2017年12月15日 (金)

オリエント急行殺人事件

アガサ・クリスティの原作はもちろん、1974年の映画が大好きで16回も見ています。
40年以上ぶりの再映画化(間にテレビ版はあり)に喜び、新バージョンを見に映画館まで行きました。

数日前にNHKで放送されていたケネス・ブラナーのインタビューを見たのですが、今回はポワロの人間性の焦点を当てたとのことで、冒頭でエルサレムの事件まで詳しく描いていたのも、ポワロの犯罪に対するスタンスを示すためだったのでしょうか。

ポワロを深く描いた分、オリエント急行の乗客一人ひとりについての説明が少なくなり、犯罪が起こった理由や犯人の心情に関する描写、ポワロが推理を導きだした経緯は不足していたかなと思います。

なので、ミステリー好きには物足りないかもしれませんが、そもそもミステリー好きなら「オリエント急行の殺人」は定番なので、私同様、自分の予備知識で補えるからいいのかもしれませんね。

逆に、最後の晩餐のような構図や上から見下ろすカメラワークなど、ブラナー監督のテイストも楽しめますし、なぜかアクションシーンがあるのもご愛嬌。

1974年版のように、こちらでも豪華キャストが揃っていますが、ミス・デべナム役のデイジー・リドリーがとても印象的でした。「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」では特別注目していなかったけれど、それは単に私がSW好きじゃないからなのかも。
また、ラチェットを演じるジョニデは、右眉や頬の傷のせいか、いかにもワルって感じの顔が、これまた良かったです。


Murder on the Orient Express」(2017年アメリカ)

2017年12月13日 (水)

リッパー・ストリート ファイナル

ファイナル・シーズンが終了しました。
前シーズンでリードがホワイトチャペルに戻ってからは関心が薄れていましたが、それでも最後まで見終えることができました。

第4シーズンの終わりでドレイクが死に、今シーズンはリードがジャクソンやスーザンと逃亡中のところから始まりました。
ドレイク殺害の汚名を晴らす過程が描かれるだけだと予想はしていましたが、まさかシャイン警部補が再登場してリードを追うとは!

ダヴ兄もリードを追い詰めますが、弟ナサニエルの方は凶暴犯とはいえ何だか可哀想で同情しちゃいました。スーザンも同じような気持ちから、彼を守ってあげようとしたのかもしれませんね。

最終話の後半は、リードが過去に手掛けて迷宮入りしていた事件の再捜査で、回想シーンにドレイクはもちろんベスト記者まで出ていて嬉しかったのですが、何故このエピソードを敢えて最後に挿入したのかは不明でした。


Ripper Street」(2016年イギリス)

2017年12月10日 (日)

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を

ジョニー・アリディが亡くなりました。今月は「今年中に見たい映画」の特集中ではありますが、彼を追悼して主演作を見ました。

歌手が本業のアリディがその晩年に、なぜこの映画に出ることにしたのか不明ですが、香港映画だからなのか、作り込み過ぎなストーリーとベタな展開が目につき、B級感が拭えませんでした。

邦題から分かる通り冷たそうな雨のシーンが多いのと、コステロに同じ匂いを感じたらしい殺し屋3人組のリーダーが仁義を重んじるところがクールでカッコいいのですが、良かったのはそれぐらいでした。

今朝見たフランスのニュースでは、土曜に行われたシャンゼリゼでの葬列に集まった人の波が壮観で、参列者の中にはジャン・レノやマリオン・コティヤール&ギヨーム・カネ夫妻、ジャン・デュジャルダン、クロード・ルルーシュ監督らの姿もありました。
埋葬はアリディの愛したサン・バルテルミー島だそうです。ご冥福をお祈りします。


Vengence 復仇」(2009年香港・フランス)

2017年12月 6日 (水)

BONES ファイナル

長かったシリーズが無事終了しました。
開始当初、骨だけで話が続くのか?と思っていましたが、まさか12シーズンにもなるとは、恐れ入りました。

今シーズンはファイナルとわかっていたので、懐かしの面々が出てきたのは嬉しい限りでした。スイーツ以前の心理学者ゴードンや、前シーズンの終わりから久々に登場しているザック、そしてシンディ・ローパー演じる霊媒アヴァロンも。

