2018年2月16日 (金)

トランボ

ハリウッドの赤狩りのことはもちろん知っていましたし、デニーロ主演の「真実の瞬間」なんかも見ましたが、この映画が製作されるまで脚本家トランボのことは知りませんでした。

疑惑を持たれるだけでも大変な時代でしたが、トランボは正真正銘の共産党員だったんですね。
もちろん思想によって仕事や生活が脅かされるべきではないですが、彼の場合は平等の精神が信念にマッチしただけで、民主主義の良さも享受していました。

トランボを裏切ったエドワード・G・ロビンソンを責められないとも思いました。他人を売らないと自身の身に降りかかってくるわけで、その状況で仲間を守り続けるのは苦しいことでしょう。しかも、トランボはもう収監されていたので、名前を出しても害はないと判断しても仕方なかったのかなと。

そう考えると、アカデミー賞名誉賞が物議をかもしたエリア・カザンのことも責められないのかもしれませんが、どこまでが苦渋の決断か保身によるものなのか、判断が分かれるところかもしれません。

トランボもエドワード・G・ロビンソンもエリア・カザンも、映画人としては才能があったわけですし、だからこそ尚一層、信条や思想に左右されることなく、純粋に作品によって評価される世界であってほしいと思います。

映画好きとしては、ジョン・ウェインやカーク・ダグラスはもちろん、オットー・プレミンジャーやMGMのメイヤーといった名前が出てくるだけでワクワクしました。


Trumbo」(2015年アメリカ)

2018年2月15日 (木)

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

魔法生物が逃げ出して追いかける話とは聞いていましたが、変わった生物があまりに沢山出てくるので、面白いと言えば面白いけれど、想像力の乏しい私はついていきにくかったです。

舞台となっているのがニューヨークで、しかもマグルの中に隠れながら生活しているところが、ハリー・ポッターの世界とは異なっていました。

エディ・レッドメインは相変わらず愛らしくて、動物愛護のスキャマンダー役にはピッタリだし、マグル(アメリカではノー・マジというらしい)のコワルスキーも、愛嬌があって好感度大で、ティナの妹クイニーも可愛いし、魔法生物ばかり目立つ話と思っていましたが、登場人物も魅力的な人が多かったです。

悪役好きの私としては、最初は敵か味方か不明で怪しかったグレイブスがやはり気になり、コリン・ファレルが様になっていて適役でしたが、最後に敵の正体が明らかになった時には、真打ちの思わぬ登場にオオ!と唸りました。つまり次回作は、この真打ちと戦うってことなのかなー?


Fantastic Beasts and Where to Find Them」(2016年イギリス・アメリカ)

2018年2月12日 (月)

コンカッション

今日は、実話に基づくこちらの映画を見ました。

どのスポーツも脚だの腰だの怪我をして痛めることはあっても、ヘルメットをしているのに脳にダメージを与えるばかりか、生命にまで危険が及ぶとは選手も周囲も思っていなかったでしょうね。

それを突き止めたのがナイジェリア出身の検死官だったのですが、病理で精密検査しない限り気づかない病気のようですし、アメリカ人じゃなかったからこそ、アメフト人気に踊らされることもなく事実を追及できたのかなと思います。

症例2件で学術誌に発表したのには驚きましたが、通常でも3例あれば十分というのを聞いて更にびっくりしました。
もちろん映画の中のように次々と遺体が手に入るわけではなかったでしょうし、実際には完全に証明できるまでの道のりは平坦ではなかっただろうと想像します。

大金が絡むと反対勢力の抵抗は大きい上、アメフトファンからも怒りを買う中で、真実を明らかにするために努力を惜しまなかったオマル医師と、元チームドクターとして内情を知りつつ選手仲間のために立ち上がったベイルズ医師。2人の勇気を称えたいです。


Concussion」(2015年イギリス・オーストラリア・アメリカ)

2018年2月 8日 (木)

クリミナル・マインド シーズン12

今シーズンも無事終了しました。

シリーズも12年目となると様々ありますが、やはりまずは「大人の事情」(と表現されていた)によるトーマス・ギブソンの降板ですよね。
ドラマ内では、しばらく特別任務で不在との説明があり、数話の後に辞任という形で決着がつきました。

後任になったのはプレンティス。JJといい、出戻りが多いのがこのシリーズの特徴で、2人の人気の高さが理由でしょうが、そもそも以前降板したのはなぜなのかな? ギャラの問題か、製作陣が番組の方向性を見誤ったからなのか。

そして、今シーズンでモーガンの代わりに入ったのが、ルーク(「CSI:マイアミ」のデルコことアダム・ロドリゲス)とクリマイ初の増員メンバーとなったウォーカー。

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2018年2月 6日 (火)

ニュー・トリックス ファイナル

最終の第12シーズンを見終わりましたが、まずはその前のシーズン11から。(シーズン10まではこちら

第5話で、ロンドンの地下を流れる川にまつわる事件が起こるのですが、暗渠と坂について語るダンが、「ブラタモリ」のようで面白かったです。
第9話では、サーシャの同期でライバルでもある殺人課の警部役で、「検視法廷」のクレア・グースがゲスト出演していましたね。最後はサーシャと仲良しになりました。

