2018年6月19日 (火)

リーサル・ウェポン シーズン2

第2シーズンが終了しました。本当はこの時点で書こうか迷いましたが、一区切りということで記事にします。

前回書いた時はまだシーズン1も途中で、リッグスは亡き妻の想い出に苦悩していましたが、パーマーとの付き合いを経て、再会した幼なじみのモリーと愛を育み、すっかり立ち直ったようですね。

それと同時に、実父から虐待されていた過去や、死んだ(と勝手に思っていた)父親絡みのトラブルが浮上しました。

前シーズンでチームにいたギャング上がりのクルーズが結構気に入っていたのですが、姿を消し、ボンボンっぽいお坊ちゃんのボウマンに交代してしまいました。

ここからは少しネタバレになります。

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2018年6月18日 (月)

ルージュの手紙

ドヌーヴとカトリーヌ・フロが親子の役と聞いて、歳が近すぎじゃ?と思いましたが、実母ではなく、父親の恋人というか再婚相手だったのか、継母という設定でした。

子供の自分と父親を捨てたベアトリスが何十年も経って突然連絡してきた時に、苦境にある彼女を見捨てられないクレールは優しいなと思いますが、そんな性格だから助産師としても成功し、息子もすくすく育って、幸せな人生を送ってこられたのでしょうね。

クレールが大切にする菜園で出会ったポールもいい人だったので、いい人同士呼び合うものなのかもと考えたりもしました。

自分勝手そうに見えたベアトリスも、クレールが一歩踏み出すのに手を貸したわけだし、彼女との関わりも無駄ではなかったと思えて、やはり人間関係って双方向なんだと感じました。

ポール役のオリヴィエ・グルメがいい味で、先日「シャンボンの背中」でヴァンサン・ランドンをどこにでもいるオヤジと評しましたが、グルメも同じタイプなのに結構好きなのは、やはりダルデンヌ兄弟の映画で見ているからかもしれません。


Sage-Femme」(2017年フランス)

2018年6月17日 (日)

未来よ こんにちは

何か特別なことが起こるわけではありません。夫の浮気や親の死、仕事への生き甲斐など、当たり前のことを描いているだけなのに魅せられる、とてもいい作品でした。

主人公のナタリーは高校の哲学教師で、生徒たちから慕われる素晴らしい先生。夫にしても離婚を考えていたわけじゃなさそうでしたが、子供に諭され別れることになりました。その後はナタリーの方が切り替えが早かったので、女性ってそういうものかなと思ったりしました。

フランスでは哲学の授業があるのは知っていましたが、こんな風に子供の頃から鍛えられているのを見たら、論理を盾に主張する討論の場で日本人が敵うわけないなと思いました。

フランスの個人主義、自分でしっかりと考え、他者と迎合せず意思を貫く国民性も、こういうところから来ているんだろうと感じました。

何だか本来のストーリーと違うところで感心し、哲学の世界に浸りたくなってしまいました。自己を貫くどころか、影響されまくりの私です。


L'Avenir」(2016年フランス・ドイツ)

2018年6月16日 (土)

フランス特殊部隊RAID

今回はこちらのフレンチコメディです。邦題を見ただけでは、「フランス特殊部隊GIGN」と同様の硬派なアクションを想像しちゃいますけれどね。

能力はないけれど熱意は人一倍のジョーが、大臣の娘というコネで入った特殊部隊で騒動を巻き起こします。

普通はこんなダメダメ隊員が仲間になったら、チームは拒否反応を示すと思うのですが、女性がいるというだけで浮足立ち、皆ウェルカム状態なのがコメディです。指導教官のフロワサーだけが唯一、彼女の存在を苦々しく思っています。

確かにジョーは厳しい訓練にも音をあげず、熱心にトレーニングするので、その努力は買ってあげたいところですが、やる気があればOKって職業じゃないですからね・・・。でも、もちろん最後は活躍して、めでたしです。

特殊部隊が追う強盗団のボス役イヴァン・アタルは、最近見ないと思っていたけれど、こんなところに出ていたんですね。女装までして、体張っていましたhappy01


Raid Dingue」(2016年フランス・ベルギー)

2018年6月12日 (火)

シェイクスピア&ハサウェイの事件簿

英国の最新ドラマが一挙放送されたのを見ました。
一話完結の犯罪捜査だったし、とりあえず1シーズン全話見ましたが、面白かったかというとビミョーです。

主人公たちは探偵なので、殺人から始まることの多い通常の刑事ドラマと異なり、最初は詐欺とか営業妨害とか軽い依頼なのは目新しいかなと思います。

元警官のハサウェイはいいとして、パートナーとなったルエラが、尾行も張り込みも絶対見つかるでしょうってやり方で、あれで成功しているとは信じがたいです。
記憶力が飛びぬけているのも都合が良すぎですが、ぽっちゃりで愛らしくはあります。

このドタバタ加減がいい人もいるでしょうが、私は楽しめませんでした。ただ、放送チャンネルのAXNミステリーによると、どうやらシェイクスピア関連のネタがいろいろあるようなので、分かる人には楽しいのかもしれません。
シーズン2も決まったそうだし、やはり英国ではシェイクスピアのファンが多いのでしょうね。


Shakespeare & Hathaway: Private Investigators」(2018年イギリス)

2018年6月11日 (月)