私はてっきり、カムとアラストの結婚式で終了かなと予想していたのですが、最終話を残した1話前で早くも2人は結婚。ラボが爆破されるというドラマチックな展開もありましたが、意外にエンディングはごく普通でした。

ただ最終話には、アンジェラが瓦礫の中からナイジェルマリーの額を拾うシーンがあって、彼が好きだった私はジーンときました。


Bones」(2017年アメリカ)

2017年12月 5日 (火)

マジック・イン・ムーンライト

今日スポットを当てるお気に入り俳優はコリン・ファース。「英国王のスピーチ」を始め、過去に何度も言及しているので今更ですが、出演作も多いし、意外に見そびれている作品が多くて。

こちらはウディ・アレンらしいウィットに飛んだストーリーでしたが、現代劇とは思っていなかったものの、「ミッドナイト・イン・パリ」と同様の戦間期(Entre-deux-guerres)のフランスが舞台とは知りませんでした。

見そびれていた理由は、エマ・ストーンがあまり好きではなくて(いい女優だとは思いますが)、彼女とコリン様が恋仲になるシチュエーションが受け入れられなかったから。
でも実際には、彼女の方が先に好きになる設定だったので、「それじゃあ仕方ないわね」とbleah納得しました。

ラストはちょっと私好みとは言い難いエンディングでしたが、コリン様を見ているだけで満足でした。


Magic in Moonlight」(2014年アメリカ・イギリス)

2017年12月 4日 (月)

フランク

一年最後の月は、昨年同様締めくくりとして「今年中に見たい映画」をセレクトします。ただし少々趣向を変え、前半戦は好きな俳優の出演作で見逃している作品を、今回こそ見ようと思います。
1本目は、マイケル・ファスベンダーが異色のバンドマンに扮したこちらの映画です。

コメディといってもかなりシニカルなテイストでした。冒頭で主人公が一人で曲作りしている歌詞も、彼が飛び入り参加したバンドで歌われていた歌詞も笑えないし、被り物を絶対に脱がないフロントマンのフランクだけでなく、メンバーが皆、ひとクセもふたクセもある面々で・・・。

ステージ上だけならともかく、プライベートでもマスクを取らないフランクは、ファスベンダー狙いの私としては残念でした。
しかも、マスクで声がくぐもっているせいか、声まで彼のように聞こえなくて。なぜかドイツ語で話す時だけは、別録音だったのか、ファスベンダーの声だ!と思いました。

ドイツとアイルランドのハーフであるファスベンダーですが、最初に注目したのは、本ブログに記事も書いた「Shame」。その他、「イングロリアス・バスターズ」や「悪の法則」、最近では「スティーブ・ジョブズ」などでも印象的でした。

ちなみに、いつも年末にはまとめとして、その年に注目した俳優を挙げていますが、今年はそれとは別に「All-time Favorite Actors」として、大好きな俳優ランキングも公表する予定なのでお楽しみに!


Frank」(2014年イギリス・アイルランド)

2017年11月30日 (木)

ツイン・ピークス The Return

25年ぶり!に復活した本ドラマ、オリジナルをリアルタイムで見ていた世代としては、やはり見ておくべきかなと思って挑戦しました。シリアルドラマで18話もありましたが、何とか見終えることができました。

第1話で、ツインピークス・タウンとニューヨークの話が全くリンクせず、続く第2話ではラスベガスまで出てきたので、どうなることかと思いましたが、赤いカーテンのシーンが始まるとそれだけでゾクゾクしちゃうし、奇妙だけれど惹きつけられる映像とストーリーに目が離せなくて、つい見てしまう状況が続きました。

そして、ナオミ・ワッツのジェニーEとクーパー捜査官そっくりの夫ダギーが登場するに及んで、すっかりハマってしまいました。

ダギーがとにかく笑えるんですよね。相手の言った単語を繰り返しているだけなのですが、ピックアップする単語が絶妙というかツボを心得ていて。
そのおとぼけダギーが感電・昏睡し、目覚めたと思ったら事態がいよいよ動き出した!って感じでワクワクしました。

