お知らせ

最近仕事が忙しいので、しばらくの間ブログの更新が不定期になります。

今月の芸術映画特集や、来月予定している特集も、どのくらい順調に視聴できるかわかりませんが、週末を中心に頑張って消化します!


たちばな・よう

2018年7月19日 (木)

女王ヴィクトリア 愛に生きる

1か月ほど前に集中放送されていて、前半は一気に見たのですが、後半息切れしてしまい、このほどようやく見終えました。

以前見た「ヴィクトリア女王 世紀の愛」とどうしても比較してしまったのですが、こちらの方がじっくり描かれている分、より正確と考えていいのか、それとも話を持たせるために改変されているのでしょうか。

一番気になったのはメルバーン卿の描かれ方で、映画の方では野心満々の政治家の彼が女王を利用しようとする風もありましたが、こちらでは純粋に女王を想い、献身的に尽くす人でした。
私も結構好きなルーファス・シーウェル(「イレブンス・アワー」)が演じていることもあり、今回はアルバート公よりメルバーンにより親しみを感じてしまいました。

トム・ヒューズ(「フラワーショウ!」「The Game」)演じるアルバートの方はというと、映画版ではヴィクトリアの即位前からお互いに好印象で手紙をやり取りする仲でしたが、ここではヴィクトリアも最初は無関心でしたし、アルバートに至っては、芸術などに無知な彼女を見下しているようなところもあり、全く違う印象でした。

そんな二人が心を寄せ合うようになり、メルバーンは身を引いて、女王とアルバートが結婚!ってところまで見たら一気に冷めちゃって、一時中断してしまったのでした。

でも、このドラマはシーズン3まで更新が決まっているようなので、放映されたら頑張って見続けるかな?とは思います。


Victoria」(2016年イギリス)

2018年7月16日 (月)

マクファーランド 栄光への疾走

こちらもアメリカ公開時から見たかった映画で、「エージェント・ライアン」の記事中でもコメントしていました。

同じくコーチと選手との実話を描く「コーチ・カーター」や「マーシャルの奇跡」、もっと前には「タイタンズを忘れない」なんかも良かったし、やはりこの手の話は感動を呼ぶからでしょうか。

今回は、中心となる高校生たちがマイノリティだったので、更に心を揺さぶられました。
貧しい地域に住み、朝から晩まで家族の畑仕事を手伝い、昼間だけ仕事を抜けて学校に通うという、そんな将来に希望を持たない彼らが、スポーツを通じて自尊心を得、一家で初の大学進学を果たすほどになりました。

もちろん、彼らの才能を見抜いてクロスカントリーを始めさせたジムの、先見の明も素晴らしいですよね。アメフトのコーチを干されて、彼も再起に必死だったのかもしれませんが、彼自身の人生以上に生徒の人生を激変させた功績は計りしれません。

ラストでは、今はすっかり大人となった生徒たち(1987年に高校生だったということは、私とほぼ同世代)の近況も映し出され、学校の教師や警官になった人もいると知り、本当に感動しました。


McFarland, USA」(2015年アメリカ)

2018年7月15日 (日)

マグニフィセント・セブン

以前お薦めシネマとして紹介した「荒野の七人」のリメイクで、製作開始のニュース当初から気になっていたこちらの映画を見ました。

オリジナルの時も豪華メンバーでしたが、ここでもデンゼル・ワシントンを始め、今をときめくクリス・プラットや、イーサン・ホーク、イ・ビョンホン、敵役のピーター・サースガードと揃っていました。

昔の西部劇だったらあり得ない、黒人のリーダーにアジア人・メキシコ人・コマンチ族といったメンバー構成が、今っぽくていいのですが、人種の特性で区別がついた分、人間的なキャラの差は少なかったですね。

唯一グッドナイト・ロビショーが南北戦争のPTSDっぽかったぐらいで、1960年版で描かれたような、オライリーが子供たちと仲良くなってほだされたり、青年チコが村の娘と恋に落ち大人に成長していったり、といった要素はありませんでした。

とはいえ全体的にはこの現代版リメイクも楽しめましたし、エンドロールでオリジナルのあの曲が流れて感激しました。


The Magnificent Seven」(2016年アメリカ)

2018年7月14日 (土)

S.W.A.T.

