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2011年4月29日 (金)

キッズ・オールライト

こちらも予想と異なり、異母兄弟と両方の母親が同居していて父親を探す話と聞いて、同じ男と付き合って二人とも男とは別れたけど、元カノ同士が意気投合して一緒に暮らしてるのかと勝手に想像していました…。父親がマーク・ラファロとわかっていたので、母親役のアネット・ベニングとジュリアン・ムーアの相手役にはちょっと若いなと思っていたら、何とレズのカップルと精子提供者だったのでした。
でも、それ以外は、普通の家族と同じ。うるさい親に苛立つ子供たちと、夫婦の危機を迎えるカップル、そんな出来事の中で、家族というものを見つめ直す映画になっています。

ここで重要な役割を果たすのが、父親のポール。彼の出現で、普通の家庭以上に仲良くて平和だった家族に、波風が立ち始めます。
子供たちは、今まで欠落していた男親の存在を得、どんどん彼になつきます。それもそのはず、彼はうるさいことを言わないし、自由人なので、自分の道を信じて進んでいく様子が素敵に映ります。ジュールス(ジュリアン・ムーア)も、ニック(アネット・ベニング)の完全主義に時折ついていけず、自分を卑下する傾向にあったので、彼女自身を認めてくれるポールに惹かれていきます。

ただ一人、ニックだけが、ポールに家族を奪われる気がして、敵対します。彼女が「家族がほしいなら、自分で作りなさい」というシーンがあるのですが、「まさに」と思ってしまいました。ポールは今まで、家庭を持つという責任を負いたくなくて、独身を貫いてきたのでしょうし、子供が急に現れて、一緒に過ごしてみたら楽しいからって、日々育てるのは別問題。それに、女に優しいからモテるけど、真剣な関係になってないことからみても、そうそう簡単に家庭を背負えるとは思えません。そんな彼の姿をニックは見抜いて言ったのだと思いました。

ただ、この経験がポールを、家庭というものに目を向けさせるきっかけにはなったわけで、子供たちの存在を知らなければ、一生お気楽な独身のままでいたであろう彼も、きっと近い将来に、新たな誰かと家族を持つ日が来るでしょう。

主演の大女優二人がコミカルで、ドラマながら、何度も声を出して笑ってしまいました。彼女たちのすごさは言うまでもありませんが、やっぱり私はマーク・ラファロ。最初に意識したのは、メグ・ライアンの大胆演技で話題になった「イン・ザ・カット」ですが、その後「夫以外の選択肢」や「コラテラル」などで見かけ、「オール・ザ・キングスメン」「ゾディアック」でも印象的でした。彼の風貌が、一度見たら忘れられない感じで、気になる俳優の一人となっています。

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