2017年9月16日 (土)

ランス・アームストロング ツール・ド・フランス7冠の真実

間がちょっとだけ空きましたが、予定通りドキュメンタリーの方も見ました。

先の「疑惑のチャンピオン」は、アームストロングを告発したジャーナリストの本がベースになっていましたが、こちらはアームストロング本人のインタビューが中心でした。
しかも、最初は引退後に復帰した2009年時のヒーロー映画を撮るはずだった監督とのことで、本人の自己弁護の視点もあった感じはします。

とはいえ、ちゃんと話を聞いていれば、あんなにしゃあしゃあと嘘をついて、真実を告発した元チームメイトを地獄に突き落とす真似のできる人を、擁護することなど全くできません。

彼の一番の問題は、自尊心の大きさだったと思います。ガンからの復活は、彼自身の努力も並大抵ではなかったと思うし、それだけで美談になり得たのに、優勝に固執し、しかも1度ならず何度も勝つことに拘った結果、自滅したのだと思いました。

ただ、彼は、ガンを克服したのに自分の体を危険にさらしてまでドーピングしないと主張していましたが、実際にドーピングしていたわけで、体は大丈夫なのかなと心配にはなりました。


The Armstrong Lie」(2013年アメリカ)

2017年9月15日 (金)

グレイズ・アナトミー シーズン13

もうここまで来たら最後まで見ちゃうんだろうなーと思いながら見続けているドラマです。

長く続いていると手法にも工夫が必要だからか、レギュラー数名のみが出演するという回がやたらありました。
手術で執刀しているメレディス・オーウェン・リチャード・エドワーズの4人のみとか、刑務所に診察に行ったアリゾナ・ジョー・ミランダの3人だけとか。

アリゾナとセクハラ騒動のあったマーフィーが戻ってきた後、気づいたら出なくなっていたけれど、クロスもずっと出ていなかったのに、突然戻って来て当たり前のようにいたりしたので、彼女もまた登場するのでしょうか?

ラスト2話ではエドワーズにスポットが当たっていたので、メレディスら古株は大惨事に巻き込まれすぎたから、事件・事故に遭遇するのは次世代にバトンタッチなのねと思っていたら、エドワーズはこれで去るみたいです。

そしてメレディスはというと、デレクの死を乗り越えてリッグスとくっついたものの、またドラマが待ち受けていそうで、そう簡単には事が運ばないのが「グレ・アナ」らしいです。


Grey's Anatomy」(2016~2017年アメリカ)

2017年9月14日 (木)

フェア・ゲーム

続けてランス・アームストロングのドキュメンタリーを見るはずが、なぜかその気になれず、こちらの実話を代わりに見ました。

イラクに大量破壊兵器がなかった事実が報じられた時のニュースは、今でも記憶にありますが、裏にこの夫婦の存在があったことを、この映画で知りました。

何事にも絶対と言い切るのは難しいし、「ある」のは証明しやすくても「ない」のは証明しにくいとは思いますが、CIAの分析官たちが口達者な政治家に踊らされて、求められた方向に結論を導いていくのは、見ていて苦々しく感じました。

CIAが事実を公表できなかったのは理解できなくもありませんが、ホワイトハウスもが隠蔽するのは許されないし、ましてや真実を語った夫婦を攻撃し陥れようとするなんて。
でも、最近の政治情勢を見ても、非常識なやり口がまかり通っているので、もはや期待する方が無理なのかもと、半分諦め気分にもなっています。

最後の方で出てくるヴァレリーのお父さんがサム・シェパードで、出番は短くても、彼女に適切な助言を与えて頼りになるいい役でした。


Fair Game」(2010年アメリカ)

2017年9月13日 (水)

疑惑のチャンピオン

こちらも伝記映画とドキュメンタリーをセットで視聴します。

ランス・アームストロングのドーピング問題は一応聞いてはいたものの、ツール・ド・フランス自体にそれほど関心がなかったので、詳しい事情は今回初めて知りました。

まず、ドーピングが常態化していた業界だというのに驚きました。ドーピングの正当性はさておき、誰もがやっている状況で自分だけやらずに負けるのは、逆にフェアじゃないと考えたくなる気持ちは理解できました。

