようと目覚めていく、その姿が真実味を増します。

そしてまた、そんなアーチャーに影響を与えた一人として、マディの存在も欠かせません。ジャーナリストとして真実を追求しながらも、何もできないこと、そしてある意味そのネタで生きている状況である葛藤をアーチャーに見せることで、彼も、善悪で割り切れないこと、でも今自分ができることを一つ変えることで物事は違ってくるということを知ったのではないかと思います。

レオは、昔ジョニデと共演してアカデミー助演男優賞にノミネートされた「ギルバート・グレイプ」で将来を期待されたものの、「タイタニック」なんかに出たせいですっかりアイドル化してしまい、私は残念に思っていました。「マイ・ルーム」で共演したメリル・ストリープも、同様のことを思ってか、彼の実力を見抜いて助言したと聞いています。

でも、スコセッシと組んでからは、彼は演技派の道に戻り、最近は良作に出演しているので、うれしい限りです。特にこの作品では、彼のアフリカ訛りの英語が、物語に深みを与えていて、特に名演だったと思いました。

« ヴィーナス | トップページ | Law & Order クリミナル・インテント »

映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/570808/51828270

この記事へのトラックバック一覧です: ブラッド・ダイヤモンド:

« ヴィーナス | トップページ | Law & Order クリミナル・インテント »