カミーユ、恋はふたたび

今日はフランス産のロマコメを、と思ったら、さすがフランス映画、ちょっと趣が違いました。

40歳のおばさんが突然高校生に逆戻り、当時の恋人にして現在は離婚しかかっている夫との出会いをやり直そうとする話です。

私はてっきり、自分の失敗から学んで夫との関係を修復できるようにやり直すのかと思ったら、25年後にどうせ別れるなら恋人になるところから阻止しようとして、あの手この手で彼の誘いを拒否していました。

この主人公カミーユが、おおよそ高校生に似つかわしくない、すごいオバサンなのがミソですよね。最初は、ソフィー・マルソーあたりが演じたらもっと違和感ないのにと思いながら見ていたのですが、話が進むにつれ、全く抵抗なくなるのが不思議です。

高校生のカミーユが自分の時空移動を相談する物理の先生が良かったですね。
また、ジャン=ピエール・レオーとマチュー・アマルリックがそれぞれ、風変わりな時計屋のオヤジとフランス文学の先生役で出演していました。


Camille Redouble」(2012年フランス)

2018年6月10日 (日)

やさしい嘘

こちらはフランス製作ですが、舞台は旧ソビエトのグルジアです。

グルジアの田舎の割にはフランス語を喋ってモダンなおばあちゃんだなと思ったら、亡くなったおじいさんがソ連の目をかいくぐってフランスの書籍を密輸したりするほどだったからなんですね。

なので、息子ともフランス語で手紙を書いたり会話したり。その息子は医学の道に進んだのに結局フランスの建築現場で不法就労することになったのは、ソ連の崩壊後に医者の仕事ができなくなったからなのでしょうか? その辺りの事情説明はありませんでしたが。

息子が亡くなったことを隠して、おばあちゃんの娘と孫娘がニセの手紙を書き続けるのですが、皆が優しい気持ちで行動しているという、その状況にピッタリな邦題がいいですよね。

ラストも予想通りでしたが、それがまたいい結末でした。私も久々にパリに行きたくなりました。


Depuis qu'Otar est Parti...」(2003年フランス・ベルギー・グルジア)


※日本では数年前から英語読みの「ジョージア」表記に改められていますが、本ブログ記事では作品中の表記に従い、製作当時の「グルジア」のままとしました。

2018年6月 9日 (土)

太陽のめざめ

今日のフレンチシネマはヒューマンドラマ。カトリーヌ・ドヌーヴが主演かと思ったら、主人公は非行少年のほうでした。

見る前は、「パリ警視庁:未成年保護部隊」の判事版というか、未成年の様々な問題に日々対応し奮闘する判事の姿を描いた話かと思っていたのですが、ドヌーヴ扮する判事やブノワ・マジメルが演じる教育係の支えで、一人の少年を何とか更生させようというストーリーでした。

親に見捨てられて傷つく子供の行く末が案じられる事件は、「L&O:SVU」なんかでも度々取り上げられているので、フィクションとしては見慣れているはずなのですが、フランス映画ではよりリアルさがあるせいか、見ていて更に痛ましさを感じます。

日本でも最近は、実の子供を虐待したり育児放棄したりするケースを頻繁に目にするようになって残念ですが、フランスでも実情は同じなんですね。
そういう家庭の子供たちは愛を知らずに成長するので、自分を気遣ってくれる人たちの誠意が理解しにくいのでしょう。そんな彼らの更生への道は険しいなと、つくづく思いました。


La Tête Haute」(2015年フランス)

2018年6月 8日 (金)

シャンボンの背中

先の「チャーリーとパパの飛行機」で若いヴァンサン・ランドンを見た後、もう少し彼の出演作を見たくなり、こちらをセレクト。

ランドンはどこにでもいるオヤジって風体で、俳優っぽくないというか、それもあって私はあまり好きじゃないのかもしれませんが、今回のような役にはピッタリだなと思いました。

ごく普通の男女で、出会い方もその後の展開もすごく自然だったし、人ってこうやって魅かれあっていくんだなと実感できました。

いかにも創りました的なストーリーが私は好きじゃないので、リアルな日常を描くのがうまいフランス映画の中でも、本作は特に秀でていて良かったです。

ラストで流れる懐かしのシャンソンも、エンディングの状況にピッタリでした。
昔フランス語を勉強し始めた頃に聞いた、バルバラの「Septembre (Quel Joli Temps)」(日本語の題は「美しい九月」)という曲ですが、映画を見終わった後で思わずYouTubeで探して、繰り返し聞いてしまいました。


Mademoiselle Chambon」(2009年フランス)

2018年6月 7日 (木)

チャーリーとパパの飛行機

偶然にも更にもう1本、2005年の作品を見ました。この頃はとにかく私の映画暗黒時代で、見逃しシネマが多いんです。

ファンタジックなストーリーで、主人公のシャルリ(なぜ邦題を英語読みのチャーリーにしたのでしょうか?)も可愛かったし、楽しい映画でした。

パパは民間機ではなく軍用機のパイロットで、だからシャルリがプレゼントにもらった模型飛行機にも、軍事機密が隠されるのではと思って、パパの同僚たちが狙ったということなんですね。

ラストはちょっと感動的だったし、父を亡くした少年の成長物語的要素もあり、なかなか良かったです。

パパ役のヴァンサン・ランドン(「母の身終い」)が、当たり前ですが、若いなーと思いました。


「L'Avion」(2005年フランス)

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