今シーズンは、ジェリーが30年前に関わった汚職警官絡みの事件で容疑者になってしまいますが、ジェリーの馴染みのギャングで、エイドリアン・ルキス(「ミステリー in パラダイス」「ルイス警部」でも言及)が出演。
そして、シリーズ最初から出ていたジェリーが、とうとう退場しました。

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2018年2月 5日 (月)

This is Us 36歳、これから

昨年の「エミー賞」と今年の「ゴールデン・グローブ賞」で評価されていたこちらのドラマの第1シーズンを見終わりました。

続いたストーリーは苦手ですが、こちらはごく普通の生活を描きながらも意外な展開が多くて、飽きずに見続けられました。
それに、家族の絆とゴタゴタを描いているところが、以前見ていて結構好きだった「ブラザーズ&シスターズ」を思い起こしました。

同じ誕生日の4人(ジャック、ケヴィン、ケイト、ランダル)が出てきたのを見て、たまたま同じ日に生まれた他人を同時進行的に見せるのかと思っていたので、まさか家族とは思いませんでした。

4人それぞれ波乱の多い人生ですが、私は女性だし、ダイエットに悩む同志として、やっぱりケイトに親近感を覚えます。

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2018年2月 4日 (日)

スリー・ビルボード

先月の「ゴールデン・グローブ賞授賞式」でも書いたように、サム・ロックウェル出演ということもあって気になっていた、こちらの映画を見に行きました。

娘を失った母親が、犯人がなかなか捕まらないのに業を煮やして、警察を挑発するような看板を立てる話と聞いていたので、もっとシリアス一辺倒かと思っていましたが、クスッと笑えるシーンも多々ありました。

特にサム・ロックウェルのディクソンが、警官にあるまじき言動を山ほどしますが、ちょっとおバカで短絡的な発想が面白くて。
行動は極端でも、育ってきた背景なんかを考えれば納得できるし、人間的なキャラクターを見事に演じた彼に、ぜひアカデミー賞の助演男優賞も獲ってほしいです。

ラストは思ったのと違うエンディングでしたが、私は結構こういう終わり方も好きです。
ただ、人によっては不満の残る形かもしれません。


Three Billboards Outside Ebbing, Missouri」(2017年イギリス・アメリカ)

2018年2月 3日 (土)

ランゴ

今日のアニメもアカデミー賞受賞作です。

お調子者のカメレオンが西部の町で保安官に祭り上げられるって設定が、非常に独創的ですよね。
ジョニデが声をやっていることもあり、おトボケしつつも問題解決というストーリーは、「チャーリー・モルデカイ」を思い出しました。

とぼけている割には、なぜか?頼りになる場面もあり、その辺りが絶妙なキャラでした。
それに、いかにも西部劇っぽい音楽と夕陽をバックに疾走するところは、ちょっとカッコよく見えたりして・・・。

最後の方で出てくる「西部の精霊」とやらは、西部劇でスターになったあの俳優そっくりでしたよね!
そう思うと、ランゴとジェイクの対峙シーンも、「荒野の用心棒」みたいでしたし。

ちなみに、「ランゴ」も「ジャンゴ」と韻を踏んでいるのでしょうか?
いろんな意味で西部劇へのオマージュを感じ、思いのほか楽しめたアニメでした。


Rango」(2011年アメリカ)

2018年2月 2日 (金)

レミーのおいしいレストラン

引き続きアニメ祭り実施中で、今日はこちらの見逃しアニメを見ました。

アカデミー賞受賞ということで期待しすぎたのか、進化著しいアニメの世界で10年前の作品だからなのか、思ったほど楽しめませんでした。

主役はネズミに料理を教わる青年かと思っていたら、ネズミの方でしたしね。

残飯を漁るドブネズミの中に、高級食材の味を覚えてグルメになるネズミが出てくる可能性はあるのかもしれませんが、やっぱり私はドブネズミが作った料理は食べたくないかも・・・?

原題の「ラタトゥイユ」は、レミーが改良・創作して評論家をうならせた料理の名前から来ていますが、この料理が選ばれたのは、Ratの文字が入っているからなのかもしれませんね。


Ratatouille」(2007年アメリカ)

2018年1月30日 (火)

レゴバットマン ザ・ムービー

本当は別の映画を見るはずが、「ミニオンズ」を見た後で、私にしては珍しく(というか初めて)アニメ祭りをしたくなり、今日はこちらをセレクト。

以前見た「LEGOⓇムービー」のバットマンが主人公で、ジョーカーをリーダーに、リドラーやペンギン、トゥーフェイス、キャットウーマンらが次々出てきて、敵の大盤振る舞い過ぎじゃ、と思いましたが、メインはジョーカーだけでした。
しかも基本はコメディなので、正統派アクションシーンはほぼ無し。

ジョーカーは傷つきやすい繊細キャラだし、バットマンは帰宅してもマスクを取らず、一人で見る映画はトム・クルーズの「ザ・エージェント」happy01。彼のコレクションは他も「マーリー」や「セレンディピティ」など女性好みの映画ばかり。

そして、ジョーカーの作戦により悪者が一掃されちゃって、バットマンの存在意義がなくなってしまい、プライベートが充実していない彼は孤独に・・・coldsweats01

従来のイメージを覆す設定が面白くて、かなり楽しめました。


The Lego Batman Movie」(2017年アメリカ)

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