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2011年4月28日 (木)

ブルーバレンタイン

気持ちがすれ違い出した夫婦がどうお互いと向き合うか、そんな話だと思っていました。
始まってしばらくは、その解釈に違わず、会話は空回りしどんどんこじれていく夫婦が描かれていました。しかし、過去の出会いの経緯が明らかになるにつれ、最初から問題の兆しがあったのだとわかってきました。

付き合い始めの頃から男の方は一目ぼれで、最後まで女を愛し、尽くすのですが、女の方はというと、他の男とのトラブルがあって(詳細は伏せますが)、その時近づいてきた彼に違うものを感じてちょっと惹かれただけ。その気持ちが冷めないうちに結婚しちゃったので、時間とともに愛が消えてしまったというか、そもそも本当に彼を愛してたかも疑問。愛してると思ってただけ、自分でもわかってなかっただけじゃないかな。まあ、世の中には、そういうカップルはいくらでもいるでしょうが。

また、彼女は学生だったのに妊娠で思うような道が進めずっていうのも、原因の一つだろうと思います。夢をあきらめた(彼女の場合は医者になること)その事実は、「こんなはずじゃなかった」と、いつまでも心の中に不満として残っていただろうと思います。一方、夫の方は高校も終えていませんが、家族がいれば十分って現状で満足している。そんな方向性の違いは最初から存在していたわけで、ただ、時間とともにギャップが明確になっていったのでしょう。

とはいえ、崩壊していく関係をなすすべもなく見守るのは、見ているこちらもとても辛くて、かなり厳しい映画でした。そう思えるってことは、裏を返せば、感情移入しやすい、よくできた映画だとも言えるのでしょうが。

ライアン・ゴズリングが冒頭で登場したときに、前頭が禿げあがってて「えっ?」と思ったのですが、その後の回想シーンで前髪のある彼が登場し、安心しました。この髪の毛は、とても印象的かつ意図的に使われていて、過去のシーンに最初に登場した彼は、最初フードを被っていて、現在のシーンと思っていたら、話の流れから過去とわかり、するとフードを脱いで前髪のある若い彼が現れるという、なかなかいい効果を出していました。

ライアン・ゴズリングは、私が若手でもっとも注目する俳優の一人で、最初に見たのは、共演のサンドラ・ブロックとも噂になった「完全犯罪クラブ」。「タイタンズを忘れない」にも出てたらしいけど、まったく記憶なし(でも映画自体はとてもよかった)。「きみに読む物語」も見たけれど、私はメロドラマチックな純愛ものがあまり好きでないので、それはパス。そして、あの奇妙な「ラースとその彼女」。もうすっかり虜になりました。
16歳の合衆国」と「スティ」が自宅のHDDレコーダーの中で出番を待っています。この機会に、そろそろ見なくちゃ。

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