薬に頼りたくなるぐらい過酷なレースだというのもわかりました。1番の人がマイヨ・ジョーヌを着るのは知っていたので、個人競技だとばかり思っていましたが、実はチームで戦い、メンバーがエースの風除けになったりしてサポートするのだと知りました。

時系列で出来事が描かれているので分かりやすかったのですが、映画の見せ方としては平凡な気もしました。

主人公を演じるのは「3時10分、決断のとき」のチャーリー役が印象的だったベン・フォスター。私が好きだったドラマ「シックス・フィート・アンダー」のラッセルだったと後から気づきました。


The Program」(2015年アメリカ)

2017年9月12日 (火)

マン・オン・ワイヤー

翌日続けてフィリップ・プティのドキュメンタリーを見ました。

後に制作されたフィクションを先に見たのは、事実と異なる創作の部分が目について楽しめなくなるのを避けるため。でも実際には、かなり事実が踏襲されていると感じました。

先の伝記映画では、ツインタワーでの偉業に焦点が当たっていましたが、こちらはそれ以前の話もたくさんありました。

例えば、ノートルダム寺院で綱渡りをしたのは見ていましたが、ワイヤーの上に座ったり寝転んだりといった曲芸を、この時からもう普通にやっていました。

それに、シドニーのハーバーブリッジでも同じようにやっていて、この頃はメンバーにオーストラリア人がいました。彼が抜けたせいで、アメリカでは怪しい(?)アルバートとデビッドを協力者にする必要があったんですね。

メンバーの設定は若干ずれていて、綱渡りをするプティと出会って撮影する写真家だったジャン=ルイは幼なじみで、英語の話せないジャン=フランソワの高所恐怖症の話はなかったし、アメリカで出会うフランス人JPの存在もなし。代わりにアメリカ人のジムと、協力者の保険屋バリーはいました。

極めつけは、ベン・キングズレーが演じていたサーカスの座長。全く触れられていなかったし、効果的なロープの結び方は独学とのことでした。

人気者になったプティは、その後ジャン=ルイと疎遠になってしまったようですが、30年以上も前のことを語っているのに涙ぐむジャン=ルイに、見ているこちらも感動しました。


Man on Wire」(2008年イギリス・アメリカ)

2017年9月11日 (月)

ザ・ウォーク

フランス映画の後は、実在の人物の伝記映画(フィクション)と、同じ人物についてのドキュメンタリー映画を連続鑑賞。まずは綱渡りの名人フィリップ・プティです。

私も高いところは好きですが、さすがにノートルダム寺院やワールド・トレード・センターの上から見下ろしたら怖いだろうと思います。
成功すると知っていても、実際に渡るシーンでは、やはりドキドキしながら見ていました。

でも、綱さえちゃんと張っていれば、高さはどうあれバランスの問題なんですね。高度が上がると強風もあるし、もちろん天候などの条件も関わってきますが、彼にはとっては渡ることはそれほど大変ではなくて、むしろ警備員の目をかいくぐってロープを準備する作業の方が苦労していました。

もっとシリアスな感動系の映画かと思いましたが、アップテンポな語り口で、軽妙な雰囲気でした。
ジョゼフ・ゴードン=レヴィットは外見もしゃべりも本人に似せていたし、プティはフランス人だから随所にフランス語も使われていました。

舞台となったあのツインタワーが今はもうないと思うと、改めて悲しくなりました。


The Walk」(2015年アメリカ)

2017年9月10日 (日)

神様メール

この日見た映画は、奇想天外なストーリーでした。

ベルギーにいるというその神様はサイアクな人格で、パソコンを使って自分の気分で災害や不幸を引き起こし、それに反抗した娘のエアが彼のパソコンデータに侵入し、世界中の人に余命を知らせるメールを送信してしまいます。

エアの兄はもちろんイエス・キリストとなるわけですが、カジュアルにJCと呼ばれているのが笑えました。

その兄の勧めで、エアは「新・新約聖書」を書くべく6人の使徒を集めますが、個性豊かな面々の1人にカトリーヌ・ドヌーブが! しかも、ドヌーブが愛のない夫を捨てて選んだ新しい相手が突飛すぎる・・・!