でも最終話は何だかよくわからなくて、最初はダイアンが以前ゴードンたちの前で回想した過去の出来事かと思いましたが、現在のようでもあり、不思議な終わり方でした。

もしかしたら、オリジナルか映画につながる何かがあったのかもしれませんが、何しろどちらも見たのがずいぶん前なもので。もう一度見返した方がいいかなと思いました。
特に、ツインピークスの懐かしい面々を見た後では、昔の姿を確認したくなりました。


Twin Peaks」(2017年アメリカ)

2017年11月27日 (月)

二ツ星の料理人

フランス映画月間中ですが、またもやアメリカ映画を見ました。でも、フランスで修行したシェフが主人公なので、フランス語会話が思いのほか多く、楽しめました。

そのシェフがブラッドリー・クーパーなのですが、腕の立つ料理人というイメージがなくて、最初は若干抵抗がありました。最後の方では一応受け入れられましたけれどね。

私の大好きなダニエル・ブリュールが出ているので見ようと思ったのですが、他にもオマール・シーやマシュー・リス(「ブラザーズ&シスターズ」)、女性陣もエマ・トンプソンとシエナ・ミラーの他、アリシア・ヴィカンダーやリリー・ジェームズといった若手女優もいて、かなり豪華でした。

才能ある料理人は一種の芸術家であり、究極の料理を追及するあまり他人のことにはお構いなしというのはありそうですが、ただでさえ戦場のような厨房であのような態度をされた日には、下で働く人たちはたまったものじゃありませんよね。

三ツ星を獲ってめでたしという終わり方ではないと思ってはいましたが、ミシュランの批評家の訪問が、あんな形に決着するとは意外でした。

製作会社がワインスタイン・カンパニーで、最初と最後に出たロゴを見た時には、最近の騒動を思い起こして複雑な気分になりました。個人の行動と作品の出来には、全く関係はないんですけれどね・・・。


Burnt」(2015年アメリカ)

2017年11月25日 (土)

ショコラ ~君がいて、僕がいる~

オマール・シーが実在の黒人道化師を演じたということで、公開時から見たかった作品です。

勝手に、若手芸人2人がコンビを組んで成功を収める話かと思っていましたが、白人フティットは既にピンで人気を博した時代があったんですね。落ち目になった後に黒人と組むことで、再び活路を見出したのでした。

確かにフティットは、白人ということで得をしていた部分もあると思いますが、彼としても成功するためには必死だったわけで、ショコラを導き、支え、苦労したのだろうと思います。
地道に芸を磨くという努力も怠らなかったようですし。

ショコラは、急に有名になった人間によくあるように、人気や贅沢に溺れ、元からのギャンブル好き・女好きも災いしましたが、刑務所で出会ったハイチ人に感化されたというのは実話なのでしょうか? ここは何だか創作っぽい気もします。

俳優への道を進んだ彼のその後は描かれていませんでしたが、落ちぶれて亡くなるまでの間がどうだったのか気になりました。

劇中でフティット&ショコラを撮影していた活動写真が、ちゃんと残っていてエンディングで流れ、100年前の在りし日の本物の彼らを見ることができたのが感動でした。


Chocolat」(2015年フランス)

2017年11月23日 (木)

ラスト・ボディガード

ダイアン・クルーガーとマティアス・スーナールツの恋愛が描かれるのかと思っていましたが、意外に甘さは少な目で、サスペンスアクションが中心でした。

恋愛めいたものを予測していたため、最初はヴァンサンがジェシーに魅かれる理由が分からず疑問に感じていましたが、美人だし気にはなっていたのでしょうが一目惚れという程ではなかったので、納得しました。

後半、お互いに名乗るシーンがあり、今頃名前を知ったんだ!と思いましたが、それまで護衛と護衛対象でしかなかった2人の関係が変わった瞬間がはっきり分かる場面でした。

ヴァンサンのボディガードの同僚ドニがポール・アミーだったのですが、「ミス・ブルターニュの恋」の時に思ったのと同様、どうしてもラコステのCMを思い出してしまいました。


Maryland」(2015年フランス・ベルギー)

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