同名TVシリーズのリメイクが放映されて見始めたのですが、ずいぶん前に見た映画のほうも見たくなって再視聴しました。

前回見た時は、「マイノリティ・リポート」で売れ始めたコリン・ファレルと、「パルプ・フィクション」以降活躍し続けるサミュエル・L・ジャクソン、そして「運命の女」で見ていたオリヴィエ・マルチネスしか知りませんでしたが、今ではよく知る俳優がたくさん出ていて驚きました。

特にジェレミー・レナーは、「ハート・ロッカー」でアカデミー賞ノミネートになった彼をコリン・ファレルが紹介していたので、この映画に出ていたと知ったのですが、悪役ながら(悪役だからこそ?)すごくカッコよくて、この彼を当時認知していなかった自分にショックを受けました。

他にも、「グッド・ワイフ」のジョシュ・チャールズ(「いまを生きる」の時も気づいてなかった)や、紅一点のミシェル・ロドリゲス、「ラスト・ホリデイ」の時に「NCIS:LA」以前を知らないと思っていたLL・クール・J(ここではジェームズ・トッド・スミス名)も同じSWATチームにいました!


S.W.A.T.」(2003年アメリカ)

2018年7月 8日 (日)

謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス

私がこの画家の名前を知ったのは、マイクル・コナリーの小説でした。その話は後に回すとして、まずは今回見たこちらのドキュメンタリーについて。

現存する数少ない絵画の中でも「快楽の園」に焦点を当てていて、この絵の解釈を現代世界と関連づけたり、X線で現れた下絵との比較から画家の意図をくみ取ったりと、とても興味深かったです。

私はこの絵をちゃんと見たことがなかったのですが、500年前に描かれたにもかかわらず、1枚の絵の中にあるたくさんの人や物が、これほどまでに見る側の想像を掻き立て惹きつけることに感慨を覚えました。

冒頭でも書いたマイクル・コナリーの小説は、ご存じの方も多いでしょうが、画家の名前を取ったヒエロニムス・ボッシュ(名字は画家の場合はボスが多いようですが、ボッシュという表記もあり)という刑事が出てきます。

「夜より暗き闇」という小説の中では、捜査の過程で「快楽の園」に描かれるフクロウが重要なポイントとして出てくるので、この映画でもついついフクロウばかり注目してしまいました。


Bosch: The Garden of Dreams」(2016年スペイン・フランス)

FOUJITA

美術映画特集として、私にしては珍しく邦画を見ました。とはいえ、フランスで活躍した日本人画家なので、舞台も半分はフランスです。

日本で評価されていなかったフジタが渡仏後、芸術家の集うモンマルトルで過ごし名声を高めたことは知っていましたが、フランス人女性と何度も結婚していたのは初めて知りました。
そして、結局最後に添い遂げたのが日本人女性だったのは、長くフランスにいてもやはり心は日本人だから気持ちが落ち着いたのかなと考えたりもしました。

また、戦時中に帰国していた頃の活動についても今回知り、国威発揚のために絵を描かされていたと聞いて、複雑な心境でした。
知人の息子らが徴兵されていく中で、フジタは何を思いながら描いていたのだろうと思いました。

戦後フランスに戻った時のことは描かれず拍子抜けのラストでしたが、エンドクレジットでは、私が何年か前のフランス出張中(その時の記事はこちら)にランスへ旅した時に訪れたフジタの礼拝堂の映像があり、懐かしく感じました。


Foujita」(2015年日本・フランス)

2018年7月 7日 (土)