ラストは、ファンタジックな映画そのままの終わり方でした。


自分の余命を知ったらどうなるのか、考えされられもしました。

映画内では、残り少ない日々を大切にしようとする人たちはもちろん、当分死なないと分って過激な行動をする人(ビルから飛び降りたり・・・でも当然死なない)もいましたが、海辺に行くのが「ぼくを葬る」に近くて私の理想でもあり、皆同じことを考えるのかなーと思いました。

ともかく、こういう斬新な設定を考えつける人には、本当に敬服します。


Le Tout Nouveau Testament」(2015年ベルギー・フランス・ルクセンブルク)

プロヴァンスの休日

引き続きフランス映画を後付けでアップしています。

こちらは、ジャン・レノが頑固なお爺さんを演じた作品ですが、あの「グラン・ブルー」のエンゾもとうとうお爺ちゃん役かーと思ってしまったのは、私だけでしょうか。

嫌々田舎にやってきた孫たちと、最初は対立していた祖父が、少しずつ距離を縮めていくストーリーは、ありがちですが結構好きなテーマかも。
それに、「ムースの隠遁」でも書いたように、田舎での何気ない生活を描く映画も好きなので、二重に楽しめました。

末っ子のテオがお爺ちゃんのポールになつくのが、雪解けのはじまりだったのですが、このテオがすごく可愛くて、生意気な上の子たちと異なり、ポールが面倒を見たくなるのもよくわかりました。

上の子たちも徐々に馴染んできて、長男がこっそりSNSに登録したおかげで、昔のバイク仲間に再会できたし、ギブアンドテイクで仲を深めていく様子が、とても良かったです。

エンディング曲がコールドプレイなのが興ざめだった(もっとフランスっぽい音楽がよかった)けれど、それ以外はグッドな映画でした。


Avis de Mistral」(2014年フランス)

2017年9月 9日 (土)

黒いチューリップ

こちらは以前にも見たことのある映画ですが、ジャン=ポール・ベルモンドの見逃しクラシックシネマの後で、アラン・ドロン主演作を見たくなってセレクト。

アレクサンドル・デュマ原作の小説の映画化で、ゾロや怪盗ルパンに近いものがありますが(ちなみにドロンはゾロも演じていたし)、こちらは兄と弟が出てきて、ドロンが一人二役をしています。

内気な弟ジュリアンがすぐに兄のように、豪胆な行動ができるようになるのが出来過ぎですが、愛と信念の力ってことでしょうか。
でも、久々に見たけれど、当時と同じくらい楽しめました。

撮影は、ドロンの代表作「太陽がいっぱい」を含め、「死刑台のエレベーター」や「大人は判ってくれない」など名作を撮り続けたアンリ・ドカエ。

アラン・ドロンは今年、俳優引退を宣言しましたね。昔つきあっていたミレーユ・ダルクも先ごろ亡くなったし、時代の変遷を感じました。


La Tulip Noire」(1964年フランス・イタリア・スペイン)

太陽の下の10万ドル

こちらは大好きなジャン=ポール・ベルモンド主演の超見逃しクラシックシネマ。リスニング練習には昔の映画のフランス語の方がいいかな、と思って選びました。

実際にはリノ・バンチュラとのダブル主演で、トラックの積み荷を盗んで逃げるベルモンドより、追うバンチュラの方が若干目立っていたかも。

ストーリーはシンプルですが、逃げる方も追う方も、それぞれトラブルに見舞われるので、飽きることはありませんでした。

最後はよくあるエンディングでしたが、この時代の映画としてはアリでしょうし、白黒映画も味わいがあって、その分、同僚かつ友人だった主人公2人の駆け引きに注目できたと思います。

監督は、「冬の猿」や「ダンケルク」などでもベルモンドと組んでいるアンリ・ヴェルヌイユです。


100,000 Dollars au Soleil」(1964年フランス)

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