レンブラントの夜警

今月前半はすっかり美術映画特集になっていますが、こちらはレンブラントについての見逃しシネマ。監督がピーター・グリーナウェイなので、独特な映像美でした。

まず、レンブラントについて今回初めて知ったのは、あんな風にお金のために肖像画を書き続けていたのかってこと。
生前評価の少なかった画家の話はよく聞きますが、評価されて肖像画の依頼も多く、きちんと収入を得ていたんですね。裕福な妻の力も大きかったのでしょうが。

そんな中でも自分の作風を確立し、風刺を盛り込もうとした結果の「夜警」だったというのも、面白く思いました。
フランス滞在中にオランダを旅行した時、国立美術館にあるこの大きな絵画を見ましたが、そんな含みがあるとはついぞ知らずにいました。

レンブラントには、「シャーロック」や「ホビット」ですっかり有名になる前のマーティン・フリーマンが扮しています。


Nightwatching」(2007年カナダ・フランス・ドイツ・ポーランド・オランダ・イギリス)

グレート・ミュージアム

先の「ブリューゲルの動く絵」に出てきた「ゴルゴタの丘への行進」が飾られているウィーンの美術史美術館のドキュメンタリーを見ました。

以前見た「ナショナル・ギャラリー」では、展示品の絵画についての説明が主でしたが、こちらでは展示の仕方や美術館の経営そのものに焦点が当たっていて、興味深かったです。

特に、財政関係の会議では、美術館といえども商売なのだと思い知らされました。最近この手のドキュメンタリーが多いのも、広報の一環なのかなと思ったりもしました。

この美術館は、絵画や彫刻以外に船の模型や歴史的な衣装の展示品もあったり、建物自体にも天井や床などに装飾があったりして、全体的なパッケージとして楽しめる形になっていると思いました。


Das Grosse Museum」(2014年オーストリア)

2018年7月 6日 (金)

NCIS シーズン15

すっかり長寿シリーズとなったこちらのドラマですが、第15シーズンも順調に見終えました。

まず、1シーズンのみで突如去ったクインの後を埋める形で、マリア・ベロ演じるスローンが参加しました。
メインで捜査する人たちとは一線を画し、バックでサポートすることが多い彼女でしたが、シーズンラストでは彼女の過去に端を発した事件で前面に出ていましたね。

今期でアビーが去るのは知っていましたが、シーズン終了を数話残して早くも不在に。でも、長く勤めて円満退社happy01の彼女には、寂しいというよりお疲れ様と言いたい感じ。

むしろリーヴス退場の衝撃の方が大きかったです。その直前に、彼の幼少期のことがわかるエピソードがあったばかりで喜んでいたので、まさかこんな結末の前振りだったとは。

ダッキーも最近は時々しか出なくなっちゃったし(こちらはデビッド・マッカラムが年齢的に仕事をセーブしているのでしょうか?)、NCISのチームもすっかり様変わりの体です。シリーズが長く続くと仕方のないことですけれどね。


NCIS」(2017~2018年アメリカ)

2018年7月 2日 (月)

ブリューゲルの動く絵

こちらの映画はブリューゲルの伝記ではなく、彼の作品の一つ「ゴルゴタの丘への行進(十字架を担うキリスト)」を取り上げていました。

会話はあまりなく、彼の絵画に出てくる人たちの姿をほぼ視覚だけで判別するところが、まさに「動く絵」だなと思いました。

絵の各箇所を分解して個々に説明を加えている感じで、なぜ切り立った岩山の上に風車小屋があるのか?などといった疑問に答えを与えられたように思います。

実験的な作風の映画ではありましたが、興味深く見ることができました。

ブリューゲルに扮するのは、同じくオランダ出身のルトガー・ハウアー。銀行家の美術コレクターをマイケル・ヨーク、そしてブリューゲルの妻が老いた姿を聖母マリアと重ねた役をシャーロット・ランプリングが演じています。


The Mill & the Cross」(2011年ポーランド・スウェーデン)

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